13.映画鑑賞が趣味だと言って、何千本の映画を観ていたとしても、当然ながらその全てを観られるはずも無く、絶対的な名作にも関わらず、未鑑賞の作品が多々ある。 「ロッキー」もまさにそういう作品群の中の1本だった。(ちなみに「ロッキー4」は観ている……)
「圧巻」だった。 有名すぎる映画なので、未鑑賞であってもラストの顛末に至るまで大体のストーリーは知っていた。 驚くべきは、それにも関わらず、まったく予想外のドラマを見せつけられたことだ。
もっと分かりやすい主人公のアメリカンドリームを描いた映画だと思い込んでいた。 が、実際に描きつけられていたのは、不遇な環境と自分自身に対するコンプレックスからの脱却に対する飾り気の無い「願望」だった。 そこには、大義名分もなければ綺麗ごともない。ただ幸運に恵まれたチャンスを生かし、現状から抜け出したい。 もっとあざとくいえば、降ってわいたラッキーをものにして、名声を得て、幸福を掴みたい。
ひたすらにその思いしかない。だから凄い。 ストーリーをもっと盛り上げようと思えば、いくらでも感動的な要素を加えられたはずである。だが、敢えてそういう安直な“創作”を加えず、無骨に鍛え上げられた肉体のように、物語が研ぎすまされている。
これはまさに、シルヴェスター・スタローンという映画人のドキュメントなのだと思う。 オーディションに落ち続け、日銭をかせぐ毎日だったスタローンが脚本・主演を務め、一躍スターダムにのし上がった様は、まさしくロッキー・バルボアそのものである。
「自分の夢で名声を得たい」というロッキーとスタローンの思い。 そこにあるものは、決して綺麗ごとだけでは済まされてない野心に溢れた強かさだ。 だからこそ、この映画は長年色褪せることのないリアルなエネルギーに満ち溢れている。
だから知っていたラストシーンを初めて観て、涙が溢れた。 【鉄腕麗人】さん [ブルーレイ(字幕)] 10点(2009-12-28 15:58:24) (良:5票) |
12.似たような作品は古今東西ゴロゴロしている。おまけにプロスポーツの世界に目を転じれば、これ以上の感動話はたくさんある。それでもなおこの作品の魅力が失われないのはなぜか? それはきっとキャスト・スタッフの希にみる熱意がしっかりと焼き付けられているからであろう。この先、フィルムが劣化しようともスタローンの魂は色褪せない。いや、それどころか希望が持ちにくくなった現代こそ、さらに燦然と輝いていくことだろう。これぞ不朽の名作。 【恭人】さん 10点(2003-11-21 05:53:41) (良:3票) |
11.5作を通じてロッキー・バルボアという一人の架空のボクサーの半生を描ききった素敵なSTORYの1作目にふさわしい作品と思う。映画と没落、そして希望をもった再生など本当に楽しませてくれた作品だった。ロッキーはチャック・ウェップナーがモデルらしいが、このチャック・ウェップナーが単なる殴り屋というか喧嘩屋だったらしい。マフィアのボディガードもやっていたらしく、とにかくボクシングというより喧嘩そのものだったとか、アントニオ猪木との対戦でもフットワークは良いようにみえなかったが、パンチは重そうだった。全盛期のモハメッド・アリからもダウンをうばったことがあり、試合はアリが勝ったそうだが、試合後にアリをして2度と対戦したくない相手と言わしめたと聞いている。・・・?このくだりって、まさにロッキー1のアポロとロッキーの試合そのものですね。ということで、ロッキーの動きがボクサーらしくないと批評するあなた。チャック・ウェップナーという選手をまさか知らないのではないかな?この映画は貧しいイタリア系移民と、無学でハングリーな男のまっすぐでやぼったい物語に美しさを感じないというあなたは、ボクシングなどで身をたてた人たちのサクセスストーリーをしらなすぎるのではないだろうか???エイドリアンがヒロインらしくないだと・・・十分映画の雰囲気だと思う、これが、彼女ではなく都会派のメグライアンのような女優があたっていたら、storyは嘘っぽくなるだろう。また、ロッキーもハンサムなブルーの目に長身で金髪のさわやかな白人青年を期待しているなら・・・あなたの感性はこわれている。ロッキーあんたは、フィラデルフィアの英雄であり、世界の英雄だと思う。 【うーたーまん】さん 10点(2002-12-30 00:17:40) (良:3票) |
10.なんたってロッキーですから。むさ苦しい主人公、美しくないヒロイン、もはや人生のテーマソングと化した音楽、すべてが感動的。ロッキーのこのトランペットは給料日前なんとか乗り切らなければ、といった場面でよく脳内に流れます。 【tottoko】さん [映画館(字幕)] 10点(2011-10-28 17:57:21) (笑:2票) |
9.ロッキーが生タマゴを何個も飲むのを、ドリフのコントでブーがやってんのみて笑ったなぁ。 【ケジーナ】さん 10点(2003-12-16 17:30:58) (笑:2票) |
8.1はやはり傑作です!ラストでぼろぼろ泣きました。みんなやっぱり、中間がだるいって言っていますが、あのだるさがあってこそラストが生きるのです。音楽はテーマ曲より最終ラウンドの方が好きです!エイドリア~~ン!!! 【Ronny】さん 10点(2003-10-28 01:12:43) (良:2票) |
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7.ロッキーシリーズ全体としての批評はいろいろあると思う。しかしロッキー2以降はともかく、この作品は紛れも無く最高傑作。15ラウンドを闘って、もしその時立っていられたら自分がゴロツキでないことを証明できる。このセリフは当時無名の俳優だったスタローン自身の言葉だったのかもしれない。「ロッキー」はボクシングヒーローもの映画ではない。 【Manabu】さん 10点(2003-06-24 20:41:28) (良:2票) |
6.前からずっと見ようと思って、最近見ました。強い男になりたいよね。あのラストシーンは感動。試合が終わったら、愛する人しか頭にないのね、これが男か。 【yuk】さん 10点(2001-12-30 00:02:53) (良:2票) |
5.こんなに燃える映画見たことない 【徳田航太】さん 10点(2000-07-20 10:27:32) (良:2票) |
4.ストーリー、演技、撮影、音楽、全てが完璧です!見れば見るほど新しい発見があります。これからも何度も見直していくことでしょう。 【みるちゃん】さん [DVD(字幕なし「原語」)] 10点(2019-10-21 13:36:11) (良:1票) |
3.本当に観るべき映画とはどんなものか。こういう作品をいうのだと思います。 映画を見る前と見た後に、自分の心の何かを変えてくれる。 何もできない自分だけど15ラウンド立っていれば、人生は素晴らしいものだと感じることができる。 素晴らしい作品です。 最初に見たのはテレビの月曜ロードショー。 それから30数年ぶりの鑑賞。 試合に入ってからの展開が意外と早く感じましたが、ロッキーとエイドリアンの愛は、あの時見たときと同じ感動を得ることができました。 【クロエ】さん [CS・衛星(字幕)] 10点(2014-10-18 09:12:34) (良:1票) |
2.どん底から必死で這い上がる人々を克明に描ききった作品。グッと来るシーンが多く、まさに名作であることをありありと感じさせられました。これから何年経ったとしても、何度も、何度も観たい作品です。 【kinou】さん [DVD(字幕)] 10点(2007-05-06 22:24:07) (良:1票) |
1.この映画はスポーツ映画ではなく、恋愛映画。 記者たちの「善戦でしたね」とか「リターンマッチはするか?」とか、勝敗を決める採点の審査を無視してまでエイドリアンを探し求める一途な男のとても熱い話でした。 エイドリアンとロッキーが抱き合うその場では、採点により勝利を知って喜ぶアポロさえ空虚な存在に見える。そこが他には無い。「見た事ある映画」で終わらせてはいけないと思う。 【セクシー】さん 10点(2003-10-27 10:42:12) (良:1票) |