7.多くの方が仰っていますが改めて言おう、これは「ジョーズ」のパクリなんかじゃないと。
「ジョーズ」は鮫から人への一方的な殺戮。そこに理由なんてなかった。鮫はいたってシンプルだ。感情が無く、ただ無差別に襲ってくる。問答無用の殺戮マシーンだ。全く話の通じる相手ではない。だからこそ不気味であった。
しかしこの「オルカ」ではどうか、もともと彼らに人を襲う理由など無かった。しかし、人間の欲望による愚かさが(シャレじゃないよ)彼らを復讐の鬼へと変貌させてしまったのである。一方の人間側も引き下がる訳ではなく無謀にも彼らに挑むのである。そう、この映画における人とシャチは互いに戦う理由があるのである。不毛とも言えるその戦いはもはや意地と意地のぶつかり合いだ。壮絶な戦いの先に待ち受けるものは一体何か。それはもはや誰にもわからないだろう・・・ 【ヴレア】さん [DVD(吹替)] 7点(2014-07-13 20:23:55) (良:1票) |
6.本作は、人間の手により愛する家族を殺されたシャチによる、人間への復讐を描いた哀しい物語。いかなる動物でも人間と同様に家族を愛する心を持つし、深い悲しみをも感じるもの。やたら動物を捕獲したり殺しまくったりする人間へのメッセージとも受け取れる。エンニオ・モリコーネの哀感溢れるメロデーが素晴らしかった。 【光りやまねこ】さん 7点(2003-12-08 16:50:11) (良:2票) |
5.シャチが殺された家族の敵討ちをするという映画です。リチャード・ハリスの漁師はさまになっているね。海洋パニック映画として観ると、物足りない感じもするかもしれませんが、動物の家族愛の映画と観ると、けっこう面白いと思うのですが。 【オオカミ】さん 7点(2003-11-19 22:03:03) (良:1票) |
4.シャチは鮫より強いんだぜ!という『ジョーズ』への挑戦とも取れる出だしでしたが、こちらは「果たし合い」のお話でした。イヤガラセされて陸路で街を出られないからって、何も北氷洋まで行ってシャチと戦わないでも、どこか別の港に行けばいいんじゃないの? と、後半の極端な展開に、目を白黒させてしまいましたが、リチャード・ハリスの眼光に気押されて、つい説得力を感じてしまったのでした。 【鱗歌】さん 7点(2003-08-23 23:08:32) |
3.「ジョーズ」が俗に言うパニックムービーで万人向けのエンターテイメントだとすると、こちらは自然の中で対立する構図を中心に描いた哀しき物語。意図するメッセージ性はこちらの方が圧倒的に強く、“海のギャング”と呼ばれているシャチの復讐劇としては、当時はかなりインパクトが有りました。 【_】さん [地上波(吹替)] 7点(2003-04-17 16:24:28) (良:1票) |
2.記憶が正しければ、公開当時は若干ジョーズ系のパニックものとしてくくられていた気がする。おまけに併映のカプリコン1が傑作で割を食ってしまうし・・・そのあたりが、この作品の評価を微妙なものにしてますよね。私は好きですこの映画。シャチが怖くもあり、愛しくもなるのが不思議。役者3人もいい。 |
1.シャチが泳ぐ海洋画面とモリコーネの音楽が哀切で美しかった。観た後で原作を読んだら結末が違っていた。オルカが氷片を傾けてノランをずり落とすところまでは同じだが、その後クルリと踵を返しノランを殺さずに大海原へと去って行く。この終わりかたの方が絶対感動的だったと思うのだが、なんで変えてしまったのだろう。映画のリチャード・ハリスの方がよほど同情に値するノランを演じきっていたというのに。 【アンドロ氏】さん 7点(2002-12-17 23:09:19) (良:1票) |