5.《ネタバレ》 プロートは知的でいつも穏やか。怒ったり、悲しんだり、妬んだりしません。こうありたいと思う人間の姿です。彼によって周りの人たちは癒されていく。患者の多くは快方に向かいました。主治医も息子と向き合う勇気をもらえた。頑なな心をほぐすことが出来たのは、違う価値観に出会えたからだと感じました。信念を持つことは大事。でも凝り固まると息がつまってしまう。自分とは違う価値観、感性の人と触れ合うことで、自分の中に余白を作ることができる。大切なことだと思います。プロートは妻子を失った男が産んだもう一人の人格か、はたまた光に乗ってきたK-PAX人か。その結論は明確にされません。つまりどちらでも構わないということ。プルートによって救われた人がいる。その事に意味があるのだと思いました。彼が主治医に残した最後の言葉は、自分自身(元の人格)に対しても向けられていたと思います。今は廃人同様でも、希望の火は消えていません。(以下余談)自分なりの解釈。“紫外線が見える”“星の軌道を知っていた”この2点は宇宙人説の強力な拠所。またタイミングよく監視カメラにノイズが入ったことも見逃せない。プロートが宇宙人でないのなら、特異能力の持ち主でなければ辻褄が合いません。ウルトラシリーズ直撃世代としては、やはり宇宙人説を支持したいです。 【目隠シスト】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-12-23 18:08:04) (良:2票) |
《改行表示》 4.ケビンスペイシー&ジェフ・ブリッジスのダブル主演なのにこの安っぽさには驚かされます。(悪い意味でB級映画風に見えてしまっていて非常に勿体ない) 中盤、若干の間延び感があるので余計にかったるいのかもしれませんが、全体を貫く根幹部はロマン重視のガッツリSF風味に仕上がっています。哲学寄りの雰囲気なのでかったるいのは致し方ないのかもしれません。 個人的にはこの映画にかなりハマってしまったので原作本まで取り寄せましたが、原作本と映画版は結構雰囲気が違っていて驚きます。原作と比較すると映画はより宇宙人に寄せて描かれていて、プロート目線でパウエル医師(ジェフ・ブリッジス)+地球人の救済といったファンタジックな流れがメインの優しい雰囲気に仕上がっています。反面小説版ではもっとパウエル医師の目線で、どちらかというと現実路線でガチに精神病と向き合いつつも説明がつかない謎をどうやって理論的に説明するか?といった小難しい流れがメインとなっています。 色々書くとネタバレになるので書きませんが、この映画には素敵な教訓が沢山散りばめられています。外から見た地球人という観点から、観客自身が自分たちの置かれている状況を客観的に考えることができるようになっています。光の速度で旅して行って帰ってくるという小芝居はあまりに適当過ぎて笑えますが、「結婚という概念があるのは地球だけだ、宇宙では誰もそのような非合理的なことは行わない」など、妙に説得力がある話も多くて興味深いです。 青い鳥の一件と合せて故郷(K-PAX)へ帰ると言い始めてから俄然面白くなります。ラストへ向かう緊迫感とスピード感は大変素晴らしく、オチもかなり納得できるものでした。重要だったはずのプロートが何者であったのか?という疑問が小さなことのように感じられる素敵なラストは今も心に残ります。個人的には非常に高評価だったので一生懸命友人達にお勧めしている作品ですが、一般的には知名度が低く非常に残念な作品だったりもします。 【アラジン2014】さん [DVD(字幕)] 8点(2014-09-04 16:51:29) (良:1票) |
3.いっしょに見ていた主人と最後の最後までケヴィンの存在が誰なのかもめながら見た作品です。よかったです。 【paruru】さん 8点(2003-12-05 08:37:16) (笑:1票) |
2.《ネタバレ》 たっぷり感情移入しました。やっぱり彼は宇宙人だと思います。あんな宇宙専門の学者が驚くような事もさも簡単にやってのけたのですから。そしてロバートの過去。本当に胸が締め付けられる想いでした。個人的には精神科の先生のおうちでのシーンがもう少し見たかったです。犬のエピソードもとても素敵でした。DVDを買って何度も見たい作品です。 【ジェイムズ】さん [映画館(字幕)] 8点(2003-07-02 04:00:28) (良:1票) |
1.犬と話ができるんですから、間違いないでしょう。 【がんもどっき】さん 8点(2003-01-10 09:30:27) (笑:1票) |