10.《ネタバレ》 お気づきになった方も多いだろうが、主人公は身に備わった能力のことを"gift(神からの授かりもの)"と表現している。知ったかぶりをして言えば、これは英語では一般的な表現で、文化的な背景も含めて意訳すれば「その才能を使って"やるべきこと"をやりなさい、ということで神様があなたに与えたのですよ」というくらいの意味である。だからといって、それに関してこの映画が特に変わったことをしているわけではないのだが、しかし、そのあたりを分っているかいないかで、この映画の印象が結構左右されるのではないだろうかと思うので、ちょっと一言。私が思うに、これは「スパイダーマンになって楽しい」とか「勧善懲悪」とか、そういう映画ではないと思う。理数系に天才的才能を持ちながらカメラマンになりたい、などとぬかすような彼のような少年は、神からみれば自分の"gift"に全く無頓着な、許しがたい人間である。そこで神は、主人公の"少年"を、新たなパワーを持ち新たな使命を持った"男"として強制的に生まれ変わらせ、叔父を死なせ、「使命」を果たす道を選ばせる。しかも、与えられた"gift"が強大なだけに、使命もそれに見合った大きなものになる。となれば、必然的に彼は友人やロマンスといった「個人的な事情」も切り捨てていかねばならないだろう。この先ずっとだ。これはやはり「呪い」ではないか。「所詮はアメコミ」と言われるかも知れないが、サム・ライミは、少年が一人前の男になる課程を見せると同時に、スパイダーマンをそのような過酷な運命を受け入れて生きる男として捉えたのだ。私はそこが気に入った。ラストの言葉、特に「私は(ピーターではなく)スパイダーマンなのだ」という力強いがある種の諦観を含んだ言葉が、この映画のテーマをズバリ表している。 |
9.初めて見たのは、僕がまだ高校2年生の時でした。それよりも前に小学生の時、バットマンも見ていたはずですが、うろ覚えなので、実質的には本作がアメコミヒーローモノの初体験と思ってます。当時はアメコミヒーローに馴染みがなかったので日本でも全米でも何でこんなに大ヒットしているのか、違和感を感じていました。実際に見に行ったところ、これはヒットして当然とすぐに納得しました。こんだけ蜘蛛の巣でビュンビュン飛び回られたら納得するしかないでしょう。これよりも前に「マトリックス」でも衝撃を受けましたが、たかがアメコミヒーローとしか思ってなかっただけに、本当に衝撃でした。近年ではCGや3Dでさえも当たり前になりつつあり、アメコミヒーローモノは量産され続けているおかげで、耐性が付き、寧ろ食傷気味にさえなっていますが、この時の衝撃、感動を僕は求め続けています。 本作は僕にとって10点満点以上の価値はありますが、10点満点は付けれません。理由はヒロイン…キルスティン・ダンストがタイプじゃないからです(笑)また、それ以上に、「映画は最高だったけど、ヒロインが可愛くない、ブス」と当時散々言っていたくせに、こんなに面白い映画を、彼女もなく、独りで映画館で見た僕自身を考慮し8点とさせて頂きます。一生会うことはないですが、過剰にブスと言い続けたことに関してキルスティン・ダンストには謝罪したい。申し訳ございませんでした。ただ、タイプじゃないのは今も変わりません。 【映画の夢】さん [映画館(字幕)] 8点(2016-06-16 20:06:42) (良:3票) |
8.《ネタバレ》 めちゃめちゃお金を賭けた「ダークマン」という感じ。脳細胞シナプス大爆発のシーンとか、都会のど真ん中を、糸を吊り下がりながら(ダークマンは吊り下げられていたのだけど)移動するところとか、ラストのあの一言とか・・・サム・ライミさん、解ってやってるんでしょうね。 だが、ストーリーの根幹が、ドロドロ復讐劇から予期せぬ運命に巻き込まれてしまった青年の成長物語になっている点が、この両者の決定的な違いでもある。ダークマンの2、3(はあったかな?)が、日本では劇場公開すらされぬ単なるB級作品群に埋もれてしまったのに対し、スパイダーマンが2の時点で、大河シリーズとしての片鱗すら見せ始めたのは、こうした背景の深さが大きく働いていると思う。決して、投入された予算の差だけじゃないのですよ。 それと、ダークマンのところでも書いたけど、ヒロインのイマイチさ加減、これもサム・ライミ監督の持ち味なのでしょうか?もっとも、今作のヒロイン=キルスティン・ダンストのどっか崩れたエッチな風情は、個人的には大好きなのですが。 【東京サンダ】さん 8点(2004-12-07 09:55:48) (笑:2票) |
7.ライミの愛情を 感じました!! そして、デフォー最高!!! 【白うなぎ】さん 8点(2002-06-23 01:02:45) (良:2票) |
6.《ネタバレ》 こうゆう映画は、ありえない設定、展開、超人パワーに対して、ひたすら真面目に驚く、爆笑するという見方をするのが、小星のスタンスです。うん!すっごくおもしろかったよ!!特に、吹き替えがハマると、さらに面白みが増しマス…。映画館やレンタルでは必ず字幕派なのですが、TV放映に限って、吹き替えとの新たな出会いがあります。。SWシリーズのC3PO、ダイ・ハードのマクレーン刑事、バックトゥザフューチャーのドクを代表に、もう今じゃ吹き替えでしか見れない人達。キャラがしっかりたっており、尚且つ魅力がそのキャラに溢れていたら、それだけで成り立つ映画もあるんだなと思いました。上記の三人の場合は、映画としても大変面白いですが。。けれど、今回のグリーンゴブリンに関しては、ほんとにあいた口がふさがりませんでした!あの徹底的なまでの、ダサさ!!コスチューム、かぶりもの、目の部分がシャキーンッとあくとことか、武器、乗り物、ポージング、笑い方、セリフ、はたまた死にざままで…。どこをとっても地の果てまでダサい…。愛すべきダサさ…。もうそれは、ステキです。字幕でも、見てみたい気もするけれど、うーん。。レンタルかぁ…。。もちのろん、スパイダーマンも超かっこよすデス!! 【小星】さん [地上波(吹替)] 8点(2013-02-04 12:09:02) (笑:1票) |
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5.ストーリーが単純明快で面白かった。勧善懲悪のヒーローものというお約束をなぞった物語は、ホントに何にも考えないで楽しめる。やってることは、日本のウルトラマンや仮面ライダーと大して変わんないんだけどね。CGの出来がいまひとつの部分があったけど、スピード感とテンポの良さで上手く補っているので心地よい。ラストの戦いがもう少し盛り上がればなお良かったんだけどね。そういえば、各方面で話題のヒロインの不細工さだが、こちらは無駄な露出でカバーしているので問題ない(気がする)。 【ドラりん】さん [DVD(吹替)] 8点(2008-01-10 03:21:27) (良:1票) |
4.是非…ハイエロファントグリーンとの対決を見たぁぁいッッッ…!! 【くまさん】さん [地上波(吹替)] 8点(2007-05-07 14:20:00) (笑:1票) |
3.サム・ライミで良かった!スパイダ~マン♪スパイダーマン♪ 【Junker】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-01-03 20:39:17) (良:1票) |
2.主人公のウジウジ感や俗っぽさが、なんとも良い。ラストシーンも結構ビッと決まってた。日本の特撮ヒーロー業界も、見習いやがれ。 【aksweet】さん 8点(2004-02-07 00:05:07) (良:1票) |
1.これはかっこいいです☆この映画は日本語吹き替えで見ちゃダメですね。グリーンゴブリンのセンス抜群の雰囲気やコメントが日本語吹き替えではまったく対応しておらず、ただのバカ映画になってしまっています。英語版ではアメコミチックのバカっぽさがうまく表現されてて、最高にセンス良かったです。“ダメな主人公がヒーローになって好きな子を守る”って言うストレートなストーリーがまたすばらしい!ひとつケチつけるなら、CGのモーションがかなり不自然でした。2はもっと自然にスパイダーマンを動かして欲しい。
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