映画『日本の夜と霧』のいいねされた口コミ・レビュー

日本の夜と霧

[ニホンノヨルトキリ]
1960年上映時間:107分
平均点:5.80 / 10(Review 10人) (点数分布表示)
ドラマ政治もの
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2016-08-02)【イニシャルK】さん
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監督大島渚
助監督石堂淑朗
キャスト渡辺文雄(男優)野沢晴明
桑野みゆき(女優)原田玲子
津川雅彦(男優)太田
戸浦六宏(男優)東浦
佐藤慶(男優)坂巻
小山明子(女優)中山美佐子
二瓶鮫一(男優)小野
芥川比呂志(男優)字田川助教授
永井一郎(男優)アコーデオンの学生
左近允洋(男優)高尾
寺島幹夫(男優)
脚本大島渚
石堂淑朗
音楽真鍋理一郎
撮影川又昂
配給松竹
美術宇野耕司
編集浦岡敬一
録音栗田周十郎
その他IMAGICA(現像)
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【口コミ・感想】

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3.50年代の共産党分裂騒ぎで傷ついた男と、60年安保闘争で挫折した女の結婚式、いう設定。その「儀式」の設定は、言葉の空疎さで生きてくる。結婚式スピーチの空疎さが、しばしば中山が語る党の公式見解の空疎さに通じ、そのままラストの「演説」の空疎に雪崩れ込む。真摯な問いかけは硬直した言葉で返され、その果てについに問いを遮断する演説に至る。言葉が溢れ返っている映画だが、その言葉たちは互いの理解に向かうのではなく、壁や塀として臆病に建て回されていく。言葉を封じるための言葉の氾濫。これは日本共産党批判の映画ではあるが、日本の政治風土全般の空疎を射抜いているだろう。上の指令で方針がコロコロ転換し、火炎瓶闘争は歌声運動に代わられる。それに疑問を持たない中山ら「良き前衛」に対する苛立たしさ。しかしもっと苦いことは、ここで批判者として登場する新左翼の若者たちも、60年代後半にはさらに空疎な演説言葉に振り回されていくその後の歴史をも私たちが知ってしまっていることだ。ワンシーンワンカットで、ちょっとしたセリフの詰まりぐらいは無視してずんずん進んでいくカメラ。安保闘争後急速に冷めていく時代に抵抗するような、「これでいいのか」という苛立ちの熱気の高温の中だけで生まれることが出来た、特殊金属のような強度を持つ奇跡の映画だろう。「突き詰める」という一番日本映画が、というか日本人が苦手としていることを、やり通そうとした爽快感がある。
なんのかんのさん [DVD(邦画)] 8点(2011-03-02 12:28:22)(良:1票)
2.1シーン1カットどころか、舞台の暗転のように照明を落として一人あるいは二人にスポットライトを当てそのまま回想シーンに入っていくという2シーン1カットまであって終わってみれば107分47カット。セリフをとちろうがお構いなしの長回し。かなり前衛的ではある。中身はまるで「朝まで生テレビ」。寸論会である。司会進行役がいないのにちゃんと一人ずつ発言してゆく様は先に書いた暗転よろしく舞台劇のよう。お題が「安保」だったので4日で上映打ち切りといういかにも大島渚らしい勲章付きの作品。同じ目的を持っていたはずの学生たちの自らのエゴによって崩壊してゆく様がなんとも滑稽であり、如実に人間の愚かさが描かれていると思う。
R&Aさん [DVD(邦画)] 6点(2006-09-05 15:38:33)(良:1票)
1.面白い映画ではない。でも大切な映画だと思う。学生運動に関わった人の中には、そりゃただのマルクスかぶれやら、意味もわからずにただ面白そうだから参加していた奴とかもいただろうが、真剣に社会や権力について考えていたやつもいたはずだ。そういうスタンスがいいとは言わないが、彼らみたいな真剣さが、真剣じゃない奴らに利用されていく姿を見るには、この映画は役立つ。あっぱれ、大島渚。
wunderlichさん 7点(2004-06-07 09:02:30)(良:1票)
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【点数情報】

Review人数 10人
平均点数 5.80点
000.00%
100.00%
200.00%
3110.00%
4220.00%
5220.00%
6220.00%
7110.00%
8110.00%
900.00%
10110.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.00点 Review1人
2 ストーリー評価 4.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 2.00点 Review1人
4 音楽評価 Review0人
5 感泣評価 2.00点 Review1人

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