4.予想を上回る、お馬鹿っぷり。相当笑った。こんなに劇場全体に笑いが起こる映画は、久しぶり。観た人みんな大満足だったんではないだろうか。 主人公シン(筧利夫そっくりの熱血漢)は超貧乏な清掃員。けれど、幼い頃から習った少林寺拳法を世間に広めることが、その本当の夢。奥深い中国拳法さえ身につければ、あらゆることが解決するというのが彼の信条。 そんなシンが、落ちぶれたかつての有名サッカー選手と出会い、少林寺拳法普及の道はサッカーしかない!と、自分と同じように少林寺拳法一筋に生きてきた兄弟たち(みんな貧乏)をスカウトしながらサッカーチームを作っていく。 ただ単に、少林寺拳法とサッカーの融合というコンセプトだけでなくて、そのナンセンスぶりは映画全体に満ち満ちていて、シンの理想とする通り、中国拳法があらゆることを本当に解決してしまうところがすごい。 登場人物全員が大真面目にアホらしい発想と行動をするシュールなコメディの手法は、ダウンタウンの笑いに近い。この手の笑いは、一つ外すと、全く白けてしまうので、微妙なラインで抱腹絶倒なこの映画、かなりレベルが高いと思う。 Mr.ビーンの笑いは、良識的な世界で「変なおじさん」が騒動を巻き起こす、セリフでなくて動きで笑わせる、まさに「志村けん」的な笑い。 お下劣さと変な顔、エキセントリックさとドタバタで笑わせる、ジム・キャリーを代表とするハリウッド的な笑い。 「普通なんだけどちょっと変」な登場人物を箱庭的に配置して、主にセリフで笑わせる三谷幸喜的な笑い。 まあ、いくつかにカテゴライズできるとは思うが、笑いにもいろいろとある。 「少林サッカー」は、ジャッキー・チェンとは一味違う、香港映画の笑いの可能性を見せてくれる。たぶん、最近の日本人には、ちょっと親しみやすいタイプの笑いじゃないだろうか?オススメの一本。 【よしの】さん 8点(2003-11-22 16:13:46) (良:2票) |
3.原作マンガそのままに(って、原作マンガを読んだことはありませんけど…)、過剰なまでに大仰な演出が施され、大いに笑わせ、大いに泣かせ、大いに楽しませてくれる前代未聞のスポ根映画(「娯楽映画」の作り方を熟知している香港映画人と、W杯に公開を合わせた配給会社のセンスに脱帽)。しかし、この演出や世界観はマンガ・アニメで日本人には古くからお馴染みの筈。なぜ日本ではこういう映画を作れないのか? 日本の映画人よ、悔しかったら「アストロ球団」を実写で映像化してみなさい! と、邦画界に喝を入れつつ8点献上。 【sayzin】さん 8点(2002-06-02 01:56:50) (良:1票)(笑:1票) |
2.《ネタバレ》 とても面白い。 まずエンターテイメントとして成功している。 映像効果の成功度はあのマトリックスと並ぶかも。 派手な映像効果、そして音響効果がともに迫力あってカッコいい。 特に「蹴り」の威力が見事に伝わる。風圧が感じられるほどに。変な金属音が交じってるのがまた効果的。 個性豊かな仲間が集まる面白さがまたいい。 それでみんな冴えないところがなんか見てて勇気づけられる。 練習試合でボロ負けしそうになったとき「感じるんだ みんなが戻った」ってところがマジで神降臨な場面だと思う。 それはまるで中国四千年の歴史だ。 あと変な相手選手がダブルラリアットみたいのしてたのがなんか面白かった。 宿命的な音楽もあってか凄く熱血な感じの映画だ。いやまさに漢だ。 痛々しい笑いもあるけど、失笑しながらも愛しいと感じるギャグも多い。 日本語吹き替えで見ると饅頭の歌とかかなり面白い。 女性が饅頭を作る場面は美しい。 もはやサッカーじゃないじゃんという型破りさが非常に良い。 「キャプテン翼」とか「ドラゴンボール」とかも入ってそう。 「サッカー」と「少林寺拳法」そして「笑い」これらの融合度は高い。 作品としてナンセンスだという人もいると思うけど エンターテイメントというジャンルにおいてはこの作品はかなりの成功だったと思う。 【ゴシックヘッド】さん [DVD(吹替)] 8点(2013-03-26 01:17:14) (良:1票) |
1.映画以前に、スポ根マンガすら知らない無教養なガキどもに、この映画のツボなんて分かるわけねっつーの。俺は映画館で号泣しましたよ。 【青人】さん 8点(2003-04-27 02:22:58) |