4.豪華メンバーの割にほぼ忘れ去られた感のある本作ですが、私は「ゴッドファーザー」や「地獄の黙示録」よりも好きです。本作のような小さめの映画をきっちり面白く作ってみせることは、重厚な大作以上にコッポラの映画監督としての腕前を表しているように思います。DVに白血病とかなり重いテーマを扱う一方で、新米弁護士の爽やかな成長物語や恋愛要素をぶち込み、かつ両者を水と油にしていないのですから、並みの監督の仕事ではありません。大岡越前か、遠山の金さんかというダニー・グローバー判事の登場シーンや、ジョン・ボイト弁護士からの嫌がらせ、有力な証言者を捕まえてきたマット・デイモンの反撃等々、娯楽的な盛り上げ方も手慣れたもので、最後まできっちり楽しませてくれます。特に、困り果てたところでミッキー・ロークから助けが入る件は最高でした。クライマックス直前に意外な支援が入ることは娯楽映画の基本中の基本なのですが、こうした基本をきっちり見せてくれる映画って実はあまり多くありません。また適材適所のキャスティングもバッチリ決まっており、役者選びのセンスもさすがです。若手でもっとも注目されていたマット・デイモンとクレア・デーンズをカップルにする一方で、ミッキー・ロークやロイ・シャイダーなど「あの人は今」状態の俳優を引っ張り出して一緒に演技させる。枯れたとはいえ、かつてはハリウッドの頂点にいた彼らの存在感は抜群で、作品の重要なアクセントになっています。さらにダニー・デビート、ジョン・ボイト、ダニー・グローバーといった安定した俳優で彼らをグルっと取り囲み、鉄壁の布陣を作り上げています。ここまで見事に俳優を使いこなしている映画って他にはありません。まさに教科書のような映画です。 【ザ・チャンバラ】さん [DVD(吹替)] 8点(2010-02-14 20:38:03) (良:1票) |
3.地上波深夜で放送したのを見た。何だか話が飛ぶなぁ、と思ったらオリジナル135分のところを97分までにカットしたものだった!おいおいダイジェストかよ!!でもこの作品、皆さんのレヴューを読ませていただきますと「長すぎる」ようなんでちょうど良かったのかも(笑)。普通はカットのせいで興ざめしてしまうところだけど、なかなか楽しめた。マット・デイモンもジョン・ヴォイトもとても良かった。 【ちゃか】さん [地上波(字幕)] 7点(2005-06-07 12:57:37) (笑:1票) |
2.マッドデイモンらしさが出ていて、良かったと思います。これと言った展開はなかったけど、法廷の中に引きずり込まれたように見てしまっていました。マッドのファンの方は見て満足できると思いますよ。^^ 【アキト】さん 6点(2004-01-02 03:40:18) |
1.この映画でマット・デイモンっていいなぁと思うようになりました。法廷モノって馴染みにくいし、陪審員の扱いに好感の持てないものが多くてあまり好きじゃないのですが、この映画はよかったです。派手すぎず地味すぎず、めまぐるしすぎず退屈すぎず、ありえなさすぎずありがちすぎず、正義に偏りすぎず、とてもバランスがとれていていいと思う。 主人公は誰にも好かれそうな感じだけど、ちょっとキャラが薄いかなぁと思いました。サイドストーリーの恋愛部分もなかなかいい感じでした。 【るいるい】さん 7点(2003-11-20 22:54:49) (良:1票) |