4.何かを一生懸命なっぞってる感じ。「この映画をどうしても作りたかった」というより「なんでもいいから映画を作ってみたかった」って感じ。初恋は切ないのう、という話。合宿の練習、指揮棒が振り下ろされたところで鐘がゴーンと鳴って肝だめしに移るとか、映画作りの練習をしている生真面目さは買おう。その一生懸命さは買ってやってもいいんだけど、いい若いもんがこうチンマリしたのばっかり作るなよ、いう気分も同時に起こる。もっと不機嫌になってほしい。やりたいものが見つからぬ青春、って話も、もうすでにある定型のなぞりになってしまってるんだ。ヒロインがオーボエ、男は大太鼓、ってのも…。 【なんのかんの】さん [映画館(邦画)] 6点(2012-03-06 09:41:50) |
3.甘酸っぱい少年少女の恋がせつない・・。 最後の忠節橋のシーンはずっと心の中に残っています。 【ムレネコ】さん 8点(2003-11-08 14:21:36) |
2.吹奏楽部を辞めた日に、この映画が深夜やっていた。どんな話か知らず、ぼけーと見ていると、なんと主人公は吹奏楽部。しかも、コンクールで別の学校が演奏していた「吹奏楽のための"小狂詩曲”」は、本来ならば私も演奏するはずだった曲・・・。まるで、吹奏楽部を辞めるなと言ってるよう・・・。話の展開にともない、どんどん悲しくなってきました・・・。 【法子】さん 5点(2003-06-01 18:40:01) |
1.物語前半は将来に不安を抱く主人公と暗い過去を引きずった同級生の少女の初恋。そして後半はその痛々しい悲恋を描いています。前半のノリで観ていると急に突き落とされたかのような展開にいささか驚きますが、物語の端々でこれからの不幸な出来事を暗示するかのようなシーンが多々出てきます。この監督さんはとにかく余韻を大切にします。彼から貰った残暑見舞いの葉書、燃える俳句、飛んでいくタコの風船等重要なシーンをじっくりと見せていくんですね。それに加えこれから起こる出来事への暗示のシーン。「ああ、この女の子って何かあるんだな。」と思わざるをえません。初恋までの展開も「これって実話?」と思わせるほども実に自然な描写で感動すら覚えます。一緒に帰る二人は会話が成り立たない、三者面談での雰囲気、レストランで口実をつけてコンタクトをねだるシーンなど観ている側としては遠い昔を懐かしみながら入り込んでしまいます。主演の二人は演技と言うよりはまだ未熟でそのままな感じですが、決してダイコンではありません。後半での展開にちょっと無理矢理悲劇に持ち込んだ感はありましたが、それもラストで救われる主人公の少年の涙に免じてOKです。ホント、切ないです。この作品が丁寧に作られており、良質なことを感じて欲しいです。BGMもエンニオ・モリコーネ風でノスタルジックでいいです。 【さかQ】さん 8点(2002-04-24 03:52:10) (良:1票) |