5.捕虜脱獄モノ、とは言っても音楽やノリが軽快で観やすい作品です。 捕虜の待遇が非常に紳士的で、本来なら敵同士の男達の友情等も描かれています。映像的にも非常に美しく、古さを感じさせません。名作と呼ぶにふさわしい一本。 【すべから】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-03-21 18:52:35) |
4.戦争そのものを描かずに戦時下での男たちのドラマを描く。戦時においてあたりまえのタテの関係が捕虜収容所内では様々な階級の男たちがヨコで繋がっているというのが面白い。戦争であることを忘れてしまいそうなくらいの和やかで楽しい雰囲気。鱗歌さん同様、私もあの楽しげな演芸会を見ていたかった。しかしドゥオ-モン奪還の報が戦争という現実世界へ引き戻す。収容所所長との敵味方を越えた友情も戦争という現実が悲劇へと導く。「幻影」と「現実」は常に「現実」が勝つ。もしかしたらエルザにまた会いに戻るという誓いも「現実」に負けるかもしれない。それでも「幻影」を見つづけること、「幻影」を追い続けることが人として大切であると言っているように感じる。一人一人が思いつづけることが平和への道。「幻影は大いなるもの」と、とりました。 【R&A】さん 8点(2004-10-05 12:13:48) (良:1票) |
3.戦争が単なる殺し合いでなく、敵を憎んでいるわけでもない。国家に対する忠誠はあるものの、戦闘を離れれば敵兵でも人間として尊重する、紳士である軍人達が輝いている。現代の伝えられる戦争とは異質の人間的な振る舞いに新鮮さを感じる。しかし、戦争が生み出す悲劇とわずかな希望に生きていく支えを見いだす人々は、どの時代でも同じである。「戦争が終わったらここに戻ってくる」幻影であるとわかっていても言葉にすることが、人間の悲しさであり、素晴らしさかもしれない。 【パセリセージ】さん 8点(2004-04-18 23:47:22) (良:1票) |
2.ジャン・ギャバン版「大脱走」。でもこちらの方がはるかに先なんですよね。シュトロハイム演じるドイツ将校が見事。この風格が映画全体を引き締めています。 【FOX】さん 8点(2003-07-13 00:18:39) |
1.威厳の中に漂う悲哀、シュトルハイムの演技にしびれてしまう(JOJOに出てくる同名の将校はこれが元ネタ)。 【ひかりごけ】さん 8点(2002-10-20 21:45:53) |