野菊の如き君なりき(1955)の投票された口コミです。

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野菊の如き君なりき(1955)

[ノギクノゴトキキミナリキ]
1955年上映時間:92分
平均点:7.45 / 10(Review 22人) (点数分布表示)
公開開始日(1955-11-29)
ドラマラブストーリーモノクロ映画青春もの小説の映画化
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2021-05-04)【イニシャルK】さん
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監督木下恵介
キャスト有田紀子(女優)民子
田中晋二(男優)斎藤政夫(青年期)
笠智衆(男優)斎藤政夫(老年期)
田村高廣(男優)斎藤栄造
杉村春子(女優)政夫の母
小林トシ子(女優)お増
小林十九二(男優)庄さん
浦辺粂子(女優)民子の祖母
松本克平(男優)船頭
山本和子(女優)さだ
雪代敬子(女優)民子の姉
谷よしの(女優)お浜
原作伊藤左千夫「野菊の墓」
脚本木下恵介
音楽木下忠司
撮影楠田浩之
配給松竹
特撮矢島信男
美術伊藤熹朔
編集杉原よ志
録音大野久男
照明豊島良三
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【口コミ・感想】

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5.「野菊の墓」とせず、「・・・如き君なりき」と題名をつけたセンスの良さ。また、楕円形のフレームを使用した撮影は、古いアルバムをめくるような画面作りで郷愁を駆り立て、叙情性豊かな名作となった。今では考えられないことだが、「次郎物語」というテレビドラマを観て育ったせいか、映画に描かれた時代背景(家父長制等による「家」の重み)は認識できる。回想画面における笠智衆の静謐な語り(短歌の朗読)は、遠い日の物悲しい記憶を美しいまでに描写している。
風小僧さん [地上波(邦画)] 9点(2015-09-13 13:39:54)(良:1票)
4.《ネタバレ》 明治がそのまま真空パックにされて眼前に出現したかのような錯覚を起こす。
それほどまでに自然が美しく、回想シーンの画面を白く暈した靄掛かった
縁取りで描く演出法も、当時の匂いが鼻腔に漂って来る様な極めて効果的な成果を
挙げている。
所々に挿入される伊藤左千夫の短歌も情感を盛り上げ、脂の乗り切った天才監督の手に掛かれば映画は斯くも美しくなるという見本の様な作品だ。
主演二人の何ともおぼこい清純な演技も見事なもので、特に有田紀子の可憐さはその報われない悲劇的な結末を予感させる愁いのある瞳を含め、忘れられないものとなった。
映画には純愛物というカテゴリーが存在するかとも思うが、その最高傑作と言っても過言ではあるまい。
「政夫さんはリンドウのよう。私リンドウが好きになった」
映画の黄金時代は、天才監督の演出で、可憐な女優の口を通じて最も凝縮された純愛を充分なリアリティを以って画面に焼き付けた。
高畑カムバックプリーズさん [DVD(邦画)] 8点(2011-03-06 02:19:12)(良:1票)
3.「二十四の瞳」と並ぶ木下恵介監督の代表的傑作の一本で、これまた画面全体を包み込むその美しい映像、美しい風景、本当にため息が出るほどの美しさです。卵型で白く縁取った画面、いつまでも続く効果的な長回しによる撮影、構図の素晴らしさ、どれを取っても間違いなく一級品で木下恵介監督らしいその愛情たっぷりな人間ドラマとしてこれまた素晴らしくいつまでも心に残る。ヒロインを演じた有田紀子の輝き、そして脇を固める俳優陣、笠智衆に杉村春子の相変わらずの存在感といい名作の名に相応しい作品です。
青観さん [ビデオ(字幕)] 9点(2005-08-13 19:16:13)(良:1票)
2.モノクロ作品にもかかわらず、何故か淡いパステルカラーで思い出される。これもひとえに監督木下恵介の洗練された演出と描写の賜物なんだろう。そうそう、笠智衆が演じる老人の回想という構成も切ない雰囲気を盛り上げていた。さらに、木下忠司の哀感溢れるメロディーも作品の印象付けに多大に貢献。封建的な村社会で生きてゆかざるを得ない哀しい定めを、そこはかとなく漂わせており、木下恵介の抒情的な世界観に思う存分浸れた。観る者の涙腺を緩める、余りにも日本的な名画。
光りやまねこさん 9点(2003-11-24 16:01:46)(良:1票)
1. 原作は御存知、伊藤左千夫の「野菊の墓」であるが、木下恵介監督による映画化は当時には未だ健在だった信州の美しい自然を見事なまでに映像としてフィルムに定着させている。楠田浩之のカメラワークは本作でも鮮やかの一語。今日の邦画界には当時の天衣無縫な木下監督の如きセンスが無いのは勿論だが、この美しい風景が開発により、ほぼ失われている点でもリメイクは絶望的かと思われる。政夫と民子を演じた田中晋二と有田紀子はハッキリ言って大根なんだが、これが巧まざる上手さへと転化してプラトニックな初々しさを横溢させて見事!原作の持ち味を損なうことなく微妙な恋愛感情を表現していると感心させられた。「政夫さんは竜胆(りんどう)の様な人だ」「民さんは野菊の様だ」こんな素朴な遣り取りでも原作発表当時の日本では大胆に映ったのである。茶髪・金髪に染め鼻ピアスだのコギャルだのと昨今のTVに露出される現代の無軌道な若造と正に好対照!!あと、脇を固める杉村春子や浦辺粂子がマタ実に上手い!!つくづく現在の邦画界に不足しているのは渋いバイプレーヤーであるコトを痛感してしまう。ただ、回想シーンに楕円形の縁取りをあしらった木下監督の技巧が純情素朴な本作とミスマッチに感じて仕方ないので…個人的に1点マイナス。映画&原作共々是非一見&一読をオススメ!
へちょちょさん 9点(2003-04-19 01:08:11)(良:1票)
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【点数情報】

Review人数 22人
平均点数 7.45点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
414.55%
514.55%
6522.73%
7522.73%
829.09%
9627.27%
1029.09%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 Review0人
2 ストーリー評価 7.00点 Review2人
3 鑑賞後の後味 7.50点 Review2人
4 音楽評価 5.00点 Review1人
5 感泣評価 7.50点 Review2人

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