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ミツバチのささやき

[ミツバチノササヤキ]
Spirit Of The Beehive
(El espíritu de la colmena)
1973年スペイン上映時間:99分
平均点:7.56 / 10(Review 101人) (点数分布表示)
公開開始日(1985-02-09)
ドラマ
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2024-03-18)【Yuki2Invy】さん
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監督ヴィクトル・エリセ
キャストアナ・トレント(女優)アナ
フェルナンド・フェルナン・ゴメス(男優)フェルナンド
原作ヴィクトル・エリセ(原案)
配給フランス映画社
あらすじ
スペインの田舎町に映画興行がやってきた。演目は『フランケンシュタイン』(1931年【アメリカ】)。頑迷なカトリックの地に投げ込まれたバチあたりホラーも、内戦で疲れ切った人々にとっては日常を忘れさせてくれる娯楽だ。だがしかし、つぶらな瞳を持った一人の少女が、幼い魂で、全身全霊をかけてその映画を受け止めてしまう。少女の名はアナ。彼女はまだ、自分の心に芽生えたものの姿に気付いていなかった…。
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5.《ネタバレ》 最初のうちは「少女の世界をのぞく」映画かと思って観ていたのに、観終わってみると「少女で世界をのぞい」ていたことに気がつく。前半での「なぜ殺したの?」という映画の怪物へのアナの疑問が、後半では小屋の男を殺した世界へ向けて放たれる。死んだふりをするイサベラのアナへのいたずらは(大好きなエピソード)、後半ではベッドに横たわるアナの様子をこわごわのぞくイサベラの姿に反転し、そのときかつて小声でささやきあっていた少女たちの閉じられた世界は、窓の外の世界へと広がりだす。イサベラは猫に引っかかれた傷の血を口紅とするが、アナは世界で起こっていることの血を小屋で目にしてしまう。映画という「嘘っこ」の世界が、内戦という無惨なまでの現実と照らし合わされていく。スクリーンの前に横たえられる死体。柔らかくデリケートな少女の世界でもっと溺れていたっていいのに、と心をとろかしながら観ていると、いつのまにか外界の風が吹き込んできていた、そんな映画だ。けっしてショックで目覚めさせるのではなく「いつのまにか」少女を通して世界を眺め直している、ってところがポイント。童話の舞台のようだった野の風景が、「いつのまにか」そのままで荒涼さを剥き出していた。それにしてもささやき声に満ちた映画ってのは、まず傑作だなあ。この姉妹、アナはもちろんかわいいけど、イサベラもいいのよ。
なんのかんのさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2011-12-01 10:08:10)(良:2票)
4.スペイン内戦の傷跡は直接的には脱走兵のエピソードとして登場するが、画面は常にその傷跡を映し続けているかのようにどこか寂しげだ。しかし政治的な思想が画面を覆っているかといえばそんなことは全く無く、ただその時代を象徴する風景が映されているだけ。フランケンシュタインの怪物と脱走兵はあきらかに社会に受け入れられずに排除されるべき対象として比喩的な関係で描かれるが、ここでも政治的な思想よりもただただ現実の悲劇性を背景の中に溶け込ませているだけ。その一つ一つの情景にはいろいろな意味があるのかもしれない。でもこんなにも詩的な美しさを見せられたらそんなことはどうでもいいやとさえ思わせる画の数々にうっとりする、そんな見方も許される映画。いや、その見方こそが正しいのかもしれないし、いろいろな意味を感覚的に刺激するパワーをこれらの画が持っているのかもしれない。純真無垢な少女が自らの虚構の世界に怪物を出現させ、自らを傷つける。子供から大人への成長を表現しているのだろうが、そのことがどちらかというと不幸のようにも映る。しかし映画は現実の悲劇性を見せても、けして現実が不幸なものとはとらえていないとも思う。だから深いんだ、この映画は。
R&Aさん [DVD(字幕)] 8点(2006-05-01 17:12:34)(良:2票)
3.《ネタバレ》 死を見つめることは同時に“生”を見つめることに繋がる。死ぬことはどういうことなのか、どうして死ぬのか、どうして殺すのか、どうして生きているのか。答えなどそうそう転がってはいない。でも、わからないで済ましたくないのが子どもの好奇心の素晴らしいところであり、恐ろしいところでもある。無邪気で何もしらないからこそ、その瞳は穢れなく美しい。大人になればなるほど多くのことを知り、多くの感情を抱き、その瞳は何かしらのフィルターが掛かってくすんでしまう。幼きアナが見つめたつぶれた黒い毒キノコ、彼女の前を通り過ぎる真っ黒な機関車。死はいたるところに転がっている。だからこそ、アナの生きている姿が儚く、脆く見えた。彼女には生きて欲しいと強く願った。美しい女性になって欲しいと真剣に思った。
ボビーさん [DVD(字幕)] 8点(2007-07-19 10:07:14)(良:1票)
2.子どもが最初に衝突する大きな壁〝死〟を扱いつつ、純粋な視点を通して戦争をはじめとする世の中の諸問題に疑問を投げかけたような作品ですが…これは底無し沼のように深いのかもしれません。フランケンシュタインから始まる寓話のような物語は言葉少なでゆったりとしながらも刃物のように鋭い。それに加え、あの室内に射し込むやわらかい光、構図の美しさ。まるで一つ一つの画が一流の芸術作品のような映像美で迫ってきます。イザベルが猫の首を絞め鏡の中で血の口紅をぬるシーンや焚き火を飛び越えるシーンも凄いし、それに対して澄んだ瞳が雄弁なアナも良い。踏み潰される毒キノコもまた一つのエッセンスとなり強い印象を残しています。夫と妻にもそれぞれ問題を描いており、種々のメタファーが隠れているようで、観れば観るほどその奥深さに気付き驚かされます。ただ、幸か不幸か私が多くを読み取るにはまだ何回も観直さなければならなそうです。でも監督はそのために10年もの猶予を与えてくれていたりして。
ミスター・グレイさん [ビデオ(字幕)] 8点(2007-05-18 18:24:50)(良:1票)
1.ああ今みたいにヤバイ精神状態の時に見るべき映画じゃなかった。全てが死や絶望のメタファーに見えてしまう。アナ・トレントの瞳にいたっては「滅びゆくもの」の記号としては最強じゃないですか!点数をつけるのは遠慮したいところですが、現在の平均点が7.95なので8点ということに。
馬飼庄蔵さん [ビデオ(字幕)] 8点(2005-07-18 12:35:33)(良:1票)
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【点数情報】

Review人数 101人
平均点数 7.56点
010.99%
110.99%
210.99%
321.98%
443.96%
554.95%
687.92%
71918.81%
82524.75%
91716.83%
101817.82%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.77点 Review9人
2 ストーリー評価 8.42点 Review7人
3 鑑賞後の後味 8.88点 Review9人
4 音楽評価 8.37点 Review8人
5 感泣評価 7.00点 Review5人

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