5.第2次大戦下、象の飼育を任されたイギリス人捕虜ブルックスが、ひょんなことから、象と共にスイスへの脱出を図るという、ユーモアあり、ダイナミックなアクションあり(意外なほどダイナミック!)のサービス満点映画。キャラの設定も絶妙で、トテモ面白いです。しかし、象を助ける一方で、人間はバタバタ死んじゃう。戦争アクションを盛り上げるには多少は死人が出るのはやむを得ないワケで、観る側としてもまあ、正直、こういうハデなアクションを期待してるんですけども・・・。えてして、動物愛護も過激になると「動物を虐待する人間」を攻撃し虐待する行為、になっちゃったりしてるわけで、こういうのは動物愛護の名を借りた「人間狩り」、と言わざるを得ない。この映画はそういうキナ臭いのとは一線を画している、あるいは画そうとしているのですが、やはり、「象を助ける」ことと、「敵と戦うことで死人が出る」こととの間の、なんとなく居心地の悪いバランスの悪さ、というものはどうしても付きまとってきます。で、しょうがないからバランスを補うため、とりあえず主人公ブルックスだけは設定上、一応、厭戦気分を持っておいてもらうことになる。これで一安心。ははは。まあそんなわけで、微妙な問題については各自折り合いをつけていただくことにして、この映画を楽しむことにいたしますと・・・結局、実はこのアンバランスさ(一種の「残酷さ」)こそが絶妙のユーモアの源だった、ということに気づいてしまうのですが。 【鱗歌】さん [地上波(吹替)] 8点(2005-09-27 00:02:12) |
4.全然期待してなかったけど、すごく面白かった。テンポがよくて、全然見てて飽きない。 【A.O.D】さん 7点(2004-12-12 14:06:49) |
3.象に乗って脱走する・・・衝撃的でした。普通なら列車を奪ったり、変装したりするところを、像と一緒逃げるということ自体やべぇ~って感じでした。なんか、動物園の象さんには、何かを期待してしまいます。 【あつお】さん 9点(2003-12-31 12:05:32) |
2.まったく期待していなかった分(というか知識が皆無だったので期待しようがない)かなり満足。戦争映画かというと、必ずしもそうとも言い切れないような、なんだか不思議な面白さ。主人公の友人(というか捕虜仲間の悪友というか)のアメリカ兵がイイ味出してます。こういう隠れた佳作を突然放送するのでNHK-BSは侮れません。 【愚物】さん 8点(2003-01-26 00:49:01) |
1.オリバー・リード演じる主人公はイギリス人捕虜です。ふとしたきっかけから、ドイツの動物園で象の世話をすることから話がはじまります。空襲があり象を疎開させることから脱走を決意し、スイスを目指してアルプスを越えることになります。戦後20年以上経ってしまった街の風景を、この映画のために変えてしまったロケは見ものです。全編に渡って響くフランシス・レイの音楽が戦争映画とは思えないさわやかな感じを醸し出して、おとなの童話という印象を与えてくれます。澄み渡るアルプスの雄大な風景に響く銃弾が虚しいですね。せっかくドイツ人兵士と主人公が仲良くなれたのに、戦争の悲惨さはこういう場面でひしひしと印象づけられると思います。象の彼女は大活躍でしたね。 【オオカミ】さん 8点(2002-07-02 09:00:00) |