7.無敵の火星人>>>薄情な地球人 【みみちゃん】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-07-01 23:58:03) (笑:2票) |
6.「文明」対「野蛮」。しかし「野蛮」側から見れば、自分たちが「先住者」であり、「文明」側が「侵略者」なのだという視点を欠かさない。ということは、未来の火星を舞台にしていながら、実は批判的西部劇だ、これは。あるいは、「大航海時代」に東南アジアあたりの島で実際に起きた事件とまるでそっくりではないか。原住民に襲撃され、殺害されるヨーロッパ人商人と宣教師。ここでほうほうのていで脱出する列車は、かつてのガレオン船だ。これまでのカーペンター作品同様、主人公は「スレイヤーズ」側で、敵をやたらめったら殺しまくるが、やられる「魔物」側はというと、そう単純に悪一辺倒でもなく、その主導者は影の主人公といっていい。そして、真のヒーローはきまってアウトローだ。ジョン・カーペンターの視点は、これまでと変わらない。それはともかく、いつもながら音楽が理屈抜きにかっこいい。 【goro】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-09-26 05:11:51) (良:2票) |
5.要塞警察とかザ・フォッグとか物体Xとかを混ぜ合わせて、変な映画を作ってみました、ってな感じの作品。火星にオバケがいて、オバケに憑依された人は(ヘヴィメタ化して?)他の人間に襲いかかる、というSFホラーアクション映画。何つうか、その、どっかのスタジオに適当にセット組んで、ひっそりと、誰にも邪魔されずに好きな映画を撮ってやろう、みたいなノリ。うん、実際、誰も止める人がいなかったみたいですね。これが「芸術」かと言わればよくわかりませんが、「骨董」には成り得るんじゃないですかね、そのうち。しっかし、ナターシャ・ヘンストリッジが「カクカクシカジカでした」と証言するシーンを観ていると、「ああ、もしカート・ラッセルがこの役を演じてたら、飄々といい味出してたのでは」と思い、はたまた「このアイス・キューブの役もカート・ラッセルが演じてたらカッチョよくキメてくれそうだなあ」なんて思う。カート・ラッセルは、一人では足りない。つくづく、貴重な役者だよなあ、と思えてきます。 【鱗歌】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-02-18 00:07:29) (笑:1票) |
4.「いっちょやったるぜ!」的なこのノリ。好きですね~。問答無用に首が飛ぶエフェクトもかっちょよい。火星版『要塞警察』といった趣で、カーペンターここにあり。 【フライボーイ】さん [DVD(吹替)] 6点(2007-10-28 00:21:56) (良:1票) |
3.B'zって長い間「くだらねーバンドだなー」と思っていた。あいつらの曲は全部同じく聞こえるじゃん、という感じで。ところが、倉田真由美が何かのエッセイで、同じような曲を20年近く作り続けられる彼らのモチベーションには頭が上がらない、みたいなことを書いてて妙に納得してしまった。彼らの作曲が長年の惰性によるものだとしても20年は絶対に無理なわけで。普通なら気が狂うに違いない。そういえばジャン・コクトーの言葉で「私は人々がオリジナリティにこだわることが大嫌いなだけなのである。」というのがある。オリジナリティという惰性にすがらず、何十年もB級映画を撮り続けるこの人はちょっとカッコ良すぎる。カッコ良すぎるし映画も面白い。「やれやれだぜ」みたいな感じで二人並んで歩くラストシーンは余裕で想像できるのに、その絵から漂う雰囲気は想像を超えてたね。 【Qfwfq】さん [DVD(字幕)] 10点(2005-03-25 12:57:44) (良:1票) |
2. 想像どおりの出来栄え。観終わったら、アレもこれも変で、突込みどころは満載だけど、カーペンター監督らしさがそこかしこに見えて、飽きさせない。にしても、カーペンター監督は良くこんな映画撮ったな。古い西部劇を未来の火星に置き換えるとは・・・。だって、火星の先住民の霊が入植者を駆逐しようとする話だよ。憑依された人々のファッションにアメリカ先住民の意匠もチラチラ見受けられるし。砂漠の町、炭鉱、保安官ではないけど警察による囚人護送、みな西部劇のイメージでしょ。決定的なのが、列車とゆう交通手段。未来の火星に飛行機がないはずないのにね。社会派の匂いが少しするけど「ゼイリブ」みたいにこの監督は何にも考えてないでしょう。弾丸ばらまき大量殺戮映画は一時ゾンビものに受け継がれていたので、その手が好きな人には、たまらない映画。 【みやひろ】さん 6点(2003-12-27 02:33:49) (良:1票) |
1.21世紀を迎えたというのに、堂々とこんな映画を撮ってしまうあなたを敬愛せずにはいられません(と同時に、こんな映画を撮らせてしまうプロデューサー様も偉いと思いましたが…)。ジョン・カーペンター様、あなたこそ永遠の映画少年です。細かいことは全く気にしない脚本、パンクでキレた群衆、緩々のアクション演出、今更なマット・ペインティング、懐メロの様な音楽。お変わりが無い様なので私も安心致しました。しかし、一つ言わせて戴ければ、クレア・デュバルちゃんの扱いは酷すぎないでしょうか? 見せ場どころか、ほとんど台詞も無いまま呆気なく首チョンパとは…。さて、いよいよ映画の評価をさせて戴きますが、本作と比べれば「バイオハザード」さえも傑作に見える程の出来でした。純粋に映画としては3点程だと思いましたが、他でもないカーペンター様の最新作ですから、ここは思い切って5点を献上させて戴きます。これからもどうぞご自愛くださいませ。草々 【sayzin】さん 5点(2002-12-19 19:08:17) (笑:1票) |