12.ドン底からの暴力による抗いを描きつけるシリーズ第4弾。 東京五輪を間近に控え、時代が生んだアウトローたちの一寸のカタルシスは、権力と時代の激流により徐々に確実に淘汰されていく。 暴力のカリスマ二人が、極寒の留置所で諦観じみた掛け合いをする様が哀愁に満ち溢れる。 菅原文太、そして小林旭、稀代の映画スターの存在そのものが、今作における圧倒的娯楽である。
いつの時代であれ、暴力団という存在を肯定するつもりは一切ないけれど、敗戦に伴う喪失と屈辱、国全体の貧困と飢えが、彼らを暴力に駆り立てたこともまた事実だろう。 言うなれば、この稀代の暴力映画シリーズの根底にあるものは、この国の覆い隠された生身の姿なのだろうと思う。
だからこそ、ひたすらに繰り広げられるバイオレンス描写と愚かしいヤクザ世界の人間模様に、一抹の滑稽さと多大な娯楽性と共に、どこか拭い去れない侘しさを感じてしまうのだ。
クエンティン・タランティーノをはじめ、世界の映画ファンからも愛される日本のヤクザ映画だが、日本人にとってのヤクザ映画には、時代を越えた特別な感慨がじっとりと染み付いている。 それは、ヤクザ稼業の人種に関わらず、この国のすべての人達がかつて味わった「侘しさ」を思い起こすからだろう。
この「仁義なき戦い」シリーズをはじめ、この国のヤクザ映画が老若男女に愛された理由は、そういうところにあるのではないかと思える。 【鉄腕麗人】さん [インターネット(邦画)] 8点(2017-11-08 19:56:41) |
11.本作の主役は小林旭でしょう。神戸ヤクザにタンカを切るシーンもいいが、請求書の束に悶絶したり、エンストしたクルマを必死に押したりするシーンもいい。いかにもインテリヤクザ風でありながら、常にカッコいいわけではないというギャップがたまりません。そして秀逸は、やっぱりラスト。いかにも寒そうな刑務所のベンチで、「昌ちゃん」とお揃いの寒そうな雪駄を履き、淡々と語る姿にシビれます。まったく場違いではありますが、この場面には松任谷由実の「ノーサイド」がよく似合う気がします。 【眉山】さん [インターネット(字幕)] 8点(2015-01-25 12:05:07) |
10.2013.03/22 鑑賞。小林旭の貫禄には恐れ入る。シリーズ物としても質が落ちず佳作。 【ご自由さん】さん [DVD(邦画)] 8点(2013-04-24 23:47:15) |
9.ええ時代や! 【ジダン】さん [ビデオ(吹替)] 8点(2007-11-06 17:48:44) |
8.小林旭かっけ~!でも辰兄はこえ~! 【Dr.Tea】さん [DVD(邦画)] 8点(2007-08-12 01:13:08) |
7.第4作。まだ完結篇あるけど、話としてはこれでかなりまとまってる。まだ何かあるのか完結篇が楽しみ。今回は始まりからずっと戦争してて面白い。結果みんな捕まってるけど山守親分最高。かなり面白いっす。 【バカ王子】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-10-13 21:06:36) |
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6.この映画見たら、広島弁を使いたなってしまう 【マイアミバイス】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2005-04-30 00:00:03) |
5.松方弘樹再登場。 【モチキチ】さん 8点(2005-02-08 03:13:04) |
4.最期の刑務所での会話を何度観たことか・・・旭のファンになった作品です。 【蘭丸】さん 8点(2005-01-03 08:53:11) |
3.いやぁ、どこまでもキャラがカッコいい…。最後のナレーションの後の『終』で仰け反ってしまいました。 |
2.武田 くー!かっこいー 【かじちゃんパパ】さん 8点(2004-10-14 18:21:29) |
1.完結編に向かってさらに気合が増してる。本当にこういうつくり方が最近の映画ではできなくなってるからな。本当に新鮮。 俺が生まれたころだからよくわからんけど 昔は、みんなでこぞって映画館に行ったんだろうね。 そんで、ビールでも飲みながら、開始のブザーを聞いたりして 次はどうなるのかなんてわくわくして・・いい時代だなぁ。 内容的にも申し分ない。なんといっても最後のシーンはいいね。 「ヒューっ!!雪入ってるよ!窓しめろよ寒いからっ!」と突っ込みを入れたくなるくらいに寒そうだ(笑)
【りょーた】さん 8点(2003-11-27 15:44:50) |