4.この映画を私は中国人と見に行った。見終わった後、その中国人は「いま、とにかく日本人を殺したい」と言った。私も「日本人」を殺したくなった。前に、「心中天の網島」のときに書いた白黒は逃げという言葉をこの映画では「手法」と呼びたい。3時間という時間が決して長くなかった。 【如月CUBE】さん 8点(2003-05-10 03:11:29) |
3.終戦間際、日本の占領下にありながらも平和な中国の村に、正体の分からない鬼が日本兵という鬼を連れてくる。やがて歯車の狂い始める村。遂には主人公の心にも鬼が宿る。軽妙なコメディ映画が一転、凄惨な映画に変貌してしまうのには、身構えてなかったので面食らってしまいました。後半の展開はかなりキツイ。日本から解放された後も戦後処理という不条理が国民を待ち受けている。そして、ゴロンゴロンとカラーに転じる鮮烈なラスト・シーンへ(「フェティッシュ」を思い出しました)。日本の若年層に是非観て貰いたいです、8点献上。 【sayzin】さん 8点(2002-11-23 18:49:24) |
2.正直、「140分」の「モノクロ」ものでしかも「カンヌで高評価」された作品という事で抵抗があったけど、いざ観てみるとほどよいエンタメ系作品で楽しかった。中国人の人間らしいリアクションが笑えたし、後半の皮肉なストーリー展開に舌を巻いた(日本軍人・花屋の心変わりの意図がよくわからなかったけど)ラストのカラーシーンが生々しくて印象的で、日本人にはある意味「戒め」となる作品。新しい発見が多くて見応えがあった。 【びでおや】さん 8点(2002-11-06 23:41:46) |
1.日本兵と中国人通訳のズレが軽妙で面白い。途中、ちょと中だるみしたような感があったけど、戦争、軍隊の哀しみを表現しきった宴会~ラストの凄絶さでチャラですね。映画館でオバチャンが、やっぱりプロバカンダとしてどうのこうのと言っていたが、これをプロバカンダだとして否定してると、人間の度量を疑われるぞ。 【C-14219】さん 8点(2002-08-08 09:37:49) |