8.《ネタバレ》 ゲームなのか現実なのか観客が混乱する様、二重三重の仕掛けが巧妙に張り巡らされている。ゲームがいつ開始するかも分からない段階で唐突に「残念ながら不合格となりました」という謎の電話。これによって終始猜疑心を抱きながら鑑賞し続ける事となった。この電話が無ければ「どうせゲームなんでしょ」と安心しながら観た事だろう。見事にしてやられた。そして見終わった後、なぜこの映画の評価が高いのかを納得する。最後の最後でこのゲームの、そしてこの映画に込められたメッセージを知る。感動と同時に、命があった事への安堵感を得る。いやいやこの人ガチで何度か死にかけてるだろ!と思い切りツッコミを入れて、笑って終われる。予備知識無しで、サスペンスのつもりで鑑賞して欲しい。 【にしきの】さん [DVD(吹替)] 8点(2014-06-15 06:49:08) (良:1票) |
7.《ネタバレ》 あの夜、大学から帰る電車の中で5年ぶりに再会した同級生とたまたまその夜飲みに行くことになったのだが、「奢ってやるよ」の一言に期待を込めて鵜呑みにした自分の浅はかさに気付くべきだった。 都内から湘南に向かう電車に乗ってぼんやりと町の風景が流れていくのを眺めると、だんだんと東京の匂いは薄れて神奈川特有の雰囲気が濃くなってくる。都内とは違ううるささが窓の外に漂ってくると、その時「あ、久しぶりじゃん」などと声を掛けられ、そのまま昔話に突入した。 懐かしさとともに、色々思い出す。学区内でもあまり評判の良くない荒れた高校に進学して就職したと聞いてから完全に疎遠になっていたのだが、こうして会ってみるとそう言った事よりも懐かしさと興味でそれまでの事など吹き飛んでしまう。その流れで社会人の彼は「今日夜車で迎えに行くからさ、学生じゃ味わえない物を奢ってやるから楽しみにしてな」と、期待に溢れる言葉を残してとりあえず地元の駅前で別れた。
この夜、気質の人が全然居ないその筋のバーに連れて行かれて、ジャブジャブ高いお酒を飲まされて叙々苑をごちそうになった。そこから合流した白いスーツのお兄さんにつれられて集金のようなお使いのようなイベントに同行させられ「手強かった」等と車に帰ってくるお兄さんがしゃべってる瞬間、頭は真っ白である。しかし背徳感が面白いのも事実だった。
そのまま仄明るいころまでこの恐ろしい飲み会に付き合い、帰りの車の中で「どうだった?」と聞かれ、何とか気の利いたことを言おうとしたが「いや、怖くてコメント不能」と口を滑らしてしまった。しかし彼が発した意外な言葉に失禁しそうになる。 「実はちょっとしたゲームで、まじめな奴とこう言う遊びをしたかったんだ、アレは兄貴だよ」アハハと笑う。が、どう見ても二人ともに堅気では無い。 「来週大きな仕事があってさ、その前にちょっと仲の良かったお前と思い切り遊びたかったってのもある」などと意味深なことを言われもするが、本当に怖い面白い思いをしたものだ。
そんな恐ろしい昔の記憶がよみがえって、この映画の威力は二倍増し位だったと思う。 この映画に悪人は居なかった。このフィクションの安堵感はありがたい。もうどうにもならないんじゃないかって思える瞬間の恐怖感はエンディングまで続いてもらわなくて結構、あまりリアルだとお断りである。 【黒猫クック】さん [DVD(字幕なし「原語」)] 8点(2012-11-06 17:36:08) (笑:1票) |
6.《ネタバレ》 伏線らしい伏線はありません。あの結末は、ある種のちゃぶ台返しだと思います。でもだからこそ、客観的な立場ではいられず物語に引き込まれた気がします。巧妙な詐欺事件としか思えなかった。主人公と共に震え、絶望を味わい尽くしました。人間には危機願望というのがある。ホラー映画、お化け屋敷、絶叫マシン。恐怖を擬似体験することで、カタルシスを得るという手法です。その究極の形が『ゲーム』だと思いました。一度死んでみること。しかも主人公の場合、父の自殺を追体験することでトラウマ解消にも役立っている。生まれ変わり儀式の効用は計り知れません。おそらく中途半端なモノだったら、プレイヤーの怒りを買うだけでしょう。自殺にまで追い込んでこそ価値がある。かといって、自分もゲームをやりたいとは絶対に思わない。こんな最低最悪の悪趣味なゲームを肯定する気はありません。あ~でも、心の何処かでこんな体験を願っている気もする。人間とはなんて贅沢な生物なのか。 【目隠シスト】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-03-16 20:03:04) (良:1票) |
5.オチに賛否両論あるみたいですけど、私はOKの方。この映画見てから、怖い夢見ても「これは夢なんだ。早く醒めろ」と思えるようになった。人生だってこんなもの。どこでどんでん返しがくるかわからない。 【パキサン】さん 8点(2003-08-06 02:10:46) (良:1票) |
4.最近のドンデン返し系の映画って“こじつけ”に見えるのが多い中、これはすんなり観れた。ただ確かに私がこんなことされたら間違いなく笑えませんね。 【チャーリー】さん 8点(2001-03-25 18:56:14) (良:1票) |
3.現実なのかゲームなのかとの識別がつかず、どきどきしてみました。秀作だと思います。 【トミー・リー】さん 8点(2000-10-24 22:57:26) (良:1票) |
2.こんな映画、見たことないはずなのに、懐かしいような。フィンチャーワールドですよね。 【まれお】さん 8点(2000-10-03 01:43:33) (良:1票) |
1.見ごたえある!インパクトが強い!M・ダグラスがだんだんはまっていっちゃうところがたまらなくいい! 【オスカー】さん 8点(2000-07-13 02:24:06) (良:1票) |