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影武者

[カゲムシャ]
Kagemusha Shadow Warrior
1980年上映時間:180分
平均点:6.12 / 10(Review 93人) (点数分布表示)
公開開始日(1980-04-26)
アクションドラマ時代劇歴史もの
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2025-04-05)【イニシャルK】さん
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監督黒澤明
助監督本多猪四郎(監督部チーフ)
大河原孝夫
米田興弘
小泉堯史
演出久世竜(武家作法)
キャスト仲代達矢(男優)影武者/武田信玄
山崎努(男優)武田信廉
萩原健一(男優)武田勝頼
室田日出男(男優)馬場信春
根津甚八(男優)土屋宗八郎
大滝秀治(男優)山県昌景
隆大介(男優)織田信長
油井昌由樹(男優)徳川家康
矢吹二朗(男優)伝騎
志村喬(男優)田口刑部
藤原釜足(男優)医師
阿藤海(男優)雨宮善二郎
桃井かおり(女優)お津弥の方
倍賞美津子(女優)於ゆうの方
音羽久米子(女優)竹丸付き老女
大村千吉(男優)鏑馬武田流司家
常田富士男(男優)百姓
清水紘治(男優)跡部大炊助
南部虎弾(男優)(クレジット「南部虎太」)
島香裕(男優)原甚五郎
江幡高志(男優)托鉢僧
山本亘(男優)小山田信茂
柳葉敏郎(男優)合戦場の死体(ノンクレジット)
小林朝夫(男優)合戦場の死体(ノンクレジット)
益岡徹(男優)足軽(ノンクレジット)
藤原稔三(男優)
脚本黒澤明
井手雅人
音楽池辺晋一郎
新日本フィルハーモニー交響楽団(演奏)
岩瀬政雄(音楽事務)
撮影斎藤孝雄
上田正治
中井朝一(撮影協力者)
宮川一夫(撮影協力者)
製作富山省吾(製作宣伝)
東宝
プロデューサー黒澤明
田中友幸
野上照代(アシスタント・プロデューサー)
フランシス・フォード・コッポラ(外国版プロデューサー)
ジョージ・ルーカス(外国版プロデューサー)
配給東宝
作画黒澤明(絵コンテ)(ノンクレジット)
美術村木与四郎
衣装三松(衣裳提供)
編集黒澤明
南とめ(ネガ編集)
録音東宝録音センター(効果)
矢野口文雄
照明佐野武治
粟木原毅(照明チーフ)
その他橋本忍(アドバイザー)
野上照代(記録)
IMAGICA(現像)
あらすじ
武田信玄、織田信長、徳川家康らが天下統一を目指して覇権を争う戦国時代。信玄の弟信廉は信玄と瓜二つの男を見つけ、信玄の影武者にする為に引き取る。その男は処刑寸前の泥棒だった。出陣中に重傷を負った信玄は家臣に遺言を残して死ぬ。「我、死すとも三年はその喪を秘し、ゆめゆめ動くな」と。重臣たちの努力と共に幾多の危機を乗り越えて影武者としての務めを果たし終えようとしていた時、その正体が暴露してしまう。そして信玄なき武田家は織田・徳川連合軍との長篠の戦いに突入するのだった。
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【口コミ・感想】

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1
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9.《ネタバレ》 学生時代に借りて観て、事前に聞いていた評価の割に面白くなく思えた。乱は怖くて重くて楽しめたのに、この影武者は軽くて退屈だった。自分には合わないのかなぁ、と思って、以降黒澤作品を借りることはなくなった。 今回久しぶりの鑑賞。昭和55年当時、一般的に考えられていた史実と、諸説・異説。そこに創作の融合。信玄に重症を負わせた狙撃手の解説なんかとても面白く、実際どうかはともかく、暗闇で狙撃を遣り遂げた工夫に説得力があった。 間者を騙し、孫を騙し、女を騙し、刺客を騙しと、次々と降りかかる無理難題。そこに輪をかけて勝頼の嫌がらせ。影武者と重臣たちがどう乗り越えるかは、影武者の醍醐味として堪能できた。特に側室たちに対する暴露は緊張感と笑いの見事な演出。  ただどうにも、全体的に盛り上がりに欠けていたように思う。例えば重臣たちの会話などが所々台詞・台詞していて、活き活きとした会話とは言いにくい場面があちこちに観られた。また乱同様、あまり役者の顔に寄らない撮影方法から、まるで舞台演劇を観ているようで、映画としての役者の躍動感が感じられなかった。名だたる俳優が揃っている(山崎、室田、根津、倍賞、観ているあいだ気が付かなかったわ)のに、大滝秀治と隆大介くらいしか、印象に残らない撮り方というのは如何なものだろう。  信玄討たれるの報を聞き、馬を走らせる信長の場面。馬の疾走→信長の顔→城。を二回半も繰り返すクドさ。誰かが入れたいもの、誰かの要求されたものを全部突っ込んだら、結果こうなった感が半端ない。 高天神城の戦いの夜襲は本当に真っ暗で、せっかく騎馬武者を走らせているのも関わらず、何が起きているのかよく見えない。 佳境の長篠の戦いも、まるで策もなく特攻し、一方的に撃たれるを三度も繰り返す冗長さ。また撃たれた人馬の死屍累々、三重臣の死体を、ほぼ均等な長さで延々と映す長さ。削るべきを削り、活かすものを活かす潔さが必要と思われるのに、それを削ること無く全部入れてしまうから、結果こんなに長く、盛り上がりにかける作品になったんじゃないだろうか。  また全滅した武田軍の死体、うごめく重症者、倒れた馬。当時の定説はどうだったのか、射程の短い火縄銃の被害にしては、戦線が伸びすぎではないだろうか。ガトリング砲やライフル銃が出てきた時代の戦場に見える。そう西部劇の時代、南北戦争の戦場のようだ。 同様に高天神城の攻城戦の、家康軍の銃の撃ち方も、まるで南北戦争。当時はまだ、射手が自分の判断で動く敵を撃つのではなく、指揮官の指示で決まった方向に銃を向けて撃つだけの時代だと思う。また火縄銃の構造上、下向きには撃てないんじゃないかな。どうだろう?(※撃てるみたい) 音楽も違和感を感じさせる。お館様のご帰還に合わせて鳴るファンファーレの場違いなこと。言われるがまま創ったものを組み合わせたら、こうなった感が…。「ちょっと合わないよなぁ」と言う人が居なかったのか、言えなかったのか。 信玄の死を聞いて自然に敦盛を舞う信長。入れたかったんだろうけど、実際入れると不自然さ、違和感を感じる。  『風と共に去りぬ』のような戦争大作を、日本の戦国時代を舞台に創る。という目論見だったのか。 芸術性はともかく、娯楽作品としては盛り上がらないこの映画。世界進出を狙って制作され、見事パルムドールを受賞したものだから、後年の黒澤映画の代表作、傑作の一つとして鎮座してしまい、結果として(当時の)若い人が、本当に面白い過去の黒澤映画に触れる機会を逸してしまったのかと思うと、少々勿体ないように思う。
K&Kさん [ビデオ(邦画)] 4点(2022-05-29 17:11:21)(良:2票)
8.《ネタバレ》 武田信玄の「影」として生きることを決意した主人公は、勝頼の子、竹丸とのふれあいに生きがいを感じた時点で「影」ではなく「生きている人間」となった。本当の「影」は死せる武田信玄。主人公・信長・家康・武田24将のすべてを、死してなお動かしつづけた。本当の意味で「影」の武者だったのは信玄だ。「不動如山」の「動かぬ山」とは、信玄の振りをしていた主人公ではなく、文字通り「死んで動かない信玄」だったのではないか? この映画が炙り出そうとしていたのは、描かれた「生きる影武者」ではなく、描かれてはいない、つまり「影武者」のさらに影にいた信玄ではないか? そんなことを考えた。ラストで、川に流される仲代達矢と、まったく流されないまま水に沈んでいる「風林火山」の旗。この物理的な矛盾をうまく解釈するには、上のようにこの映画の主眼が信玄にあったと考えるほかはない。それにしても、熊本城・姫路城・伊予松山城・小田原城など、外国向けを意識したのか戦国時代にはありえない立派なお城を出しすぎではないか? せっかく躑躅が崎の館はリアルに作ってるのに…。
wunderlichさん 5点(2004-10-28 19:43:19)(良:2票)
7.仲代達矢も名演であったと思います。ですが、武田信玄といえば、イメージとしては仲代達矢より勝新太郎であるのは間違いありません。黒澤監督の絵コンテも勝新太郎のイメージそのままですし、まして降板という事実を知れば、なおさら勝新太郎でなければダメだという思いがするのは当然です。勝と仲代はどちらも名優であることは間違いないと思いますが、本作においては勝新太郎がより似つかわしいキャスティングであることは明白でしょう。もっとも脇を固めた新人や経歴の浅い役者の委縮したような演技はさらに困りものです。違和感がまともに画面に出てしまって、どうしても作品に入り込めないし、メッセージも弱い。黒澤監督のマルチキャメラにはとても耐えられるものではありません。この起用は完全に裏目に出ていると思います。ただ、夢のシーンとラストの長篠の合戦は秀逸。唯一、この作品のテーマが映像によって浮かびあがるのがここです。合戦シーンについて言えば、思う存分の活劇を見せてほしかった気もしますが、スローでつながれた編集によって強烈な「悲哀」がもたらされ、むしろ力のあるシーケンスに仕上がっています。おそらく活劇で見せることは可能であったと思いますが、この「悲哀」が哀れな影武者のクローズアップと相まって見事に無常観を演出しています。テーマを考えればこの選択は正解だったと思います。何しろ、馬が「名演」ですね。本作はカンヌでグランプリを受賞していますが、これは確かにネームバリューという見方もできます。往年の作品群に比べれば、プロットが圧倒的に弱い。ただし、もし、これを他の無名監督が作ったとしたらどうでしょうか。恐らくはそのスケールの大きさゆえに、やっぱり驚いてしまうのではないでしょうか。
スロウボートさん 7点(2004-03-12 22:52:33)(良:2票)
6.長篠の戦いのシーンは蛇足、しかも金の無駄遣い。黒澤映画としては、もはや全盛期の迫力がない。言われなければ、黒澤監督が撮っているとは思えない(これは、その後の作品にも言える)。黒澤の名を語って別の監督が撮っていても分からないのではないか。えっ、まさか・・・、もしかしてこの当時、黒澤監督は既に死去していて、この作品以降は全て黒澤監督の「影武者」が撮っていたってことなのか??
STYX21さん 6点(2003-12-21 17:56:52)(笑:2票)
5.この作品を歴史劇として眺めたら、ほとんど滅茶苦茶といってよい。確かに武田信玄をはじめ、歴史上の著名人が続々登場し、長篠・設楽が原の合戦がクライマックスになっているが、影武者の話がフィクションというだけでなく、様々なディテールにわたって歴史的実証性はないがしろにされている。まず長篠の戦場はあのような地形ではまったくない。あんなだだっ広い場所ではないのだ。また武田騎馬軍団などという捏造の産物を疑いもせずに使っている。当時の日本にはヨーロッパの騎兵のごとき兵種は存在しなかった。こういったことについては鈴木慎哉氏の著作を薦めたい。もっとすごいのはラストシーンでの風林火山の旗標の川流れだ。このような武田家の精神的象徴物を投げ捨てて敗走するような兵がいたとはとても考えられない。この件に関しては、かつて松本清張も指摘していたらしいが、筆者はそれを読んだことはない。映画「影武者」に対する最も好意的な扱いは、あくまで戦国ファンタジーとして鑑賞することである。「蜘蛛の巣城」「隠し砦の三悪人」「用心棒」「椿三十郎」「乱」などいずれも歴史あるいは時代ファンタジーである。風林火山の川流れもその文脈でとらえるべきで、これはすでに瀕死の重傷を負った影の男の目に映った幻覚であろう。それは誰かの単なる旗さしものにすぎなかったのだが、影の男にはそう見えたということなのだろう。それを掴もうと男は川に入って行くが力つきて倒れてしまう。虚像の信玄を演じた男は幻の風林火山に手を触れることも成らず、潰えたのである。ふさわしい最後と言うべきだろう。やや滑稽味も漂わせた悲劇であった。
ヤークト・パンターさん 6点(2003-07-08 18:21:35)(良:2票)
4.勝新で見たかった。
Junkerさん [DVD(字幕)] 4点(2007-01-20 17:19:14)(良:1票)
3.6年ほど前にこの映画を初めて見た時は勝新太郎を中村玉緒の旦那だということと、「座頭市」シリーズで有名な時代劇スターということくらいしか知らず、出演作もあまり見たことがない状態だったために主役の俳優が途中で代わったことをあまり意識せずに見れた。しかしその後、勝新の出ている映画を何本か見るうちに、幻に終わったこの映画の勝新主演版を見たくなってしまった。だから今、この映画を見ると、仲代達矢は武田信玄役はよく似合っているように思えるが、影武者役はミスキャストだと感じてしまい、「勝新であればどんな風に演じただろう」とよけいなことを考えてしまうようになってしまった。映画自体は黒澤作品ということもあって、最盛期には及ばないものの面白く見られる。それだけに主役の交代が残念。
イニシャルKさん [CS・衛星(邦画)] 6点(2005-02-27 11:33:53)(良:1票)
2.ネタバレあり。先入観やカンヌグランプリを差し引いても、私の中では、「影武者」は「乱」より上にあります。影武者が何故、信玄に心酔していったのか、というところの動機付けが弱いとは思いますが、それを補って余りあるものがあると思っています。大滝秀治が信玄をたしなめるシーン。夕焼けをバックに信玄がシルエットで浮かび上がってくるシーン。侍大将達が下ネタで笑い合うシーン。調子づいた影武者が落馬するシーン。影武者がショーケンの揶揄をかわすシーン。奥方二人とのユーモアあふれるシーン。その後、影が大きくなっていく、比喩の見事さ。何度みても自分的には素晴らしいシーンの連続です。最初観た時、合戦シーンは、もの足りませんでしたが、今は、あれで良かった、と思えるようになりました。私にとっては時をおいて何度も観たくなる作品です。
すぎささん 9点(2003-06-17 00:17:24)(良:1票)
1. 黒澤明にとって日本映画は「どですかでん」以来10年ぶりだったが、カンヌ映画祭で見事グランプリを獲得。角川の「天と地と」を思えば、重厚な様式美に満ちた格調のある映像は矢張り黒澤明と思わせるモノがある。だが、惜しむらくはキャスティングが弱い。仲代達矢は熱演だが、彼の力量では3時間持ちこたえるのはチョット無理があった。無名塾期待の新鋭だった隆大介演じる織田信長のショボさは数ある映画版信長の中でも最低ランクと言って差し支えなかろう。デビュー作「天国と地獄」で名演を見せた山崎努とは大違い!あと、仮に勝新太郎が降板せずに主役を演じたとしても、3時間を持たせられたかは…甚だ疑問。そういや、コッポラとルーカスも参加してたよナァ。憧れのヒトだったんだろーな。個人的には黒澤の復活は嬉しかったが、作品の方は手放しに絶賛はできなかった。
へちょちょさん 6点(2003-01-26 03:33:10)(良:1票)
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【点数情報】

Review人数 93人
平均点数 6.12点
000.00%
100.00%
222.15%
322.15%
41010.75%
51920.43%
62931.18%
71313.98%
877.53%
977.53%
1044.30%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 6.28点 Review7人
2 ストーリー評価 5.66点 Review9人
3 鑑賞後の後味 5.62点 Review8人
4 音楽評価 4.85点 Review7人
5 感泣評価 5.20点 Review5人

【アカデミー賞 情報】

1980年 53回
美術賞村木与四郎候補(ノミネート) 
外国語映画賞 候補(ノミネート) 

【ゴールデングローブ賞 情報】

1980年 38回
外国語映画賞 候補(ノミネート) 

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