4.《ネタバレ》 もはや、ラストについては至るところにてネタバレしているので隠す必要もないでしょうが、もしや、こちら劇場版なので ネロとパトラッシュにとって優しいエンディングに摩り替わっていたりなんかするのかもしれないなって途中までは僅かな希望を持って見てました。ところがどうして やはりコゼツの旦那は堅物のコゼツのまんまだ ハンスの野郎はやはりチンケなハンス野郎のまんまだったさ。結果、やはり天使が現れちゃったよ(TwT;)じょわ~~~~あ。 記憶されてた展開通りに進んでゆく心地良さとは裏腹に、純真健気な少年ネロに対する愛しさと切なさと心憎さが一気に押し寄せ ラストでは当然のごとく目頭がじわっと熱くなり大粒の涙が止め処も無くじょんじょろじょんじょろと流れ出てしまう まったく罪なアニメだ。カルピス世界名作劇場の時の感動よ再び 上手くまとまった申し分の無い103分だった。 【3737】さん [CS・衛星(吹替)] 9点(2012-02-16 22:36:53) (良:2票) |
3.《ネタバレ》 そもそもこの話が本国で知られていなかった理由として、要は外国人作家がアントウェルペンの街を悪く書いていることに反発があり、地元で翻訳が出なかったからだとする論考を読んだことがある。それはわかるが、だからといってそれだけで無情なベルギー社会のイメージが好転するわけでもない。こんな情けない奴は死んで当然、というのが向こうの常識だそうだが、その割に観光客が多ければ客寄せの銅像だの記念碑だの建てるというのではますます現地の印象が悪化する。金を持っていれば異教徒でも絵を見せるのだろうし。 そのように嫌味を書きたくなるのも、このお話を見た後のやり切れなさを何かへの攻撃に転化しなければ気が済まないからだが、そういう者がいると知ってか知らずか、この映画ではエンディングで地元の政府・行政機関の名前が目立つようにクレジットされているので渋い顔にならざるを得ない。
ところで内容の方は皆さんご存知のとおりであり、自分としては初めから先が見えているので、前半部分で今は春と言っているのを聞けばクリスマスの悲劇を思って心に痛みを感じるし、また中盤で隣家の婦人が転居する場面では寒々とした風景も相まって、主人公の周囲から暖かさが失われていく予感がひしひしと寄せて来る。結局はマリア様も全ての人を救えるわけではなく、せめて死ぬ時になって祝福が得られただけでも幸せに思えということなのだろう。どうせ世の中そんなものだということだ(泣)。 それからこのお話では、少年に対する少女の思いの中に絵の才能への敬意も含まれているように感じられる。原作を読むと、コンクールへの応募は貧富の差をなくするために鉛筆画か木炭画が条件になっていて、この映画のように資産家の子弟が有利に決まっているというわけでもなかったらしい。今の目であらためて見れば少女の父親がどういう立場なのかもある程度わかり、芸術家としての才能が認められさえすれば越えられない身分差があったわけでもないと思われるのが悔しい。
なお最初と最後の修道女に関して、DVDのチャプター12の名前が「そして20年後」と書いてあったのは驚いた。もうそんな歳(9+20)になってしまって、一生そのままでいるつもりなのか。いつもそばにいる、とか思い込んでいたようだが、ネロもパトラッシュもおじいさんも、彼女の世間並みのしあわせを望んでいるのではないのか。本当にそれでいいのか。 【かっぱ堰】さん [DVD(邦画)] 6点(2013-10-15 22:52:59) (良:1票) |
2.この作品は大人に対する警告だと思う。大人の持つプライドや欲、権力、富に対する姿勢が常に子供たちを苦しめているという点。そして他の作品とは違い、この大人たちの犯した過ちが救われない点である。つまり、世の中での大半はこんな大人たちによって子供が苦しめられ、救われずにいるんだという現実を、大人たちが死ぬまで重荷として背負わなくてはいけないという戒めがあるのだと思う。この作品は子供が見て単にかわいそうで済ます作品では無く、大人が見るべき作品だと言えます。 【moyu】さん 9点(2003-12-27 22:33:37) (良:1票) |
1.今まで見たアニメ映画でNO1ですね!かなり泣きました!!ネロとアロアそしてパトラッシュ感動をありがとう!! 【jon】さん 10点(2003-01-02 20:07:13) (良:1票) |