48.誰にでもわかる作品は素晴らしい。誰にもわからない作品に価値は無い。本作は後者に近いと思います。しかし、「わかるかもしれない」「わかりたい」と思わせる魅力があります。これは重要です。ある人が松本人志の笑いを「俺にしかわからないと思わせる誰にでもわかる笑い」と称していました。これは凄い褒め言葉です。デヴィッド・リンチ作品も同じだと思います。『マルホランドドライブ』はそのさじ加減が絶妙で、本作は行き過ぎていただけのことです。たまに観返して、ワケわかんなくなりたい。 【目隠シスト】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-05-03 12:08:10) (良:1票) |
47.ネタバレ 全く持って意味不明な内容の作品でした。
私が不得手とする頭ではなく感性で考える世界というのがあります。
それがキューブリックでありリンチだと思います。
ヒッチコックはまだ次の予告めいたシーンでネタをばらしてゆくのですが、
観客に不親切なのはリンチやキューブリックのような、
監督が自分の演出に酔ってしまっている作風なのです。
わかる人にしかわからないから特定のファンがつく。
でもそれ以外の人はその特定さを味わいたいから仲間に入ろうとする。
要するに敷居が高い作品が多すぎるのです(苦笑)
芸術的に怪しいとかわからないところが気になるからと観るのですが、
これは2回観たいとは正直思わなかったです。
なぜなら全くもってわからないのですが、
最初に考え抜いた結末どおりに終わったのです。
やはりそうだったのかと納得はするものの、
これは頭で考えた今までの映画の記憶から考えたもので、
そんなのあるの?とやはりわからないのが感性で観るという、
私があまり観ていない手法の映画なのですから記憶の推理は合いません。
やはりあの手法は突っ込みどころがありすぎる。
オムニパス映画か?
と思ったくらい前半と後半の主役が変わっているのです。
俳優が変わるなんて違反でしょう(笑)
いや、B・プルマンはどこかで現れるはずだ!
そう信じて観続けましたが・・
ひょっとしたら現れず終わる方がさらに不可解になってたかも。
あまりこのての映画は観ないので比べようがないのですが、
昔に見た「エンジェルハート」をすぐさま思い出しました。
そういやぁ久々に観てみようかな・・
こういうの結末がわかってても後味悪いんですよね。
あと、「ユージュアルサスペクツ」これになると確信犯だから逆に面白い。
ちょっと、B・プルマンとG・バーンがかぶったり(爆)
一番似てるかなと思い出したのが「ファイトクラブ」でした。 【アルメイダ】さん [DVD(字幕)] 5点(2005-11-04 07:53:28) (良:1票) |
46.ネタバレ まさに破綻へと堕ちて行くストーリー展開の酩酊感は独特。倒錯した妄想の世界でありながら、幻想的で陶酔的。「マルホランドドライブ」の原型的作品。個人的にこう言う不可解な雰囲気は大好き。
ただ、さすがに妻殺害後の展開は主人公の「脳内妄想」としか解釈の仕様が無いものであり、まともな説明はほとんど不可能。しかし、そうなると最早どういう演出や展開も許されてしまう訳で、この辺はきちんとした「伏線構築」や「論理的結末」を放り出している手抜きと背中合わせと評されても仕方ないだろう。はっきり言って、単に意味ありげで思わせぶりな演出をしているだけで、最終的にまとめる必要が無いなら自分にも撮れる。
この意味不明な部分も含めて、リンチ作品としての魅力は満載だが、せめて「マルホランドドライブ」くらいには論理的な考察が楽しめる脚本構成にして欲しかった。
序盤のテンポの遅さもマイナス。明らかに無駄に間延びしているシーンが多いので、その辺を編集すれば、あと三十分は短縮できる内容。この手の作品は疑問を持つ暇も無いくらいのテンポが重要。
PS.以前、「タモリ倶楽部」の空耳アワーでやっていた「混じぇて飲んでぇ」の曲がかかったのが笑えた。 【FSS】さん [DVD(字幕)] 5点(2005-09-21 19:28:58) (良:2票) |
45.いかがわしい映画。 オモロイ映画ですよ、これは…。 【トト】さん [映画館(字幕)] 9点(2005-04-27 02:11:28) |
44.ネタバレ 2回目を見ようと思えないくらい何も理解できなかった。 けど何か魅力は感じる。映像もメタルっぽい音楽もかっこよかった。 【海夫の夏】さん 5点(2004-12-22 17:42:58) |
43.この映画に答えなんてないし、どのような解釈もアリだと思います。 時間軸のズレなど観客だけでなく監督すら迷宮に入りこんだような作品、しかし好きなジャンルの映画です。 たぶん合ってないと思いますが、自分なりの解釈を試みたいと思います。 妻を殺したのは、フレッド自身、しかし彼にはその自覚はない。 何故彼女を殺したかというと、妻の不倫を疑い、あまりにも妻を愛しすぎていたため、猜疑心によって気が狂ってしまった。 それに耐えられなくなってもう一人の自分であるミステリーマンという人格を作りだし、もう一人の自分が妻を殺したため本人には自覚がない。 テープにより証拠が固い為、死刑になり独房に入れられる。 ピートの話は大部分が妄想の世界と考えられる。 根拠はアリスという女性が写真から消えることと、ミステリーマンが「あの女はレネエだぞ」というセリフから推測できる。 自分を正当化し、自分の願望を達成するために創り出したフレッド自身の世界であり、現実ではないと思われる。 ピートはフレッド自身であり、アリスはレネエを投影した妄想で問題はないはず。 ピート編を全て妄想と片付けることが一番手っ取り早い解釈だが、ちょっと味気ない気がする。 ディックロラントとアンディを殺したことはなんとなく現実化したいので、自分のなかでは現実にフレッドが殺したことにしました。 アリスが「あなたが殺したのよ」と語ったセリフからそんな気がした。 二人を殺すことであたかも妻が死んだのはオマエラのせいだとだから復讐をしたかのように自分を正当化してるのではないだろうか。 そして警察に追われ続ける。 しかし、この解釈ではロラントが死んだ夜はロラントがレネエと別れてすぐの晩のはずだし、その翌日に「ロラントは死んだ」と自分に語ってるんで解釈不能であり時間軸のズレが気になる。 しかもビデオに自分が映っているのはもはや説明の仕様がなく、アンディが死んだ部屋にピートの指紋がいっぱいあると警察が言っていたり、ピート編での謎である誰もが口をつぐんだ「あの晩」について答えがないのが困りモノ。 そもそもフレッド自身がどうやって刑務所から出れたのか説明が出来ない。 謎だらけ、自分も迷宮に陥ったようだ。 「記憶は常に自分なりにする、起きたとおりには記憶したくない」とフレッドが言っているのがタチが悪すぎる。 【六本木ソルジャー】さん 7点(2004-11-07 04:30:00) (良:1票) |
42.ネタバレ あにやんが、いい加減、レビュー書けない!って悩み続けてたから、あたしの登場よ。ワケわかんない映画。これはアレね。脳みそで感じる映画。理屈じゃないのよ、誰がどうして、だからどうなって、なんて追ってったら、途中でギブよ、ギブ。だって主人公が変わっちゃうんだもの。変わんないんだけど、変わる。同じ人なハズなのに全然違う人。で、最後は時間がねじくれちゃってるのよ。そんなの、マジメに付き合ってたらおかしくなっちゃうわよ。だから、目の前に繰り広げられる映像を脳でカンジてれば、それでいいの。そのダークな魅力にウットリできるわ。あたし、実はバダラメンティって人がかなりの魔術師だと思うの。ダウナーなサウンドで映像にぐっと雰囲気を持たせるの。監督もバダラメンティには感謝すべきね。だって、いくらあの映像だって、バックにモー娘。なんか流れてたら、ただのコメディよ。「ヒマワリ種丼大盛りね~」なんて。って、それはミニハムずだったわ。それはともかく、アレね、最近のリンチ映画はあたしの中で、バダラメンティ音楽のプロモーション映像。監督としてはそう言われちゃったら不本意かもしれないけど、でも、いくらあのサウンドでも、画面に映ってるのが『ケロロ軍曹』とかだったら・・・(以下略)【あねやん】 【あにやん🌈】さん [映画館(字幕)] 7点(2004-09-08 01:50:54) (笑:1票) |
41.フラレ男ビル・プルマンがどういう経緯があったのかデヴィッド・リンチの作品に登場したというのが意外でした。たしかこの前後に彼は大統領にもなったのね。プルマンが最もはじけていたころではなかろうか。さて、今さらリンチ作品の説明のつかないあらすじにどうこう言うつもりはないです。音楽は最高だし、暗闇の疾走に燃え上がる炎、これでよいのです。デジャブのようでもあり、いつまでも同じことが繰り返し続く迷路みたいな作品でした。 【envy】さん 6点(2004-08-21 02:02:48) |
40.内面と現実の境界、それは人と世界の境界でもある。人は世界を構築する毎に必然的に人と世界の境界たる壁をも同時に構築してきた。しかし、今の時代<無精神の時代>、気がつけば壁は消失し、人は世界という波に無防備に侵食されつつある。つまり、内面と現実の境界が消失して侵食されたのは人の心的世界であり、これが内面の喪失と呼ばれる現代的な主体の変容なのである。侵食された人の心はその少ない領域の中で末期の悲鳴を上げるだろう。そこに立ちのぼるのが現代的な妄想であるのだ。リンチは映画がそんな人(作家)の妄想そのものが作り上げる世界であること、そのことを明確に主張しているように思える。妄想から浮かび上がる人間的なリアリティという面においては、最新作の「マルホランド・ドライブ」に譲るが、本作「ロスト・ハイウェイ」は、ひたすら人間理性の森の中で道を見失った主人公の姿を追うことにより、追い詰められた狂気の静謐さを見事に描いていく。「ロスト・ハイウェイ」という場所、そこが妄想の源泉であり、同時にそれは現実/世界を超え出でる「力への意志」という失われた原初的思念の新たな発現なのかもしれない。 |
★39. ネタバレ 「事実のまま記憶したくない」と主人公がまず教えてくれます。つまり歪曲した主人公の記憶を我々は見ているのです。P・アークエットの二役も同一人物であることは、4人が写った写真が刑事が見たときは3人になっていることからも明白。妻の行動に疑心暗鬼になった主人公が妻を殺し自ら記憶の書き換えをしたのか?ピートはおそらく主人公のもうひとりの人格。つまり多重人格者。ピートに家族がいることから、ピートが元の人格なのかもしれません。ともあれ現実と妄想の境界線が無いので(当然主人公にとってもそんなものは無い)理解しずらいものになってます。精神に異常をきたした者から見た映像なので理解できなくて当たり前なのかもしれません。音楽が妄想の世界にミスマッチな現代的な音楽で、ストーリーもサスペンスタッチなので余計に騙されやすいつくりと言えます。反面、わからずとも楽しめる空気は十分あると思います。 【R&A】さん 8点(2004-08-20 18:14:28) (良:1票) |
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38.すみません、リンチファンでありながら、これはよくわかりませんでした(謝)ビル・プルマンが苦手だからでしょうか。マクラクランorニコラス君なら。またちゃんと観ます。サントラは良く聴いてます。 【★ピカリン★】さん 5点(2004-06-06 13:56:46) |
37.ストーリー云々はもうあきらめるとして、とにかく何か得体の知れないものを全身で体感してしまったことは確かだ。 【ラーション】さん 9点(2004-05-08 19:19:22) |
36.あいかわらず悪夢を作るのが巧い監督だ。インパクトのある映像だけど、決して高価なセットや凝ったSFXや最新のCGが使われているわけじゃない。小屋を燃やして逆回ししたり、単純に光源を落としただけだったり、モノクロのハンディカメラを使っただけだったり、実にチープ。俺にはセンスがあるから、金をかけなくても面白いものが撮れるぞ、といわんばかりで…。まぁ、それはいつものことだけど、この作品は音楽もまた良かった。ただ、ここまでストーリーがぼやけてしまうとはっきり言って疲れた。わけが分からないで片付けられても仕方ない部分もあると思う。 【ぷりんぐるしゅ】さん 5点(2004-04-27 18:00:19) (良:1票) |
35.マルホランド・ドライブで衝撃を受けたため、前作にあたるこれでは(ストレイトストーリーを除いて)そこまでの感動は受けませんでした・・。でもヘタなホラーよりよっぽど怖いと思える。 【亜空間】さん 7点(2004-03-10 12:14:22) |
34.考えるに、奥さんは、誰に、何故、殺されたのでしょうか?見逃したのかな? 誰か教えてください。観る者を引き付ける映画です。 【オドリー南の島】さん 7点(2004-03-03 15:27:40) |
33.見終わった後に、なんとも言えない”もやもや”が残る。決してハッピーな感覚ではないが、嫌いな感覚でもない。さまざまなシーンを思い出し、自分なりにストーリーを巡らせ楽しむこともできる。でも、何度見ても理解できないものは理解できない。それがリンチなのだろうか。 【tantan】さん 6点(2004-02-17 23:28:37) |
32.リンチな世界に、ボウイ、マンソン。この辺のなんというか現代的な感覚、最近の若い映像作家よりも断然クール。音楽、特に歌には流行がつきもの、この映画も10年後にはダサく感じるのかもしれない。まあとりあえず現時点では非常にスタイリッシュ。そして少なくともこの世界観は時代が変わっても絶対である。 【ドレミダーン】さん 9点(2004-01-22 19:38:28) |
31.ネタバレ 不本意な現実。妄想で作り上げた新たな記憶。再び破滅に向かう妄想。物語を時間軸通り、明瞭な見せ方で表現すれば、溺愛していた妻の裏切りに合う男の現実逃避という大筋になるのだろう。しかし、現実と妄想の境界線を微妙にぼかし、時間軸を巧妙に置き換える事で映画という媒体を使ったパズルという類稀なジャンルが確立されている。無論、過激な人物や恐怖感をあおるエピソードなどで物語の趣も十分に用意されている。だが、この映画の楽しみ方はやはり、巧妙に配された断片を組み立て、霧が晴れるような感覚を味わうものだろう。 【マーメイド】さん 8点(2004-01-17 04:05:15) (良:1票) |
30.純粋に楽しめた。内容をちゃんと紐解いてないのだから、純粋にという表現は間違いなのかな?(笑)。でも売春で旦那さんにこれ程のアウトゾーンに入った殺人をされてしまう奥さんも凄いなあ…。リンチの「人の心の悪」・「メビウスの輪」は常に存在するテーマなのだけれども、同じテーマの手塚治の火の鳥の様に暗くならないのは、「カルマ」が存在しないからなんだろうなと感じる。リンチは人の「悪」を別人格として存在させるけれど、私はこれを「象徴」というよりも、「人格を突き動かす超越した存在」と感じる。リンチは「人間そのもの」と「悪意」をわけて、罰せられるべき存在を人間外におき分けている様な気がしてならない。リンチって人の心の闇を表現する割には人間に対して楽観主義者と感じる。「死」が絡みながらも、常にどこかしら妙なオモシロさがあるのはそのあたりなのじゃないかしらん。彼に戦争映画は撮れないだろな。 【夢の中】さん 6点(2004-01-03 14:30:28) (良:1票) |
29.すいません。ついていけませんでした。 【グルグル】さん 4点(2003-12-03 02:31:40) |