5.【FSS】さん、【蝉丸】さんに同感。彼らの人生の責任は彼ら自身にある。それをサスペンスの形をとって飽きさせず見せているところがいい。人間「間違ってる」と思うことをやっちゃイカン!たとえそれで正直者がバカを見る結果になったとしても、自分自身に失望するよりずっといい。評判悪いみたいだけど、良作だと思う。 【黒猫クロマティ】さん 7点(2004-05-20 12:08:48) (良:1票) |
4.運命に身を任せるしかない人間にとって、「あの時、こうしていたら違う人生になっていたかも知れないな」という思いは、誰でも一度は抱いたことがあるでしょう。しかし大事なのは、「あの時どうしていたら良かったか」と考えることよりも、今の結果を齎したものも、結局は自分の判断と選択でしかない、という事実を認識することではないかと思います。この作品の主役ふたりも、一見、どうにもならない運命に翻弄されているように見えますが、事故を起こしたのも、裁判の開廷時間に遅刻しそうになっていたのも、きちんと事後処理をしなかったのも、書類を間違えて出してしまったのも、お互いを憎み合うのも、ひいてはアル中で離婚したり、横領の事実に苦しむのも、元を正せば、自分の行動と選択の帰結であり、自己責任以外の何者でもありません。ふたりともラストまでの紆余曲折を経て、その事に気付くからこそ、始めて他人を許せる心を持ち、人間としても成長できたのではないかと思いました。 【FSS】さん 7点(2004-01-26 13:54:06) (良:1票) |
3.《ネタバレ》 脚本家及び原作者いわく「道徳的判断力」について考えてほしいと。内容的には脚本家から監督へ監督から俳優へ、そして最終的には観客の皆さんが映画を作ってほしい。と、いうことなので、観客の一人として話をして映画作りに参加させていただきます。・・・・・もし、事故がおこらなくてもサミュエル演じる父親は裁判で親権を認められなかったかもしれない。なぜなら彼は一般的な人物ではあるけれども激昂しやすいタイプであるからいつも、あんな感じなのである。アルコール依存が抜けたとしてもだ。ベン演ずる弁護士は正義を貫きたいと思いつつも今の生活は捨てられるはずもない。と、いうことで、話の説明不足な部分は観客が自ら補って考え、自分はあんなときどうするか、考えられればこの映画の意味がある。と、思ってたら脚本家や原作者が同じこといってた。 【蝉丸】さん 7点(2003-12-17 13:54:40) (良:1票) |
2.こち亀みたいな映画だった 【malvinas】さん 5点(2003-10-19 00:43:45) (笑:1票) |
1.ある事件の起きた「一日」を描く中に、人生の重みを折り込んでいくあたり、ソール・ベローの『この日をつかめ』にもつながるものを感じさせます。これにサスペンスというスパイスが加わるることで、娯楽として充分楽しめる作品になってます。特に、微妙な心理の揺れ動きによってサスペンスを盛り上げており、単なる勧善懲悪モノにはない魅力があります。 【鱗歌】さん 8点(2003-07-05 01:14:33) (良:1票) |