10.《ネタバレ》 ミュージカル映画は苦手ジャンルのひとつ。 だけど“クリスマスもの”ってことで見る機会に恵まれました。なんだか登場人物が沢山でてきて、、、なんだか軽くて普通だなぁ、って思ってみていたけれど、観終わった後に素でこんなのいいなと思えた。 心が温まったような感じがした。ほんとにミュージカルってのは「人生の今を楽しめ」ってことなんだと思った。喜びを全身で表現しているところが。まるで世界中を愛してしまいたくなるような感じ?愛の電池が回復しますよ。またいつかみたい。 これ見て思ったけど、人生って素晴らしいなって気づかせてくれる映画ってやっぱいいですね。 こりゃ秋、冬にみるのにいいや。適度にファンタジックで。浮いてる!浮いてる! あ、そうそう、ちょっとだけ幸せな気持ちになれるところがいいですね。 【ゴシックヘッド】さん [DVD(吹替)] 7点(2010-12-28 03:14:23) (良:1票) |
9.実に軽快。突然人が歌い踊りだすという、ミュージカルという設定そのものの荒唐無稽さと、上流家庭の人々の暢気な生活ぶりを描いた、どことなく浮世離れしたストーリーが実にマッチしている。全体的に軽いが、随所に政治・社会的アイロニーやブラックユーモアが織り交ぜられる、良くも悪くもちょっと鼻につく感じはいかにもウディ・アレンらしい。この作品のキャラクターたちの、人生にあまり危機感のないお金持ちならではの緩い価値観は、私のような庶民からすれば羨ましい半分、少し滑稽であり可笑しかった。愛の形は様々だが、単純に「アイ・ラブ・ユー」と言える相手がいることの幸福を噛み締めたい、そんな後味の良さが魅力的な一作。 【よーちー】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-03-28 13:18:51) (良:1票) |
8.これはウディ・アレンからの世界中の人達への世の中、嫌な人もいれば、嫌なこともある。それでも歌って踊って、忘れようじゃないか!て感じのメッセージとでも言うべき映画ではないだろうか!世界中でアイ・ラヴ・ユーとタイトルにあるようにそう言えるような世界になることを期待したい。 【青観】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2009-11-23 21:07:34) (良:1票) |
7.私がミュージカル映画に対しちょっぴりの不満があったのは、全部セットで歌い踊るならスクリーンでなくても舞台で見たほうがいいではないか、と思っていたところがあったから。では、『シェルブールの雨傘』や『エビ-タ』は?これらも嫌いではないですが、ただ舞台を外に持ってきただけだし、根本的にオペラ色が入っていてジャンルが違います。そこに往年の楽しいミュージカルを継承しつつも映画ならではの今作品の登場は嬉しいかぎり。ミュージカル俳優ではない人たちの滅多にお目にかかれない歌といい、ワイヤーを使った華麗なダンスといい、現実とミュージカルという非現実の絶妙なミスマッチングに一役も二役もかっています。ホント”映画ならでは”です。そしてこれまでのアレンの映画の中で一番「美」を意識したニューヨークをたっぷりと堪能できます。ベニスもパリも美しかったが、ことあるごとにニューヨークに帰ってくるジョー(アレン)の描写にアレンのニューヨーク愛を感じます。ちょっといい気分になれる、そんな映画です。 【R&A】さん 8点(2004-08-11 12:21:50) (良:1票) |
6.《ネタバレ》 “楽しい”と言い切ってしまうのには、ちょっと違和感がありますが、それでも“楽しい”映画でした(笑)。歌がどれもよろしくて。ウンウン、楽しいなぁ~って思えました。そりゃあ踊りはつたないところもありますが、楽しめればいいのです。ただ、元夫婦が川辺で踊るシーンはちょっと閉口しました。踊れないからといってワイヤー使わなくても……。下手なら下手なりでいいじゃないか!とも思いましたが、皆さんはどう思われましたか? エドワード・ノートンはさらりとした歌声で良かったです。ただ、婚約指輪を購入するとき、「彼女は自分さえいれば幸せ♪」とかっていう歌を唄っているあたり、うさんくさい男だと思いました(笑)。それから、ウディ・アレンが事前に仕入れた情報をもとに、J・ロバーツに近寄っているところなんて、はらはらものでした。おーい、そんなところまで言うと逆に怪しいだろう!と。いつバレるかとヒヤヒヤしていたら、な~んもバレずに巴里で同棲。そうしてワープロをタイプライターに変えてまで臨んだ新生活はあっさり破綻してしまうわけで……。登場人物はあんまり応援しがいのない人たちでした。私が映画を観るときって、大抵、登場人物の誰かに過剰なまでの感情移入をしてしまうのですが、この作品はちょっと違いましたね。なんていうか、第三者的立場から見させられているような……。きっとウディ・アレンがそう仕組んだのでしょうね。ところで、数あるミュージックナンバーの中で、最も危険だと思った歌を紹介しましょう。それは、お爺さんの葬式で幽霊たちが唄うもの。確か「今のうちに遊んでおこう。働いてお金を稼いでも、いつ使うんだ~」みたいな内容だったと思います。こんなこと言われたら、「遊ぼう」と思ってしまうじゃないですか。ただでさえ、仕事そっちのけで遊びまわる習性があるのに……。ちゃんと働いている人が聴いたら「そうだよなぁ~」と思えるかもしれませんが、普段、遊んでいる人間が聴いてしまったら、逃げ場を与えられたようで危険です。この曲を“危うい”と感じた方はきっと、私のお仲間ですね(笑)。どうぞヨロシク! 【元みかん】さん 7点(2004-01-02 18:15:41) (良:1票) |
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5.ところどころ面白くはあるけど、ウディアレンだから許されてるんじゃないかという印象。これ日本でやったら「内容薄いし盛り上がらないし共感できないし主人公に魅力が無いしつまんない」などと言われそう。DVD特典の劇場予告を観てキャストが豪華だった事に気が付いた……出直して来ます。 【ロビン】さん 4点(2003-12-23 04:47:58) (良:1票) |
4.ティム・ロス、エドワード・ノートン、ジュリア・ロバーツ、ドリュー・バリモア、ナタリー・ポートマン・・・とゴージャスなキャスティングなのに、ウディ・アレンの手にかかると、なんとも魅力的な「凡人」になってしまうのは不思議だ。俳優の姿かたちの美しさではなく、あくまで役柄としての魅力を引き出すのに長けている。 ・・・といっても、ジュリア・ロバーツ、彼女だけは妙に別次元。なんというか・・・ウディ・アレンとジュリア・ロバーツは違う漫画の登場人物。前者がサザエさんなら、後者がベルバラ?でも、この違和感が逆にいいのかもしれないと思った。ジュリア・ロバーツはこの映画の中で、「束の間の幻想」なんだから。あれが同じサザエさんの中の登場人物で、いくら美人って言ってもジュリアがタエコさんだったら、それって、ちょっとシュールで笑えない不倫物語になっちゃうから。 【よしの】さん 8点(2003-11-24 15:15:12) (良:1票) |
3.これはミュージカルのようでミュージカルではない。アレンが敬愛するマルクス兄弟への賛歌が骨子であり、歌あり、踊りあり、笑いありの30,40年代のMGM映画へのオマージュでもある。題名は確かグラウチョマルクスが自分達の映画の中で歌う歌の題名。見て本当に良かった!幸せでした。言うことございません。 【ひろみつ】さん 10点(2003-11-05 00:10:34) (良:1票) |
2.「ありがとう、ウディ!」と、言いたくなったよ。ゴキゲン度120%!ストーリーのディテイルとか、「ご都合主義過ぎる」とか、細かな「アラ」を捜そうと思えばいくらでもあるだろうけど、この映画はそんな見方で寸評する作品じゃない。私なんか途中から自然とリズム刻んでしまったほど軽妙で、愉快だった。本当に、幸せになれる映画で、文句なく満点! 【給食係】さん 10点(2002-06-20 23:53:47) (良:1票) |
1.久しぶりに2回目を見ました。1回目は映画に詳しくなかったので、あるていど俳優の名前と顔が一致するようになった今ふたたびみたんですが…。いやーエドワードノートンはかわいくて間が抜けてていい感じだし、ティムロス…いいんですかねーちょっと出てきてドリューを誘惑し、次出てきたときには強盗をやってそれっきりって…。「海の上のピアニスト」をこういう使い方しちゃうってのが贅沢でさすがウッディアレンです。一番印象にのこったのは、裕福な家庭でボランディア活動に励む母親が、出所してきた犯罪者(ティムロス)を友達のようになれなれしく家に招くくせに、その犯罪者と自分の娘(ドリュー)がいざ結婚するとなると猛反対するという、慈善活動家の矛盾点をするどく描いているところです。前に図書館で見つけたサントラも再び聞くとなかなか良くて、とくにエドワードノートンの渋い歌声にはシビれました。 【ちずぺ】さん 8点(2001-12-12 19:29:03) (良:1票) |