10.コメディ出身のトム・ハンクスもすっかり演技派に~、って、何だか寡黙で深刻な役が増えただけで、役者としての幅は広がったのやら狭まったのやら。本作、壮大なギャングの物語と思いきや、蓋を開ければフツーに面白い復讐譚。結構楽しめます。特にクライマックスの描写はかなり気に入っています。ジュード・ロウは、いつにも増してヌメヌメしており、ちょっと意外な変質者っぽい役で、いい意味でも悪い意味でも、観てて落ち着きません。 【鱗歌】さん 8点(2003-10-04 21:29:35) (笑:1票) |
9.正直、意味分からなかった。何がテーマなんだろ? 親子の絆? 復讐?? 何か行動の意図が曖昧なんですけど…。敵のマフィアにしろマフィアってもっと冷徹なんじゃないの? どうも緊張感がなくてダルイ雰囲気なので、ダラダラ観てしまいストーリーもよく理解しないまま終わった。カポネは何の関係があったんだか?? とりあえず、面白いってほどじゃない。各キャラの存在感も無い 【りの】さん 4点(2003-09-08 17:15:06) (良:1票) |
8.《ネタバレ》 スタッフを見て内容を期待してしまったのが良くなかったのか、一言で言えば、非常に退屈な映画だった。何を目指して映画がつくられたのかよく分からない。美しい映像や、達者な役者たちの演技は、職人技的なところがあって、決して悪くはないが感動も無い。最後に生き残った少年は、「農場育ちと思われている」「銃を手にしたことはない」と話を締めくくっているが、おとぎ話のようだ。マフィアに関わり、母と弟を殺され、父の死を見てしまった少年の、心の傷も、その後の厳しい人生も何ら示唆していない。そもそもあんなボスでアイルランド系マフィアがまとまっているというのも、おかしなストーリーだと思うが。コナー役のダニエル・クレイグは、不気味なところがなかなか良かった。ジュード・ロウは単なる脇役を個性的なキャラクターに変えてしまうスゴさがある反面、物語の中で空回りする時があるように思う。それにしても、あえてあの髪型にして、いったい何の意味が? 【ルクレツィアの娘】さん 4点(2003-08-07 23:26:09) (良:1票) |
7.<ネタばれ>共感できなかったのであまり感動しなかった。なんで復讐しなきゃいけないんだろう。親子の愛が一つのテーマなんだろうけど、お金をもらってアイルランドに逃げるという手もあったのだから、自分の育ての親や息子の命を賭けてまで復讐しなければならない理由がわからない。西洋に特別な倫理観があるのだろうか。ロード・トゥ・パーディションというタイトルも、逃避ではなく復讐が目的なんだし、ラストは途中の農家に落ち着くんだから何かちぐはぐな感じがする。 【もっち】さん 5点(2003-06-13 11:15:14) (良:1票) |
6.期待ハズレでした。映像からの雰囲気は良いんだけど、ストーリーが駄目です。例えば、トム・ハンクス扮する主人公に対して最後まで腑に落ちなかった。妻子が殺され得るような世界で生きてるんだから、それなりの覚悟も持って生きてきたのではないだろうか。お金ももらって、国外に逃亡するチャンスもあったのに…。自分だけだったらまだしも、子供の将来もあるのだから。他にも、老夫婦の農家が見つかり、助けられる。しかも、老夫婦は迷惑がることもなく、ほとんど描かれていない。でもって、ラストに子供がその老夫婦のもとへ帰ってくるのはあまりにも都合が良すぎる。あれ以来銃をもってないという解説のくだりもどうかと思う。感動させるために美化し過ぎの感がした。各々の人物の描き方が浅いので、全体的に短絡的な感じがした。ラストもベタベタで…。ベタなこと自体何の問題もないけど、脚本が悪いから当然お粗末になる。 【デリング】さん 5点(2003-05-06 10:53:52) (良:1票) |
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5.トム・ハンクス演じる主人公の望みどおり最後まで息子は人を殺せない、かわりに主人公が命と引き換えに…というのはまあ一番良いラストだと思う。あのまま父親も助かって、となるとこれまで人を殺してきたのにのうのうと生きていることになるし。ラストでの”死”がある意味での制裁なんだと思う。 【ユキ】さん 8点(2003-04-04 22:34:56) (良:1票) |
4.ギャング映画としては中途半端ですし、親子の絆と言ってもどうもそこの所も上手く伝わって来なかったです。緊迫感も切迫感もあまり感じられず全体の流れが散漫に感じました。ポール・ニューマンが出ていてもあまり印象に残らず唯一、光っていたのはジュード・ロウの殺し屋でした。宣伝文句に「ゴットファーザー以来の最高のギャング映画だ!!」と書いてありましたが個人的には絶対に違うと思う・・ 【まりん】さん 4点(2003-03-21 17:19:55) (良:1票) |
3.息子が「撃てなかった」と言うのに対して、「それでいい…」と言って息を引き取るシーン、涙が出た。自分と同じ道を歩ませたくなかった父親は、自らが命を落とす結果になったのに、息子が弾きがねを弾けなかったことを良しとして死んで行く。最後に農場に無表情で戻っていくところが凄く悲しかった。撮り方もかっこよかったし、運転の練習のシーンなどの、重い雰囲気を感じさせないユーモアありで良かった。前半がすこしだるい気もしたのでちょっと減点。 【iroha】さん 8点(2003-03-17 01:31:39) (良:1票) |
2.父と息子の絆がテーマなのだが、色々突っ込みを入れたくなる作品だった。ママと弟が死んだ時もマイケルは冷静だし、後で悲しくなる様子もない。銀行強盗を重ねてもカポネの報復がない。あんなに慎重だったのに何故最後は油断したのか(姉の家が人の気配もなくがらんどうになっているのに不信に思わなかったのか)など。トム・ハンクスは殺し屋のイメージにしてはなんだかホヤーっとしてる感じがあったり、ポール・ニューマンの老け方もショックだった。ただ音は本当に効果的に使われていたし、最後撃たれる時のカメラアングルが息子と自分と殺し屋の3者をガラス越しに一つのアングルから撮られているのはさすがだと思った。最後マイケルが行く場所が有って良かった。 【Meg】さん 6点(2002-12-27 23:26:40) (良:1票) |
1.本作が意外と評価が低いのは、ギャングが出てくるいわゆる“マフィアもの”ということで、「ゴッドファーザー」的な重厚な作品世界を期待したからかも知れない。むしろJ・ミリアスの「デリンジャー」や、或いはその肌ざわりとしては、デ・パルマの「アンタッチャブル」に近いものがある。個人的に言えば、このストイックでスタイリッシュな映像感覚には終始シビれっぱなしで、全てのシーンが脳裏に焼きついて離れない。それほど、演出・音楽そして出演者のアンサンブルとその演技力、どれをとっても一級品で、やはり本年屈指の作品であることに疑いの余地はない。ストーリーはいたってシンプルで、このテの作品に有りがちな饒舌さがないだけにテンポも良く、些かもダレるところのないストレートなサスペンス・アクションだと言える。それゆえに細やかなこだわりの演出が際立つというもので、場面場面でピタリと決まるその絵作りの巧さ。とりわけ豪雨の中での音の無い殺戮シーンなどは、身震いするほどの美しさだ。父と子の描き込みが足らないという意見もあるようだが、テーマはあくまでも復讐を誓った男の行動力の美学。描きこみ過ぎることでテーマがぼやけたり、押し付けがましくなるというものだ。特筆ものという意味では、J・ロウ演じる偏執狂的で冷徹な殺し屋。T・ハンクスとレストランでさり気なく会話を交わすシーンでの、彼の上目遣いの悪戯っぽい表情は、「007/ロシアより愛をこめて」のオリエント急行内でのボンドと食事をしていた時の、殺し屋グラントを彷彿とさせる。まさにその不気味さという点で双璧ではないだろうか。 【ドラえもん】さん 9点(2002-12-12 15:43:01) (良:1票) |