《改行表示》 5.例えば、ジョンQが立て篭もった後、いつのまにか外の野次馬に英雄扱いされてたけど「英雄扱いされる過程が描かれてません」。 ワリとすぐに人質とは仲良くなってたけど「仲良くされる過程が描かれてません」。そもそもキャラの造型が浅すぎるし、構成がまるでダメ。基本的に映画としての出来がよくありません。 で、この映画のテーマですが、自分の子供が病気で死にそうだからってやっていい事と悪い事があるだろうと、まず、そこが問題。 ..あの親バカ家族以外の人々もみんな仕事や家庭があるのにバカ親の我侭に巻き込まれて困っているし、病気や怪我で苦しい患者だって他の病院にまわされて余計なリスクを背負ったりしてるわけです、変なキメポーズをとるガキ一人のために。 ..例えばスナイパーの人をとっても仕事でやってるのに劇中で悪人扱いですよ、どういうこと? 他人の迷惑顧みず、我が子可愛さで、弱者という名の権力を振りかざしてのやりたい放題、しかもそれを英雄視するという内容がとにかく許せません。 「主人公は実は善人なのよ」を強調したいが為に、映画の途中で「救急でやってくるおばさんを他の病院へ親切に電話で道案内してあげるシーン」なんかを安直に入れている製作者に更に業腹。 最後の自殺にしても、まさに自己満足の極み。それを周りで見ている病院関係者、人質の気持ちやその後の事を考えてみれば、自殺って行為自体がまさに利己的自己満足的偽善以外の何物でもないことはあきらか。しかも結局...だしね。 ..親バカも大概にしてもらわないと怒ります。 【あばれて万歳】さん 3点(2004-05-23 23:29:28) (良:3票) |
《改行表示》 4.《ネタバレ》 息子を手術させるために拳銃を持ってERに立て篭もった時点で萎える。やってることが滅茶苦茶で、好感が持てないというのは主人公としてどうなのか。 それが例えアメリカの低所得層に冷たい医療制度や理不尽な医療現場への反逆であっても。それはアメリカで時々起こる黒人暴動も思い出させる。鬱憤を暴発させて犯罪に足を踏み込んだ時点で、もう同情はできない。主張自体は真っ当なものでも、暴動や犯罪で要求が通るなら、それはテロリストの要求に応じるのと根本的には変わらない。 犯行現場のヤジ馬たちは拍手喝采していたが、とても共感できず、強い違和感が残る。そういう風に描かれているということは、アメリカではよっぽど医療保険制度の問題に不満が多いのだろう。この点は日本と違うので、実感があまり沸かずに共感できなかったところもある。 ラストはあまりにも都合の良すぎる奇跡が起きる。そうなるんだろうなとは思ったが、これでは薄っぺらいような気もする。 【飛鳥】さん [地上波(吹替)] 3点(2015-05-07 00:45:21) (良:2票) |
3.《ネタバレ》 成程、アメリカの医療保険制度についての話だから日本人の僕にピンとこなかったんだな。まずね、最初唐突に衝突事故見せられても意味分かんないから腹立つのよ。そして院長や外科医が前半執拗に悪者として描かれてるのも腹立つ。「保険がきかなくて治療を受けれない人は何千万といるのよ!言うなら私じゃなくて議会にいって頂戴!」言ってる事正しいじゃない。それに子供のためなら何でもするってさぁ、その場にいた並んで治療待ってた人はどうなんのよ。今にも産まれそうな妊婦とか赤ん坊抱えた母親とか。Qのせいで、すぐに治療が受けられないんだぞ。何より銃突きつけられて人質にとられた時の恐怖は計り知れないだろう、トラウマになるかもしれないし。なのにスペイン人「ジョンQイイヒト!」あいつアホだ。子供にだって「悪いことはするな」とか伝えてたけど、あなたしてること悪いことじゃないの?自分の息子助けるためなら、人質に銃向けても、抵抗した奴殴っても、狙撃手殴っても悪くないの?自分の心臓移植する時も、物理的に無理があるって言ってるのに「いいからやれ!」って脅迫だろあれはよー。外科医だってやりたい気持ちはあるってんだよ、でもできないって話なんだよ。しかも、みんなの前で自分にピストル撃つつもりかよ、おいおい間近で死なれるほうの気持ち考えてくれよ。でいて最後はご都合主義ですか。サムい展開だよ。しかも最後あいつは英雄?待て、待機者リストにちゃんと名をのせて移植待ってる人はどうなるの?立てこもれば順番スッ飛ばして治療受けれるのかい。たまったもんじゃないね。【結論】アメリカの保険制度がどうであろうと、Qは利己的な凶悪犯罪者だ。 |
《改行表示》 2.《ネタバレ》 合わず。それは自分が子を持つ父親ではないからなのか、アメリカの医療・保険システムの知識がないからなのか・・・。 自分の愛する人が実質実現不可能な心臓移植が必要となったとき、何が何でも救いたいという気持ちは凄くわかる。しかし本作はそのやり方が大問題な気がしまくりました。要は「息子を助けなきゃ一般人を殺すぞ」と。そうさせたのはアメリカの医療・保険業界だ、社会のせいだ、という主張。ですがやはり私の感覚では共感できない。 「医療は奉仕ではない」、至極その通りだと思います。患者が「医者は患者を救って当然だ」というのはコンビニの客が自ら「お客様は神様だ」という主張と同種な気がします。サービスを提供する側が言うならともかく、サービスを受ける側、やってもらってる側が自ら主張しちゃうのはどうなのか。文句があるなら別に病院に来なきゃいい。自分が医者になればいい。というのは暴論かもしれませんが、どうもそういう感覚が拭えません。なので、病院で院長やドクターに喧嘩をふっかけ、他にも同じ状況の人がいるだろうに彼らを無視して自分だけ特別扱いを強要し、あろうことか犯罪に走るその姿は、ヒーローどころかむしろ悪役にしか見えませんでした。そういう意味では、過去に血の滲む努力したが差別やいわれなき理不尽で医者になれず金も稼げず八方塞がりで、あの状況になるしかなかった、という描写があれば見え方が変わっていたのかもしれません。 【53羽の孔雀】さん [DVD(字幕)] 3点(2015-05-14 01:24:13) (良:1票) |
《改行表示》 1.主観的な視点で撮り続けなければならないテーマなのだが、時折客観的な視点を入れる点に疑問を持った。 製作者たちの意識が統一されてなかったようだ 【ポジティブ】さん 3点(2004-06-03 14:03:31) (良:1票) |