《改行表示》 5.《ネタバレ》 どんな事情があろうとやっぱり人質とって立てこもるのはまずい。だから形だけでも有罪の判決がでて少し安心した。 デンゼル・ワシントンの笑顔からこぼれるキレイな歯が印象的だった。 最新の高度な治療を受けることが誰でも当たり前の権利であるような主張には違和感を感じる。移植などの高度な医療を低所得者が受けられないのは、日本でも高度医療は保険がきかず全額負担となるため同じこと。天から与えられた余命を受け入れることも必要。経済的な制約を含め受け入れるべきだと思う。医療の進歩によって、昔は不可能、現在は高度とされる医療も、少ない費用で受けられるようになるかもしれない。いわゆる後進国だとそんな選択肢すら知らされない。生まれた時代、国を含め、全ては運。病人が自分なら、手術を受けないことを選択するかもなあ。ドナー現れない可能性も高いしね。それでも余命を幸せにすごすことはできると思う。子供ができると少しは共感できるのかな? 米国の医療保険制度に対する議論はそれとはまた別問題。 【てんぷらうどん】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2005-06-05 04:51:42) (良:2票) |
4.《ネタバレ》 息子の命が助かって、本当に良かった・・・。助からない結末はヤダなぁと思いながら見てたので、安心しました。しかし、いくら息子を助けたいからといって、病院をジャックしちゃダメでしょう。あまりにも自己中心的・短絡的すぎる。でも、これが追い詰められた低所得者の末路なんだろうな。妙にリアル。全てにおいて、倫理上正しい方向を選択することが、最善の結果になるとは限りません。ジョンQは恐らく数年の服役が代償となって、代わりに息子の命が救えたわけだから、病院ジャックした甲斐があったと思います。何も行動しなかったらきっと助からなかったでしょう。良いことも悪いこともする人間らしいといえばらしいジョンQですが、私は、病院の外にいた野次馬たちのように、ジョンQをヒーロー扱いすることは出来ないです・・・。どうしても、どんな理由があっても、やっぱり病院をジャックするとか銃で脅すとか、その選択肢は私にはありません。 【VNTS】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-08-04 15:44:35) (良:1票) |
《改行表示》 3.本来なら銃で脅して監禁しているジョンQが「悪」のはずなのに、ラストに至っては「ヒーロー」扱いされるという逆転が新鮮だった。 それでは真の悪とは何だったのか? 映画では一応、「病院」「警察」「マスコミ」等がジョンQとの対立軸にはなっている。 金儲けのためにしか動かない病院、市民を守るとの主張から犯人を撃ち殺してもかまわない、それが選挙のためにもなると考える警察、視聴率のことしか考えずにスクープを狙うマスコミ。 これらもいわば「悪」とも考えられるが、真の悪は役に立たない保険制度であり、金がなければなんともならない世の中に対する怒りが込められている。 この映画には「悪」が実物として存在しない点で実に面白い設定だと思う。 ただし、社会・保険制度への怒りという狙いは感じられても、息子を助けたい一心から来る父親の無鉄砲な行動に対する「答え」にはハリウッド的な甘さを感じずにはいられない。 「大丈夫、血液型が同じで心臓が肥大しているから大人の心臓でもちゃんと適合する」「よし分かった、手術しよう」というのはいくらなんでもムチャクチャだろう。このあたりは上手く処理しようと思えば出来たはずだ。 ジョンQの自殺前に、また息子の死の直前にドナーが現われるという偶然性。 自分の替え玉を利用し手術を見守る二人…確かに感動的だが果たしてそれで良いのか。 彼の行動には非難される点はなかったのだろうか。 自分も結構感動したクチなのだがどうにも脚本の甘さには参る。 自分には真のヒーローは手術を成功させた外科医だと感じる。 自分のキャリアを犠牲しても息子を助けるためジョンQから心臓を摘出しようとしていたし、監禁され疲労があるにもかかわらず最後まできちんと息子の手術を成功させた彼こそが真のヒーローだろう。 ジョンQの息子のことを一言「好きさ」と語ったのも見逃せない。 残酷なストーリーだが、ジョンQには死んでもらって、適合せずに一回目の手術は失敗。 すぐにドナーが見つかり最後にあの外科医が救うというストーリーでも良かったかなと思う。 あの外科医にはもっと光があたっても良かったのではないかという気がする。 【六本木ソルジャー】さん 7点(2005-02-13 23:58:35) (良:1票) |
2.《ネタバレ》 こういう話単純に好きです。だいぶ前に見たのであまりよく覚えてないんですけど、胸にグッときたのを覚えています。これって実際にあった話とかなんですかね?なんか普通に起こりうる話だし、映画が基本のラインを脱しなかったのでもしかしたらと思ったんですけど。とはいえデンゼル・ワシントンの名演技に圧巻!すばらしいですよ、本当に。特にお金を必死に集めるとこ、保険会社を回るとこ、警察に大声で主張するとこ、改めて彼の演技力を確認してしまいました。 【AXL侍】さん 7点(2004-06-22 18:28:05) (良:1票) |
1.この「最後の決断」という副題は巧い! 止むに止まれず病院に立て籠もることが、ジョンQの最後の決断ではないのです。デンゼル・ワシントンの口からその決断が語られた時、思わず涙が溢れてしまいました。サスペンス・アクション的な装丁ですけど、実は社会派の家族愛ドラマであり、試写会場の半分が泣かされる映画です。終盤、「都合が良すぎないか?」という部分もありますけど、この映画の場合、(M.ナイト・シャマラン風に)全てを“destiny”として良い方に解釈してあげましょう、7点献上。 【sayzin】さん 7点(2002-10-06 18:44:18) (良:1票) |