10.不思議な世界観。中世的な共同体の雰囲気とあの場面のつなぎ方と音楽とカメラワークと・・・・数え上げたらきりがない。5年前に見たんですが、この監督は相当な人なんだな!と素人ながら感じました。あんまり神様のことはわからないけど、泣けてきた。 |
9.「生々しい肉体」という表現があるが,いってみればこれは「生々しい精神」の映画だと思う。「性と聖と凄と生」そして「愛と哀」が,モラルを跳び越え,目の前にナマで差し出される。ここで,不快だ,この変態監督が,と簡単に言ってしまってもいいし,実のところ私も全く同感なのだけれど,しかしいったん身を引いて,何故そんなものに惹きつけられるのだろうと自問自答してみれば,その答えを見つけるのは容易なことではないことに気が付く。ひょっとしたら私は無意識に今の世界を憎んでいて,今の価値観が出来上がる前の世界で躍動していた何ものかを望んでいるのかも知れない。そして,ラース・フォン・トリアーの映画につきまとう,何か見てはいけないものを見たようなあの嫌な感じというのは,無意識の自分をさらすことへの恐怖から,自分の意識が発した警告なのかも知れないとも思う。(しかし,こんな余計なことまで考えさせるなんてホントに嫌な奴である。というか,要するにヤツも私も同類ってことか...ガックリ。) |
8. |
7.私は基本的にエンターテイメントが好きな人間なのですが、この監督の作品は、肌が合うというか、ストーリーどうこうではなく、感覚的に好きです。世の中にどうにもならない事が多々ある中、真に人間らしく生きるとはどういう事か、訴えているように思えます。それが周囲からは馬鹿と思われても、本当に大切なものは、自分の中で納得して完結出来ることが大事。リチャードソン医師のように、一見善であり、まっとうに生きているかのように見える人間の残酷さが、胸苦しかった。確かに最後の鐘のチープさはどうかと思いますが・・・ 途中のロックは。おかしくなりそうな頭を一瞬正常に引き戻してくれる、カレーのレーズンみたいな物かな。エミリー・ワトソンの醸し出す微妙なニュアンスがとても良かった。少女のようでいて、老女のようでもある不思議な女優さん。 【ともとも】さん 9点(2003-05-29 15:11:11) (良:1票) |
6.知り合いに勧められて、とても衝撃的だった作品です。愛という形、想いという形、そういった所ではなく、自分自身に、色々な形というものを超えた真実みたいな、言葉の描写が難しいのですが、「お前はいったい、どう想い行動しているのか、 その気持ちに対して、どれだけ自分自身なのか」って、私自身とても色々と考えさせられました。 【風太郎】さん 9点(2003-05-13 00:45:33) |
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5.ああ、ラストで鐘が鳴らなきゃなあ・・・。 【如月CUBE】さん 9点(2003-04-04 00:37:48) |
4.なんかうまくいえない。愛、犠牲、生きること、思い込むこと。でも、とにかくそういうすべてをこの映画は圧倒している。揚げ足を取ったり理論で語るなんて届かないところにある、すごい映画なんじゃないかと思いました。 【もこ】さん 9点(2003-01-18 22:09:25) |
3.観て1週間経ってるんだけどまだ胸に重石が乗っかってるような気分。「ダンサー・イン・ザ・ダーク」が是の人は大感動だと思う。べスの行動は愚かだと思うけど唾棄できないのは、自分と周りを滅茶苦茶にしてしまう位強烈な愛情に憧れている部分が、自分のどこかにあるからかもしれない。しかし、回復した後のヤンの人生は恐ろしく辛いだろうな。。 【RY】さん 9点(2002-02-09 22:48:05) |
2.「ダンサーインザダーク」の後に見ました。これも(重たいけど)いい映画だと思います。信仰や奇跡などとは縁遠い自分を含めた日本人の多くは感じるものが少し割り引かれるんだろうなぁ(おそらく)。それでも個人的には全編通してのベスの純粋さ、ひた向きさ、ユニークな言動に感動です(神とお話されるシーンがとにかく良かったです)。聖書のいう「無原罪」の人間というのは彼女のような人間なのかなぁなんて思ったりもしました。うーん、この監督ですが、不条理なストーリーなどからして相当ひねくれている人に思えます(痛々しい表現で観てる者へ試練を与えてますよね→挑発的、「ダンサー~」→やり過ぎ!)。でも、人間の「愚か」に見える行為、不遇に対してその「心の中での救済?」みたいなものを上手く表現できる人でもあるなと思いました。ファンになりました。最後に文句・冒頭でのポルノまがいの映像って必要なんですかね? 【KT】さん 9点(2002-02-07 11:26:08) |
1.精神病とかでも、愛はかわらないんです。精神病とか関係ないんだ。 【ようへい】さん 9点(2001-04-05 03:12:32) |