4.観ている者も共犯者 【BOW】さん [DVD(字幕)] 9点(2010-10-26 04:48:11) (良:1票) |
3.さまざまなフェチを持つ変態の人々を描いた作品です。 人間にはそれぞれ「フェチ」を感じる部分が違いますよね。気持ちいいと感じるものもまた人によってさまざまです。その瞬間は決して他人に見られたくないものだったり、自分が一人の 時間を持った時に、唯一安心して心を解放する瞬間でもあります。 ↑最初に「変態の人々」と書いてしまいましたが、おそらく、これに出ている人達は自分自身の事は変態だと思っていないでしょう。見ている側からすればありえない行為ばっかりですが、それをする事がその人の唯一の安らぎとなり、生きがいとなるなら全然いいですよね。人に迷惑をかけない?自慰行為なわけですから。たとえば私は仕事の後、こうして三ツ矢サイダーを飲みながらパソコンを打つのが唯一の楽しみなわけですが、もしかすると人によってはそれが変態に映って見えるかもしれないですよね。「パソの時はコーヒーだろ、三ツ矢サイダーっておかしいだろ!?」みたいな。 よーするに私も変態なのです。笑 【akoako】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2005-10-09 16:54:13) (笑:1票) |
2.うまくオチをつけすぎたような気がする。様々なフェチを見せる中で、鶏の被り物を淡々とつくる人の描写が一番面白かった。まるでシュヴァンクマイエル作品のメイキングを見せてもらっているようでした。それはそうと、この作品を見ている間、横で嫁さんがテレビに背中を向けてパソコンでなんかしてたんですけど、たまにチラッと見るんです。で、チラッと見たときに限って、おばさんがムチ打ってたり、おっさんが全裸で陶酔してたり、また別のおっさんが悶えながらモニターにチュ-してたりするもんだから、その度に冷た~い視線を感じるんです。感じるもんだからわざと聞こえるように「全然おもんないなー」とかつぶやくと、これまた冷たくぼそっと「しっかり見てるやん」と。そんな環境で見たせいもあってか、なかなか集中して見れなかったことが評価に多少の影響を与えた可能性を否定できません。作中の登場人物たちが人目を憚るように、この作品を見る側も一人こっそりと見たほうが良いようです。 【R&A】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2005-06-10 17:44:00) (笑:1票) |
1.シュヴァンクマイエル監督の作品を観たのは今回が初めてです、ていうかこれ以外レンタルで見つからない!個人的にはS・キューブリックの映画を思い出しました。目まぐるしいカット割に、象徴的なオブジェ。偏執的な登場人物と、そのカメラに対する異様な眼差し。そして交響曲やオペラを使った音楽。いわゆるまとな人間が出てこない映画のように思われますが、これってきっと表向きでは皆普通の人たちなんでしょうね。ただその裏側に焦点を当てているせいか変態に見えるだけで、誰でも彼らと似たようなことはしているはずです(これは少々度を越えていますが・・・)。そんなわけでこの映画を観ること自体が至上の悦楽、観終わった後には自分の欲望が解消されたような何とも形容しがたい気持ちになりました。これで僕も共犯者なのでしょうねぇ。 【かんたーた】さん 10点(2004-08-19 15:17:38) (良:1票) |