103.月光降り注ぐ中,たった二人のコンサート。死を目の前にしたときのピアノの音色は,いったいどれほど美しく響いたのだろうか。あの1シーンのためにこの作品は作られたのだろう。・・・いざという時のため,私も何か習(略 【さそりタイガー】さん [地上波(吹替)] 7点(2009-06-28 01:43:41) (笑:2票) |
102.《ネタバレ》 前半の胸が締め付けられるホロコースト描写から、後半は一転して安易にヒューマニズムを訴えたりせず、一人の男がただ生きてゆく様を描いてゆきます。ガラス、窓、ドア、壁、塀。幾度となく登場するモチーフ。シュピルマンの前にあって他人や世界と彼を隔てているもの。彼は耳をそばだて息を殺し、その外側にあるもの、そこにいる人間の様子を窺います。自分を隠し、守るもの。そしてそれを越える時、常に彼に新しい世界が広がります。それは他との接触、そこから新たに生まれてゆく摩擦と融和。殻から抜け出し新たな殻を見つけてゆく・・・。オープニングからして、シュピルマンの殻(スタジオ)が砲撃によって破られ怪我をするところから始まる訳で。私はこの映画が、そんな象徴から戦争と個人について読み解いてゆこうとしたのかな、と思いました。ただ、描写については、少々気になる部分もあり(シュピルマンが指の動きで曲を奏でるシーンでピアノの音を流すのはサービス過剰で、あそこは無音の方がドラマティックじゃない?とか)、映画を見終わった後の印象は「それなりかな」止まりでした。 【あにやん🌈】さん [映画館(字幕)] 7点(2009-06-27 13:34:52) |
101.《ネタバレ》 特定のヒーロー等ではなく、なるべく一般庶民の視点から戦争を描こうとした作品。しかし、主人公のピアニストとしての才能が彼自身を救っている場面もあり、その分共感しにくいストーリーとなっている点が惜しまれる。主役の名演や各シーンのリアリズムなど見所の多い作品だけに、あと一歩の所で名作になり損ねた印象を受けた。 【wood】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-01-25 14:16:09) |
100.普通によくできた作品と思います。芸は身を助く。 【みんな嫌い】さん [映画館(字幕)] 7点(2009-01-01 10:39:19) |
99.《ネタバレ》 公開当時劇場で観ました。主人公のシュピルマンが逃げ回る様子も、目をそらしたくなるシーンの数々も実話だけに全てが重い。鑑賞後の余韻は感動というのとはちょっと違う。衝撃と怒りに身も心も震えるようだった。もう一度観たいとは思わない。でも、見てよかったと思う。廃墟の街に立ち尽くすシュピルマンの姿が忘れられない。 【とらや】さん [映画館(字幕)] 7点(2008-12-20 21:41:07) |
98.万人共有の熱い記憶と思われていたものも、時がたつと冷たい歴史記述になっていく。その熱量を少しでもとどめておきたい、という強い意思が感じられた。ナチ下のユダヤ人の生活を再現し記録する意思。じわりじわりと追いつめられ追い立てられていったその細部。踊れと命じられる屈辱。あるいは気まぐれの処刑、6人を撃ち、7人目の前に弾を込めなおすわずかの時間の、もしや、という一瞬の期待も描く。さらに「立て」に応じられなかった車椅子の老人の末路。一つ一つのエピソードが重い。主人公は窓から見ている。ユダヤ人やポーランド人の蜂起も、窓から見下ろすだけで参加はしない。見る人に徹していただけに、外へ出ていったときの、なにか剥き出しなるような怖さが特別だ。『裏窓』のすぐれた応用になっている。遠く上から見ていた殺された女性の死体と向かい合うように伏し、死人の振りをしてドイツ兵をやり過ごす場の生々しさ。映画の前半は、集合場所や貨車など、高密度で人々が画面を埋めていた。後半は一転して無人の世界、世界そのものの廃墟のような光景、その落差がなによりも雄弁だ。 【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 7点(2008-05-21 12:16:14) |
97.リアルです。それゆえ、主人公に感情移入出来ました。 映画というより、ドキュメントを見る感覚で観たほうがいいのかも。 【ひめ】さん [映画館(字幕)] 7点(2008-03-02 15:02:17) |
96.怖いとか悲しいとかではなく、とにかく寂しくなる映画でした。実際に体験した恐怖を言葉や映像で表すことはとうてい出来ないと思いますが、人が犯した過ちの事実を後世に残していくためには必要な映画だと思います。今このレビューをパソコンで打っている自分は何て幸せなんでしょう...と神様に感謝しています。(40歳) 【カスミン】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-08-04 21:29:06) |
95.リアルな描写で描かれているため重く後味は悪いけど内容は深い。人間として考える事が多くある。 見ていると怖くもなりあるときは激しい怒りで攻撃的な憎しみを感じた 恐怖と怒りと憎悪の産物が戦争であるのかもしれない。
【甘口おすぎ】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2007-03-24 22:38:42) |
94.ポーランドの退廃したセットに絶望感を覚えた。見事な再現だった。ポーランドの国歌は希望に溢れる明るいメロディなのに。 【Michael.K】さん [映画館(字幕)] 7点(2007-01-20 19:52:12) (良:1票) |
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93.《ネタバレ》 なかなか良かったです。助けてくれた将校の顛末が哀れだった。でも、主人公にピアノの腕がなければ生き残れなかったわけで、そう考えると才能のある者だけが生き残るようで少し複雑な気分にもなった。 【こまごま】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-01-07 12:36:13) |
92.これは実話に基づいているとの事なので、命からがら生き延びる後半の奇跡の連発も「んなアホな」と言わせない映像の説得力を感じる。もう他の映画でエイドリアン・ブロディを観てもシュピルマンにしか見えない(笑)トーマス・クレッチマンも存在感があり上手かった。目を背けたくなる映像も、現実ではもっと酷かったのだろうなと思うと、ドキュメンタリーに感じてきて怒りと恐怖が湧いてきた。シュピルマンが爛れた街を絶望のまま歩く引きのシーンは作品のジャケットにもなっているが、映画のスケールの大きさが、あの1枚の画からだけでも伝わってくる。ポランスキーってやっぱり凄い監督なんだなと再認識した戦争映画の名作だと思います。 |
91.周りに散々迷惑をかけつつまんまと自分だけ生き延びる主人公に、有罪判決を受けながらちゃっかり逃げおおせたどこかの映画監督の姿がダブって見えました。 【MEL】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-06-07 00:24:54) (笑:1票) |
90.《ネタバレ》 主人公がごく普通の人間である(ヒーロー的な活躍をまったくしない)からこそ、逆に怒りや哀しみが生々しく伝わってきます。本来の家から廃墟の屋根裏まで、生活環境が累進的に劣悪になっていくのが、そのまま、主人公の荒涼とした心境を象徴しています。そのすべての状況でそれに即した演技表現を存分に行ったエイドリアン・ブロディには拍手を贈りたい。そしてそれと同じくらい印象的だったのがカメラワーク。窓の外で起こっている悲惨な出来事を、ことさら映像的に強調することなく、部屋の中から主人公目線で追い続けるショットには背筋が寒くなります。どうしても気になるのは、仕方のないことかもしれないけど、台詞が英語であること。こういう民族性がからんだ作品では特に。 【Olias】さん [映画館(字幕)] 7点(2006-05-07 04:13:14) |
89.《ネタバレ》 「シンドラーのリスト」とついつい比べてしまいます。ピアニストがシンドラーと違って透明なのは、物語として捉えると問題だけど、その時代を見るフィルターとするなら充分だと思う。印象的だったのは、理不尽に行われる虐殺や殺人をすごく遠巻きのカメラでとらえていたこと。「シンドラーのリスト」では、将校に気まぐれに撃ち殺された人がくたっと倒れる様がすごくリアルで恐ろしかった。ですがこの映画の視線だとはっきり分からない様な死に方。主人公がそのことに後半はもはや全然動揺していないところ。それは「殺人が行われた」ということが、その時いかに日常茶飯事で麻痺していたか、と凄く怖かった。ただ残念だったのは、将校の登場が遅すぎて彼とのエピソードの印象が希薄になってしまったこと。もうちょっと丁寧に描かれていたら最後もっと感慨深かったと思う。私はピアニストのお父さんが一番悲しかった。腕章を付けろと言われれば受け入れ、文句を言わず従い、酷い作業所に入れられたら「一緒に居られる」と笑う。善良で根気良く生きようとしてたお父さん・・・!! 全てをとりあげられ列車に押し込まれたときの悲しげな目が忘れられない。 【kiryu】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2006-04-09 00:01:26) |
88.《ネタバレ》 実話なのかぁ。。。 でも何故だろう、あんまり心に突き刺さってこない。 もちろんスクリーンに映し出される光景は凄惨だ。 けれど、響かない。 あまりにも淡々と進みすぎるからなのか、ナチスの理不尽極まりない振る舞いを見る主人公の視点が「外側から」だからなのか。。。 「逃げて逃げて逃げまくって、最後は幸せに暮らしました」ってだけの印象に終わってしまった。 何故だろう。。。 【とっすぃ】さん [DVD(吹替)] 7点(2006-02-06 21:31:37) |
87.《ネタバレ》 「シンドラーのリスト」より先にこっちを見たので「シンドラーのリスト」を見たとき「そっくりすぎーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」とかなり驚いた記憶が・・・・まぁそれだけナチスが同じような事をやったっていう証拠だと思いますけど。色がついてる分こっちの方が随分生々しい光景の連続でしたが、主人公以外の動きは結構忠実で伝わってくる物がありました。 たださー、逃げすぎだよ主人公。実際のことだからしょうがないのかもしれないけどどうしても映画としてみちゃうから主人公が納得いかなかった。最後も助けてもらったんだからもっと早くくれば良いのに(実話だから助けにいけなかったのが真実だったとしても)と「映画」だから思ってしまうのです。最後が納得いかない。ていうか終盤がだらだらすぎてそれがリアルでもあり退屈でもあったって感じです。後重い映画は1回見れば充分だなと思いました。そうそう忘れられるものではないので。 【ハリ。】さん [映画館(吹替)] 7点(2005-12-04 13:27:01) |
86.《ネタバレ》 これと「ライフ・イズ・ビューティフル」によって、ナチスが許せなくなりました。なぜこんなことを。おかしを小さく切って家族で分け合う貧しさ、家族との別れ、孤独感。そんな中弾くピアノは美しくも儚いものだった。幸運なことにナチス軍にも心やさしき人がいて救われた。当時もこのような人がたくさんいたことを祈ります。 【ばっじお】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-11-28 17:36:21) |
85.戦争、特にホロコーストものには弱いなあ。戦争の渦中、一人の人間が生へ固執する物語。人物本位の映画なので教科書的要素はあまりないけど、エイドリアン・ブロディの演技や廃墟の映像美など見所は色々あると思う。ただ家族との描写があまりにも希薄な気がした。自分だけ生きればそれでいいのか、と。当時としてはそんなことも言ってられないんだろうけど。エイドリアン・ブロディのあの日本人にはありえない鼻の高さには憧れる 笑 【スペクター】さん [地上波(吹替)] 7点(2005-11-04 22:11:37) |
84.実話だと言われたらハイそうですかと答えるしかないんだけど、それにしてもうまくいき過ぎてる気がする。後半の逃亡劇はもう奇跡につぐ奇跡。思わず「そんなにうまいこといくか!」って突っ込みたくなる。嘘のような現実をいかに嘘っぽく見せないかも、映画としては重要なんじゃないのかなぁ。でも『シンドラーのリスト』ほどワザとらしくはなかったし、色々と考えることの多い名作だったと思います。 【とかげ12号】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-10-29 00:50:26) |