《改行表示》 41.「ブッチャー・ボーイ」を見て、すっかりニール・ジョーダンのファンになった。でもアイルランド史に興味があったわけではなく、複雑な長い歴史があるんだろうぐらいの認識しかなく本作を見ました。これをきっかけに興味を持った、というだけでも、意味がある映画なのではないでしょうか。それにしても、「内戦」というのはつらいものですね。同じ国の中で殺しあうことの痛みが伝わってきました。そして独立を率いた人物の、あまりの若さにびっくり。リーアム・ニーソン好きですがそんなに若くは見えませんでしたけど。日本人は自ら独立を勝ち取ったという経験をしていないので、悲惨だなあと思いながらも、母国に対する執着にすこしだけあこがれてしまう。 【ETNA】さん 6点(2005-01-26 10:50:57) |
40.《ネタバレ》 特に印象に残る場面もなく、退屈だったな。 【海夫の夏】さん 3点(2005-01-21 18:32:13) |
39.誤解を恐れずに言うなら、「理解できるテロ組織」であるIRA。その誕生の背景が、この映画を観れば、ほぼ完全な形で理解できる。しかしながら、映画としては硬派になり切れなかった感あり。これだけきちんと史実を追えているのだから、恋愛のことなどは置いておいて、この映画ではただのライバル役扱いにされてしまったデ・ヴァレラのことに多くの時間を裂くなどして、もっと骨太な遊びのない映画にして欲しかった。 【永遠】さん 4点(2005-01-09 23:18:51) |
38.アイルランドについて勉強になる映画でした。でも気を入れて見ないと途中で夢の中へとなってしまいそうでもあります。キャストもいいですね、でも世間一般には地味と感じられてしまいそう、内容も重い。そこんとこを危惧してのジュリア・ロバーツなんでしょうが、これがこの作品のトンチンカンなところ。ニール・ジョーダンが渋々折れた部分かもしれないわね。どうしてもロマンスが必要とあらば、英国かアイルランド出身の女優を使うべきである。ヘンに娯楽性にこだわらないほうが潔いし、もっと風格のある重厚な作品になったと思う。 【envy】さん 6点(2004-10-14 20:07:01) |
37.シンドラー、コリンズ、バルジャン、歴史モノを演じさせたらリーアム・ニーソンの右に出る役者はいないのでは。しかし恋愛シーンは勘弁してほしかったな。 【ゆきむら】さん 7点(2004-09-18 12:19:36) |
36.優れた伝記映画。世界史など習っていない私にマイケル・コリンズという存在を教えてくれたのは大きい。ラストを、大統領の、マイケルに関することばで締めるのは実話ならではの歯切れよさです。猪瀬直樹の『こころの王国』のように、イギリス・アイルランドと日本・朝鮮を重ねて見ると、日本人にも歴史を考える上で、大きな意味のある映画かもしれない。リーアム・ニーソンの熱演は○です。 【はざま職人】さん 7点(2004-08-17 20:51:36) |
35.マイケル・コリンズ役で主役を務めたリーアム・ニーソンは、実にこういう史劇的な役柄に多大な存在感を見せる俳優である。マイケル・コリンズという人物の知名度が低いせいか、映画自体にそれほど迫力はないが、混乱の歴史を生きた一人の人間の物語として見応えはあった。 【鉄腕麗人】さん 7点(2004-05-22 01:27:33) |
34.アイルランドは、いまだに隣国イギリスとの水面下での溝は世界で例を見ないほど、永久に埋まることがないのではぐらいに深い。その憎しみを、彼らは世界一の皮肉文化に変え、知的なジョークで嘲笑して生きている。イギリスの宗教介入で頑なに戦った、戦っているアイルランド人。それは彼らの頑固なまでの誇りと、他に類を見ない強固な愛国心、ナショナリズムゆえだった。自国を、自民族を誰より愛する彼らが、内戦で殺しあう悲劇。アイルランド系のビートルズ、ジョン・レノンの言葉「アイルランドは、イギリス人に強姦された」、イギリスに生まれ育った彼のこの言葉が、アイルランド人のあまりに強い民族としての誇りと愛国心、憎しみを文化に変えてきた強さを表現している。イギリスへの末代に絶え間ない憎悪も。彼もまた、イギリスに生まれ育ちしアイルランド人だったのだ。土地より絆に執着する、ケルト民族の血なのである。アイルランド独立のために戦い、苦悩するマイケル・コリンズらの姿は、イギリス人の強姦を断固拒否し、純潔性を保とうとするようなバージン的な美しさと悲哀を感じるのである。清浄で豊穣な大地を汚すな、今や虹の歓迎する島などと言われるアイルランドだが、その虹もまた歴戦の涙でできているのかもしれない。 【ダブロン】さん 10点(2004-04-12 18:33:57) |
33.秀作ですな。IRAの話ですが、上手く作られております。 【ボバン】さん 8点(2004-03-24 01:08:49) |
32.大国のむき出しのエゴが憎悪とテロを呼び、テロが暴力と憎悪を呼ぶ連鎖はどちらかが一人残らず全滅するか、双方に共存してゆく道を目指す指導者が現われない限り終わりが来ないと思う。リーアム・ニーソンが出演していた『ミッション』に「力が正しいのなら、この世に愛は必要なくなる」という台詞があったが、絵空事の考えなのだろうか。 |
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31.マイケル・コリンズも最初は無名だったわけで、そんな一兵卒の演説にあれだけの数の聴衆が耳を貸すものだろうか?間接的ではあるけど、あの演説が彼がアイルランド政権内で力を持つ最初のキッカケになった、という設定だと思うので、なんだかすっきりしない。しかしその点を気にせず観るとすれば、ちょっとした歴史の勉強にもなり、いい映画だと思う。 【若】さん 8点(2004-03-01 01:00:19) |
《改行表示》 30.テロリズムは悪と言うのは大国のエゴなのか、個人的にはテロも戦争も賞賛するつもりはないけれど、テロや戦争を生む大国のあり方にも問題があるんじゃないかと深く考えさせられ、心に残る作品でした。 リーアム・ニーソンの便秘になりそうな程の力強い演技、とてもよかったです。 【ちょび】さん 10点(2004-02-09 13:47:00) |
29.アイルランド問題は不勉強な分野でしたが、それでも楽しめました。やはり史実という重みからですかねえ。でも平和ボケした私からは、独立運動から内紛となぜ戦争を好むのか理解し難いです。なぜ対立が続いていたのか考えさせられます。 【tantan】さん 8点(2004-01-28 23:17:42) |
28.目指すところは同じはずなのに・・・。現在のイギリスの正式な国名は「グレートブリテンおよび北部アイルランド連合王国」。これがどういうことなのか、イギリスの歴史に詳しくない僕みたいな日本人には分かりにくいですが、現在もアイルランドはイギリスの一部で、独立を目指す人々によるテロ行為が行われているらしいです。この映画を観ると、ただ単純に「テロは悪だ」とは言えなくなっている自分に気づきます。テロ行為はもちろん間違いなんだけど、話し合いじゃ埒があかないからそういう行動が引き起こされるんだよね。視野を広げるという意味でも見ておいて損はない映画だと思いました。 |
27.暗く重いテーマゆえに、退屈になりがちな本作を、さすがニール・ジョーダンの豊かなカメラワークと適材適所な音楽でエンターテイメントとしても楽しめる作品に仕上げていており、長い上映時間も気にならなかった。確かに監督の主義主張が薄く、ただ事実をなぞっただけという感が強いが、それがかえって、歴史教科書的に有名なデ・ヴァレラではなく(本国では有名人なのかもしれませんが)、マイナーなマイケル・コリンズを、監督が深く尊敬していることが伺えて、好感が持てた。俳優陣も豪華で、リーアム・ニーソンのガタイのデカさが、粗暴さと優しさと強い信念を持つマイケル・コリンズによく似合っていたし、所々で花咲くようなジュリア・ロバーツの笑顔が、緊張の連続の物語の中、なごませてくれた。映画としてとても成功している作品だと思う。 【ともとも】さん 9点(2004-01-06 23:30:08) |
26.派手さがなく、個人的には少し眠くなったけれど、地味ながらもしっかり作られている作品だと思います。スパイ、裏切り、内戦、暗殺…と重厚感に満ちていて、見終わった後少し疲れました。歴史の教科書的な作品だと思います。全体的に青みがかった色彩が印象に残っています。ジュリアロバーツがちょっと浮いているような…。彼女をめぐるやりとりも余分だったように感じます。 【プミポン】さん 4点(2003-12-27 16:10:10) |
《改行表示》 25.《ネタバレ》 このアイルランド独立戦争の映画は、他の戦争映画みたいに軍隊どうしの大規模な戦闘シーンは多くない。次々と個人の暗殺を行う。 小国が大国に対抗するためゲリラ戦的な闘争で独立を勝ち取るという過程が自分にとっては斬新だった。 結局、コリンズ暗殺はデヴァレラが命じたのか、部下が勝手にやったのか、よくわかるようにしてほしかったなあ。 【ぐれーん】さん 9点(2003-12-03 13:38:06) |
24.どうにも情けない程、実話の映画化には弱いもんで・・・。と言っても、この映画の魅力は、史実を追うばかりでなく、マイケル・コリンズという人の人間性や、周囲との愛憎劇を描いてるところでしょう。ダイナミックなシーンも交えて、見ごたえある映画になっています。 【鱗歌】さん 8点(2003-09-27 22:30:11) |
23.マイケル・コリンズを全然知らなかったのでちょっと勉強になったかな。アラン・リックマンのちょっとした女装が可愛い。 【桃子】さん 5点(2003-09-26 19:16:03) |
22.独立という困難な仕事の中では、このようなせめぎ合いは避けられないのでしょうね。そして、今も・・・。リアム・ニーソンはこの映画が一番格好いいかも。 【Titans】さん 9点(2003-06-30 02:31:24) |