5.アイルランドは、いまだに隣国イギリスとの水面下での溝は世界で例を見ないほど、永久に埋まることがないのではぐらいに深い。その憎しみを、彼らは世界一の皮肉文化に変え、知的なジョークで嘲笑して生きている。イギリスの宗教介入で頑なに戦った、戦っているアイルランド人。それは彼らの頑固なまでの誇りと、他に類を見ない強固な愛国心、ナショナリズムゆえだった。自国を、自民族を誰より愛する彼らが、内戦で殺しあう悲劇。アイルランド系のビートルズ、ジョン・レノンの言葉「アイルランドは、イギリス人に強姦された」、イギリスに生まれ育った彼のこの言葉が、アイルランド人のあまりに強い民族としての誇りと愛国心、憎しみを文化に変えてきた強さを表現している。イギリスへの末代に絶え間ない憎悪も。彼もまた、イギリスに生まれ育ちしアイルランド人だったのだ。土地より絆に執着する、ケルト民族の血なのである。アイルランド独立のために戦い、苦悩するマイケル・コリンズらの姿は、イギリス人の強姦を断固拒否し、純潔性を保とうとするようなバージン的な美しさと悲哀を感じるのである。清浄で豊穣な大地を汚すな、今や虹の歓迎する島などと言われるアイルランドだが、その虹もまた歴戦の涙でできているのかもしれない。 【ダブロン】さん 10点(2004-04-12 18:33:57) |
《改行表示》 4.テロリズムは悪と言うのは大国のエゴなのか、個人的にはテロも戦争も賞賛するつもりはないけれど、テロや戦争を生む大国のあり方にも問題があるんじゃないかと深く考えさせられ、心に残る作品でした。 リーアム・ニーソンの便秘になりそうな程の力強い演技、とてもよかったです。 【ちょび】さん 10点(2004-02-09 13:47:00) |
3.アイルランドに興味がありこの作品をみたのですが、過去にはこのような実話があったとは驚きました。マイケル・コリンズの生きた人生に感動し、強い心ももらえた気がします。 【アンリ】さん 10点(2003-06-13 00:14:23) |
2. 【グルーブ】さん 10点(2002-09-01 05:09:57) |
1.私が数多く見てきた映画のなかでは最高のものです(他にもたくさんいいのあるのですが)。内容の質が高く、音楽も大変美しく何度みてもあきません。リーアム・ニーソンはこういう役が本当によく合うなあ、と感心します。独立のために戦った彼の人生に感動しました。内容は少し難しいですが、いろんな人に見てもらいたい映画です。 【MINS】さん 10点(2000-11-05 21:51:29) |