4.何となくこんなカットがあったよな、くらいの記憶しかなく、内容はすっかり忘れてしまいましたが、呆れたり腹を立てたりすることの多い邦画の中では、特にそういった記憶がないので、損したーとは思わなかったのだろうと思います。〈追記:夜中にBSで再放送してるのに気づき、途中からでしたが、見直しました。いや~やっぱりいいですよ、これ! 金子修介監督って以前から何となくよさげ、と思ってましたが、もっと評価されていい監督かも!と思いますゾ! 佐野史郎の無表情さをほのぼの風に転化させ、佐伯日菜子の下手さを個性に転化させ、風吹ジュンの大人のかわいさをさらにパワーアップさせた手腕と、暑苦しくないガンバリに、拍手! パチパチパチ~。これが大ヒット、といかなかったのは、つくづく惜しかったですね。金子監督は「恋に唄えば♪」もよかったから、もっと豪華キャスト、豪華予算で作らせてあげてほしいなあ~。きっともっと「デキル」人に違いありません。1点アップにしようかと思いましたが、将来性?も買って、ご祝儀がわりに2点アップにさせていただきます!〉 【おばちゃん】さん 8点(2003-05-17 10:43:40) (良:2票) |
3.あらかじめ、コメディという前知識をもってみれば、新人佐伯日菜子の歯の浮いたようなナレーションだって楽しめる一部となりえるんじゃないでしょうか。普通にドラマだという思い込みを持ってみるのと コメディという認識を持ってみるのではだいぶ違ってきますよね。これはコメディ~なんです クスッと笑える感じの小コメディ~♪ らりほな感じの笑コメディ~♪ 佐野史郎でまさか笑わせてもらえるなんて予想外の出来事だったが、彼の知的、冷静、ポジティブなキャラ設定がなかなか爽快でよかった。娘と抱き合い喜びに浸るシーンでは よかったね~と ほっこりさせられた。ついでに、なんだか気を楽にさせてくれた。 楽しめた。 【3737】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-09-27 21:37:33) (良:1票) |
2.お父さんのキャラクターがユニーク。会社へ行かなくなるのは、それ以後の時代の映画だったらリストラなんだけど、「出社拒否」であって、あくまでこっちがあっちを拒否したの。全然敗北感がなく、自信たっぷりで会社を蹴ってる。それが娘にも伝染し、イジメにあってる学校を完全にやめるときも、敗北感がなく、こっちが学校を蹴飛ばしてスキップしながら去っていく。この明朗さはとかく湿っぽさをよしとする邦画では貴重で、もうちょっと洗練されてほしい部分はたくさんあるが、ライトコメディという日本では苦手な分野に挑んだ姿勢をたたえたい。舞台となった新興住宅街のコギレイで厚みのない世界とうまくマッチした。原作が女性である本作で、ファザーコンプレックスってものが生理として感じられた。義父(いちいちギフと発語する)という他人のような父にしつらえて、娘にとって恋の対象にもなりうる理想の「お父さん」を造形している。なるほど、ファザコンとはこういう感じなのか、と実感として納得できた。『晩春』なんかファザコンの映画と言われても、やはりどこか男たちが頭で作った世界という感じだった。頼もしいだけでなく「かわいい」お父さんを、娘たちは期待しているんだ。お父さんの側にとっては、いつも驚いたように大人を観察している佐伯日菜子の一本調子がとてもかわいい。 【なんのかんの】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2011-09-09 10:09:07) (良:1票) |
1.何か解放感があって好きですね。佐野史郎の継父と風吹じゅんの母親と佐伯日菜子の娘、いい味出してます。以前から会社を辞めていることを家族に言えずに公園のベンチで昼飯を食べている継父の佐野史郎に、学校でいじめにあっていて登校拒否をしてサボっている佐伯日菜子の娘が「あの~おとうさん?」と遠慮がちに声を掛けるところなど気に入っています。その後、授業に出ている娘に「無理することはないから帰ってきなさい。勉強くらいはわたしが教えてあげられると思う」と継父から電話が入り、佐伯日菜子が学校の廊下を踊りながら歩くシーンも秀逸だと思いましたね。べとべとしていなくて気分が良い映画です。夢見る父娘を尻目に、生活を支えようとひたむきに頑張る風吹母さんが最高に愉快です。 【ぶくぶく】さん 8点(2003-06-01 17:23:53) (良:1票) |