4.料理がひとつの芸術であり、優れた料理がいかに人に影響を与えるかが、これ以上は望めないくらいの説得力をもって伝わってくる。晩餐のシーンのこれ以上でも以下でもいけない抑制の効いた素晴らしい演出から、見事なオチへと持っていく。ガブリエル・アクセル監督の映画文学。アシール・パパンとレーヴェンイェルム将軍の人生を見つめる作者のまなざしが、人生の酸いも甘いもかみわけたような人の寛容さと愛情を感じさせて暖かい。 【アンドロ氏】さん 9点(2003-01-02 00:00:42) (良:3票) |
3.《ネタバレ》 凄く可愛いお年寄り達。信仰と共に暗く小さく寒い村に住む人々。食べるのは海からあがった魚。閉ざされた世界に住む彼らにしてみればフランス料理の材料は見たこともないふしぎなものばかり。魔女に見えてしまうのも仕方ないが、その発想が悪意のかけらもなく純粋なのがなんともほほえましい。そして魔法のごときバベットの料理たち。約束どおり料理については話さないけれど味は素敵な笑顔が物語ってくれる。そして信じることの素晴しさや懐かしむことのできる幸せを胸に家路につく。なんとも暖かい作品。秀逸! 【momonoki】さん 9点(2004-03-10 15:46:19) (良:2票) |
2.5番目の方のコメントでありましたけど、それに全く同じくで、もうさ、理屈抜きで好き。最後は期待してた程の大感動までには至らなかったのですが、それがかえって良かったのかも。じわ~~っと来るあの暖かさがとても好き。更には、料理の味に全く触れようとしなかった爺さん婆さんたちのボケぶりもまたお見事で。そしてみんながみんなとてもお茶目でかわいらしくって。とってもほのぼのって気分にさせてくれました。 そして最後に私が替わって言っておいてあげましょう、バベットご苦労さん。結局、誰からも美味しかったよとは言ってもらえなかったねっ。けどさ、あれで良かったのだよ。わたしゃ感動したよ、しましたよ。ご苦労様でした。。 【3737】さん [映画館(字幕)] 9点(2004-03-06 00:23:47) (良:2票) |
1.《ネタバレ》 良い映画だ!料理は人の心までも温かくし、笑顔にしてくれる。私も宝くじが当ったら(いつになったら当るか分らんけど)そのお金でこの映画のバベットさんのようにレストランを建てたい。デンマーク映画というと私自身、今までは嫌なイメージしかなかったけどこんなにも素晴らしく心温まる映画があったとは、いやはや、喰わず嫌いはいけないね。出てくる料理の本当に美味そうなことと、それを作る人達、晩餐会に集まってくる人達の笑顔もこの映画の素晴らしさを物語っている。こういう映画がもっともっと観たい。人間の心の温かさを料理を持って描き切ったこの映画に拍手!そして、乾杯! 【青観】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2011-01-04 20:29:58) (良:1票) |