4.私はこの映画がジョン・ウー監督作品の中で最も気に入っている作品である。この映画は人間の可能なアクションが極限まで織り込まれているように感じた。またこの作品は後のジョン・ウーの作品(ハード・ターゲット)に発展して姿を表している。まずアロンが図書館に入っていくところのシーンで、アロンのバックが太陽光で燦然と光り輝いているが、これはジョン・ウー天賦の素質といってもいい「ヒーローをかっこよく見せる」技であることは言うまでもないが、これは「ハード・ターゲット」でチャンスがレストランの前での格闘の後、歩き去るときのシーンに発展している。病院でのアロンの二丁拳銃は右手にブラック、左手にシルバーのベレッタを持っている。これは「ハード・ターゲット」でチャンスが右手にシルバー、左手にブラックのベレッタを持っているのに酷似している。まだガラス越しに打ち合うシーンがさらに発展して「ハード・ターゲット」に現れているのは言うまでもない。病院での銃撃戦の2分40秒にわたるノーカット、ワンカメラの映像はこれまでのアクション映画の最高の場面に値する。とにかく「男たちの挽歌」と題名がついている中では、最もアクションが激しい作品である。おなじみの二丁拳銃(ユンファはトカレフ、トニーはベレッタ)、熱い友情、裏切り、横っ飛び、弾数無制限の銃(ユンファのMP5、トカレフ、リボルバー、用心棒のミニ・ウージー、マック、が特に必見!)、威力のありすぎる9パラ(ユンファのMP5、ベレッタが特に必見!)、かっこいい台詞などが盛りだくさんの作品。ジョン・ウーの香港での集大成の作品。 【yoyoyo】さん 10点(2003-06-15 22:35:56) (良:2票) |
3.あ、そうだ、銃撃戦を見よう、って時にオススメの映画。 ジョン・ウーが香港で最後に撮った作品で、火薬の量も最高クラス。 ストーリーはあまり面白くない(笑)んだけど、とにかく銃撃戦のオンパレードで、銃撃戦好きにはたまらない作品だと思う。 特に病院行ってからの銃撃戦が半端なく、病院の廊下で戦うユンファとトニーを背後から捉えたショットがゲームのFPSみたいな視点で臨場感があって最高です。いちいちポジションを入れ替える時にスローモーションになるのが格好いいね! 【ヴレア】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2014-12-17 09:58:33) (良:1票) |
2.《ネタバレ》 銃がもう一人の主人公と言っても過言でないくらい、あらゆる種類の銃がでてきます。ストーリー上も、よくある「麻薬密売組織の壊滅」ではなく、「兵器密売組織の壊滅」というのが徹底していて良いです。 また、こちらの映画では銃火器が凶悪なので、それにあわせて出てくる人達の耐久性が2割増しくらいであがっております。普通のガンアクションのように1発くらいじゃ倒れません。たとえ通りすがりの雑魚キャラでも、かなり撃ち込む必要があります。だいぶ根性があります。メインの人達につきましては、多少撃たれても跳んだりはねたりしているので驚愕です。 それから、個人的に粗がありまくりのストーリーってそんなに嫌いではないので、この映画のストーリーは結構好きです。わかりやすいし。彼が実は潜入捜査官っていうのはびびったし。 それにこの映画は、やはり純粋なガンアクションを楽しむタイプのようですから、ストーリーに粗がありまくりなのはスルーしちゃっていいんでしょう。 と、いうわけで、ガンアクションが好きな人であれば、わけ隔てなく楽しめる映画なのかなと思いました。 【たきたて】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-05-13 01:44:18) (良:1票) |
1.《ネタバレ》 アンソニー・ウォンの若いときって関根勤に似てる。現在はまったく類似点が認められなく、おそらく男の型としては対極的な存在だと思うんだけど、なんか似てるんだ。つぶらな瞳で。ってことは関根勤も歳を重ねると、ああ渋くなっていくのか、いや関根のほうが年上かも、などとあらぬことに気をひかれていたが、それはさておき。前半のドンパチはお祭りみたいに楽しく眺めていたが、後半の病院に移ってからは、いささか食傷気味。そりゃそういう映画と承知して見てるんだから、「命を粗末にしてけしからん」と感想抱くのはお門違いだろうが、なんか死体が「一山いくら」で処理されてるようで、あんまりウルワシクない。あなたたち観客の要望で死体の山を築いてるんです、って向こうに言い分あるのがこっちの弱みだが、そうでもないんだな。そりゃ緊迫した闘争目当てでアクション映画を見てるんだけど、最初っから殺されるために用意されてるような人たちが殺されていくのは、殺伐としてて気持ちいいもんじゃない。釣り合いを取るためか、赤ん坊の救出を絡めているのも鬱陶しく、もっと粋に出来ないか。このコッテリ感が香港の味であるのは分かるんだけど。トニーが、悪役側である警備員の服装をして病院の中を走り回れば、乱戦状態の中でイイモンとワルモンの違いを争っている人々が瞬時に確認するのは大変だな、と思っているとやっぱり誤射が起こった(トニーが仲間を撃っちゃうんだけど)。ここらへん潜伏捜査官という存在の曖昧さを、アクションの中にも筋を通した姿勢はうかがえる。 【なんのかんの】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2013-04-02 10:09:11) (良:1票) |