9.《ネタバレ》 最近になって初めて見たが、これ以外に和製ホラーの様式が普及して以降の映画はけっこう見ているため、改めて見てもごく普通というしかなく、どこをほめればいいのか正直わからなくなっている。とりあえず終盤のゴミ集積所で背後を通行人が知らぬげに歩いて行ったのは、こういったことが日常のどこかで起きている可能性を表現しているようで面白かった。また古いタイプの人間からすれば、怪異が昼間に起こるなど常識外のことだったわけだが、この映画ではわざわざ晴天の日中に周囲を真っ暗闇にまでして事を起こしており、これで逃げ場のない怖さを出していたといえる。
一方、登場人物が自分で墓穴を掘るような展開が見られるのは現代ホラーの悪習であり、特にどれだけ状況が切迫していても電話に出なければならないと思うアホがいるのは閉口する(2も含め)。またネタの独創性という面でも評価できるとは限らず、まずページに目いっぱい字が書かれているのは、自分の知る限り「座敷女」(1993年連載、同年単行本化)の例があるので特に目新しくはない。また階段を這い降りて来るのは貞子のようでもあるが、それより個人的には目が「蛇女の脅怖」(1966年英)を思わせて懐かしかった。それから胎児の取扱いは殷の紂王(BC11C?)の故事に倣っているのだろうが、こういうのを真似すると日本人の品性が疑われるのでやめた方がいい。
最後に登場人物としては、柑菜が元気だった頃の小生意気な態度は笑える。また瑞穂役の栗山千明は当時中学生くらいで制服姿が可愛らしいが、しかしこの女優のその後のイメージのせいで、この子が怖い目に遭っても特にかわいそうとか思わない自分が無情に感じられる。 【かっぱ堰】さん [DVD(邦画)] 5点(2014-07-07 21:46:29) (良:2票) |
8.《ネタバレ》 邦画ホラーの中ではトップレベルの怖さ。しかし、このシリーズ最大の不運は、「リング」同様、あまりにも有名になり過ぎた事と、他ならぬ監督本人が、自分の作品のどこに魅力があったのかをまるで理解していなかった事。
今作の恐怖感は、直接的な霊現象よりも、あくまで「人間」の持つ欲望や嫉妬心といった、深い業がそこに絡んでいるから生じる恐怖であり、その後のシリーズのようにすべてが霊現象ありきではない、人間の生々しさこそが本質なのだ。
自分はこの作品がレンタル屋の邦画コーナーの片隅にひっそりと置かれていて、まったく話題にすらなっていなかった頃に見たので、その独特な恐怖演出のセンスに感心したけど、あまりにも有名になりすぎると、今度は陳腐さが目立つようになってしまった。その後の凋落ぶりを見ると、今作の完成度は偶然の産物だった可能性が高い。
だが、「リング」共々、邦画ホラーブームの火付け役となった今作の恐怖感は本物。 【FSS】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2003-06-23 10:47:20) (良:2票) |
7.これは怖い、怖すぎます。ホラー好きの友人に無理やり見せられましたがとても1人じゃ見れなかったと思います。すごく静と動のメリハリがあって次に何が起きるのかだいたい分かっていてもあの静寂が怖さを引き上げていますよ。その日は当たり前ですが夜トイレに行けませんでしたし翌朝の膀胱はパンパンでした。ホントどうしてくれんだまったく(怒) 【キリン】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-01-12 18:34:50) (良:1票) |
6.高校の時に友達何人かで電気を消して見た。 怖かった。。。当時、まだ劇場版も出ていないころだったので、私的には白塗りおばけがとても新鮮で怖かったのです。 【くーちゃん】さん [ビデオ(邦画)] 7点(2008-03-16 11:31:32) (良:1票) |
5.《ネタバレ》 これさすがに超低予算ですよね。Vシネマの予算て本当に安いと思うのですが、それでも練り上げられたアイデアを脚本にぶつけて演出しているので、確かな怖さを感じました。何人かのエピソードを時系列をずらして流すパターンは変わりませんが、劇場版と違うエピソードも入っていてこれはこれで新鮮です。でも俊雄君がネコの声で鳴くのはどういう意味があるのでしょうか?(苦笑)
もうこれは家にとりついている霊の話ですから、解決する事は無いんですよね。例えば「シャイニング」とかヒッチコックの「鳥」みたく、逃げて終わりみたいな。いや、関わるとどこまでも追ってくるからそれよりも更に性質が悪いですね・・・。究極に怖いのってその場から逃げても、家とかまで付いてきちゃうパターンですよね。それを満遍なく取り入れたこのシリーズってのはやはり怖いんですよね。
ただ1つ。主人公の妊娠してる奥さんを殺して、胎児を虐待するのは許せない描写で不要でしたね(>_<) 【まさかずきゅーぶりっく】さん [DVD(字幕)] 5点(2005-10-12 12:11:46) (良:1票) |
4.私の夢の中に伽椰子が出てきた。夜道をすごい速さで這いずって追いかけて来た。街中の雑踏の中へ逃げたけどそれでも追ってきて、まわりの人たちもギャーって…怖かった。伽椰子って貞子もどきと思っていたけど、現実の人間の夢の中にも出てくるとは伽椰子の呪怨、恐るべし。呪怨シリーズの中では本作が一番怖く感じるかもしれない。ホラーは何かが出てきた時より、何かがいるようでいない雰囲気の時が一番怖い。普通の日常っぽくて、どこか白昼夢らしき雰囲気作りが良かったと思う。あとホラーではさりげない小道具も恐怖の演出として重要。私は小林君ノートが一番怖かった! 【ピンク】さん 7点(2004-07-02 01:08:22) (良:1票) |
3.「怖い」ではなくて「気味が悪い」という表現が一番良いかと思います。それに加えて恐怖描写が容赦ない。本当にグロテスクなシーンも有るし、薄気味悪い演出方法は本当に上手い。 一軒家で行われる惨劇は、生活空間としても身近な印象で生々しい。日本のホラーとしは最高傑作かも知れない。 【おはようジングル】さん 7点(2004-01-11 10:43:00) (良:1票) |
2.《ネタバレ》 家族に「このビデオ怖くて有名なんだよ!」なんて言って恥かいた。まあ家族と一緒に見たので、一人で見ていたらまた別かも知れないけど。それでもここまで有名になるほどの作品じゃ無いという印象。別のサイトで白塗りの子が出る場面で笑ってしまうという人がいて、ちょっと嫌みな事を言う人だなあ、と思っていたけれど、自分もビデオを見てみたら確かに笑ってしまうような場面だった。それでも全体を通してみればそこそこ怖い場面はあったけれど(それでも2~3度だけ)、期待していたような恐怖は無かった。で結局他の男に恋い焦がれていた妻を夫が殺して、その妻の霊が化け物になったのが事の始まりで、猫が絡むのは妻の怨念とたまたま猫の怨念とが結び付いて強力な物になったとかいうオチかしら。そして家を訪れた者に感染し、またその人を媒介にして続々と犠牲者を増やしていく・・・。。あれ、もしそうだとしたらどっかで似たような設定の小説があったような。フラフープだかドーナツだか指輪だか、輪をイメージしたタイトルだったような。続編が次から次へと出ていく所も似てるなぁ。 【あ】さん 3点(2003-07-16 19:02:01) (笑:1票) |
1.あの高校生が階段を上るシーンはキてたなあ・・・あれが一番怖かった。逆に俊夫の母ちゃんがが階段を下りてくるシーンは特に怖くなかった。(むしろ笑ってしまった。顔白すぎだし、いかにもって感じで)映画版を観て気付いた事がひとつ。なぜこのビデオ版が怖いのかというと、それはあの陳腐な映像にあるのではないかと。陳腐であるがゆえに「日常にありそうなリアルさ」が出ているのではと。映画の映像にになってしまうと、どこか自分とは関係の無い世界が繰り広げられているようで怖くないんですよね・・・とにかくこの映画(ビデオ?)はホラー好きにはおすすめです。 【銀椅子】さん 8点(2003-04-26 05:21:24) (良:1票) |