9.《ネタバレ》 このシリーズは始めから三部作で撮る計画だったので、一作ごとに過不足なくアクションが詰め込まれているから私は好きです。ジェイソン・ボーンのアイデンティティに拘った本作では、殺し屋とボーンの対決に的を絞って謎はほとんど残してるので次作も観たいという観客の欲求を狩りたてるような上手い終わり方でした。 マット・デイモンにアクションさせるというキャスティングも絶妙です。セガールのようなプロもどきの格闘達人じゃないので絶妙なカメラワークとカット割りで大胆に肉弾アクションを構成していて、実にこれが説得力ある画になっているんです。ボーンがあまり銃を使わないところも渋い。でも送り込まれる殺し屋は意外と弱くて、クライヴ・オーウェンの呆気ない最期にはちょっと唖然でした。カーアクションも他の二作に比べるとおとなしめでしたが、ミニという車の特性を最大限に活かした撮り方ですね。 それにしてもCIAという組織の悪辣ぶり、自分たちはラングレーの本部から動かず、スイスやフランスの警察をまるで岡っ引きみたいにこき使うって、どこまで実態を反映してるのか判りませんが凄いですね。 【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2015-03-01 20:02:31) (良:1票) |
8.普通のサスペンス映画かと思いきや、記憶を失い頼られるという展開など妙に乙女心(?)のツボを突く映画でときめきました…(笑)。「忘れるわけないよ、君しか知らないんだから(セリフ曖昧)」とかもうね…!吹き替えの力も大きかったかもしれませんが、ポイント高しでした 【*まみこ*】さん [地上波(吹替)] 8点(2012-11-03 20:47:14) (良:1票) |
7.このシリーズはかなり前から気になってはいたのですが『~アルティメイタム』公開を皮切りに日曜洋画劇場で放映ってことで、ここぞとばかりに見てみました。いやあ、面白かった。予想以上にテンポの良い展開に驚きましたね!!派手な爆発や銃撃戦もなく、アクションシーンといえばカーチェイスと肉弾戦だけなのですが、それでもこのアクション至上主義のポール婆宝勉の目を一瞬たりとも離させないのは、やはり演出&ストーリーの巧さ&テンポの良さでしょうか?何だか、派手なアクションシーンなんか無くても体と体のぶつかり合いだけでこんなにアクション映画は面白く出来るんだという、アクション映画の真髄を見た気がします。とりあえずごちそうさま!!・・・・。かと思いきや来週は金曜ロードショーで『ボーン・スプレマシー』??(『スプレマシー』のレビューに続く) |
《改行表示》 6.ギリギリまですっごいものぐさなのにさ・・・ 急にパッパッパってこなすなんて・・・ いないよこんなやつ・・・ だけどさ、理想だよね。 しかも、こなした後は何事も無かったように歩いて去っていくんだよ。 ま、彼は超人だからしょうがないんだろうけどね・・・ 私は無理に機械ばかりハイテク化してそれを題材にするよりは 彼の様に人間自体(ローテク)がハイテクになる作品の方が好きだな~。 何をするにもした準備さえしてれば焦らないってことか・・・後は自信だな~ 【taron】さん [地上波(吹替)] 8点(2007-11-09 21:27:18) (良:1票) |
5.「逃げる」ということに特化した面白さ。物語の背景には確かにナゾやら陰謀やらが張り巡らされているんだけれども、この際どうでもよくて(実際、あんましピンとこない)、「逃げる」という行為の面白さ、ただそれだけが映画全編にみなぎっています。主人公の身体能力やら、ちょいとシャレたカーチェイスやら、見せ場には事欠かない。マット・デイモンは、顔さえ写らなければホントにかっこいいんだ、ははは。ラスト、主人公が単身敵に立ち向かうのは、ほとんどツケタシみたいな感じで無理がありますが、いやいや、こういうファンタジックな展開こそ、この映画に相応しいといえましょう。“論理”や“現実味”の整合性ではない、映画ならではの整合性。なかなか出色の作品でした。 【鱗歌】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-01-08 11:11:43) (良:1票) |
《改行表示》 4.《ネタバレ》 今まで何となく敬遠してましたが最近、やっと観ました。これは出色の出来です。 記憶喪失の殺人マシーンが自分自身を追うと同時にCIAには追われるという展開をテンポ良く淡々と見せる演出は秀逸。たまに訪れるアクションシーンも派手ではないもののとても緊迫感が高く見事。キャラクターのうっすら影のあるボーンの絶妙な存在感だけでも個人的にかなり魅力的です。ヒロインは地味ですがあの世界では丁度いいと思います。 ハリウッドの能天気こってりアクション映画にやや辟易していたので、こういうキレのある映画は嬉しくなります。続編も楽しみ・・・。 【まりん】さん 8点(2005-02-10 23:41:11) (良:1票) |
3.記憶を失った主人公が、一般市民としては有り得ない護身術,戦う術を身につけていて、徐々に記憶が蘇り、実は・・・だった・・・って話、ややロングキスグッドナイトを思い出すが、とっても面白かった。鍛えられた体の主人公だけど、派手なアクションで見せるのではなく、いつも周囲の状況を的確に捉えて先を読んだり(いざというとき店の出口まで何歩で行けるとか計算してたり!)、スキのない無駄のない戦い方は格好いいなぁと思った。ハーバード出身のマットだからこそ(?)こういう知的な強い男がお似合い。女の人はやや男性ぽくも見えたけど、アクション映画によくあるセクシー女優登場!みたいな感じじゃなかったので、ロマンスが控えめでストーリーにマッチして良かった。クールに立ち回るマットのボーン2観たいです。 【チェリー】さん 8点(2004-06-08 23:18:37) (良:1票) |
2.《ネタバレ》 「マイノリティ・レポート」的なものを感じて今までビミョーに敬遠していたのだが、やはり食わず嫌いは良くないな。私はかなり面白いと思った。意外な掘り出し物ですよこれは。レビューを読んで驚いたが、こういうのを"地味"とかいうから下らないアクション映画ばっかり出来るんじゃないかと私は思うよ。だからどうかこれからは、こういういい映画の場合は"地味"じゃなくて"クール"(笑)と言ってあげてほしい。それはともかくこの映画、カーチェイスもアクションもストーリーも当たり前だし思いっきりハリウッド的なのだが、その当たり前がこうも新鮮でリアルなものに見えるのは、地味ながらもキチンとした演出を行なっているのもさりながら、マット・デイモン&フランカ・ポテンテ、そして舞台となったヨーロッパの持つ「体温」の低さが相当貢献しているからではないか。あるいは相当数いるとかいう仏人スタッフの「貢献」も大きかったのかも知れない。また、ラブストーリーも全然ベタついてなく、いかにも大人っぽい仕上がりになっているのだが、それはフランカ・ポテンテが微妙に美しくないということと、こういう極限状態に置かれたら多分こうなるだろうな、という必然性が感じられたからだと思う。それにこの映画、映像も美しいし、なにより音楽がカッコイイのだ。私は割合凝った脚本が好きなのだが、脚本が平凡でも、スタッフ・舞台・キャスト・その他もろもろで映画はここまで変わるのかと、今更ながら映画の可能性みたいなものを感じてしまった。と、ここまで書いて読み返してみれば、これ、ほとんど【anemone】さんの感想と同じなのね。【veryautumn】と同じ意見ということで氏のレビューの信憑性が下がるかも知れないが、ご勘弁を。 |
1.M・デイモンの本格的なアクション映画は初めてのようだが、実はすでに「オーシャンズ11」で、そのアクション俳優の片鱗はみせていた。そのスリムでシャープな身のこなしや面構えなど、なかなか堂に入っている。そして、アメリカ人の中でも典型的なヤンキーっぽい顔立ちの彼だが、ヨーロッパの街並みが不思議と良く似合う。それだけD・リーマン監督が俳優の魅力を巧く引き出せているということなのだろうか。本作の撮影の素晴らしさにも増して、決してCGなどに頼ることなく、終始切れ味鋭い本格的スパイ・アクション映画に徹しきった彼の演出力は高く評価したい。決してこれ見よがしの派手な見せ場はないが、スパイ映画としての緊迫感と、渋くてどこかに懐かしさをも感じさせ、久々に堪能させられた。 【ドラえもん】さん 8点(2003-03-06 23:42:57) (良:1票) |