7.痛くて、切なくて、寒くて、悲しいのに、温かく、明るい、希望が、感じられた。 【きんや】さん [DVD(字幕)] 9点(2008-01-23 01:06:51) (良:1票) |
6.家族と一緒に仲良く暮らすこと、僕にとっては当たり前のようなことでもリアムにとっては叶わぬ夢のような難しいものなんですよね。もう一歩というところで障害は予期せず起きるうえに本当に信じられ心を許しあえる友人もいなくて孤独になってしまう、そんな哀しいリアムの生身の姿に本当にやりきれなくて胸が締め付けられる思いでした。大人でもない子供でもない複雑な16歳の少年(後姿に哀愁が漂ってました)を上手く描ききったケン・ローチに心から盛大な拍手を送りたい気持ちになりました。 【ピルグリム】さん 8点(2005-01-18 22:29:33) (良:1票) |
5.“based on a true story”の字幕が出てこないのが不思議なくらいのリアリティに溢れた作品。青色と黒色がリアムの中に混在しているけれど、「家族と一緒に暮らす」という事だけは、彼にとって譲れない純粋な望みだったんだ・・・ そんなリアムがラストで「疲れ」を感じているのは、彼が一歩だけ、しかし確実に大人になった証拠かもしれないですね。 【wood】さん 8点(2004-07-04 11:56:18) (良:1票) |
4.やりきれない。リアムは単純に母親と暮らしたかっただけなのに……。ドラッグやナイフや盗みや殺人に覆われているけれども、ここには家族への真摯な愛情が充満している。それはとても心地が良い。しかし、只家族で暮らしたいだけなのに周りからの妨害の所為で、もがき苦しむリアム。先進国の一つである英国にはまだ以前として階層社会があり、そこから抜け出すのはこれほどまでに至難の業なのか。ここまで少年が苦しまなければならないのか。ここではたと思う。そんな悲惨な現状から抜け出すために、犯罪に手を染めるのは悪なのであろうか、と。あまりにも純粋なリアムの行動にそれを糾弾する言葉を私は持たない。――それにしてもこれに引きかえると日本のなんと平和なことか。追記 ビデオじゃなく映画館で観るべきだった。恐るべしケン・ローチ! (ビデオ) 【komati】さん 9点(2004-02-23 22:15:49) (良:1票) |
3.こんなに涙が止まらない作品は本当に久しぶりにみた。今のところ何をしてても頭をよぎって痛くなってしまう。こんなに余韻が残る作品も久しぶりだ。はじめの方は、「若者を撮ろうとするとクスリをひきあいにださないといいものができないんだろうか」と思ったけど、リアムはクスリに関わっても純粋だった。むしろそれがひきたって見えた。その矛盾が苦しく思えた。人を衝動で刺す瞬間ていうのはああいうことなんだと、なんかやたら素直に思った。グサとか音しないしね。リアムがんばれ。いい映画観たなぁ。 【らいぜん】さん 9点(2003-12-27 02:45:47) (良:1票) |
2.すごく盛り上がるようなタイプの映画では無いのに、すっごく心に残る。ローチ程イギリスの現実を描けるひとはいない。 【さみー】さん 9点(2003-04-21 21:57:17) (良:1票) |
1.リアリティーと物語は共存するという、最高のお手本。うそ臭さゼロ。ハリウッドのどんな作品よりも物語がよい。基礎体力の違い。愛国心の違い。映画への信頼ゆえに。だから泣ける。絶望というのではない。人間への愛情の差というものだね。DVD出たら、買います。というかケン・ローチBOXを! おふくろの財布から盗んでも是非! 【安倉博士】さん 9点(2003-02-15 23:21:56) (良:1票) |