25.13歳って、ちっとも楽しい年齢じゃないんだよね。自分の劣等感に悩んだり、漠然とした不安を抱えていたりする。はやく大人になりたくて、大人になりさえすればどうにかなると思っている。でも実際大人になってしまうと、子どもの頃のそういう微妙な感情を忘れて、13歳はハッピーな年齢だと懐古してしまうんだな。だからふてくされている子どもに向かって「どうしてお前はそんななんだ!」と怒ってしまうんだな。そういう判ってない大人の姿がイタかったなぁ。でもこの要領が悪過ぎる13歳の少年もまた、狂おしいくらいイタいんだな。そういうえぐられるような感情のゆさぶりを与えてくれる映画なのにどこか淡々としていて、最期もまるで通りすがりの風景みたいにあっさり自然。いつの時代の少年にとっても、名画でありつづける作品だと思う。 【ともとも】さん 9点(2004-12-29 14:32:16) (良:3票) |
24.蛋白な終り方のおかげでより内容を濃く感じさせられる。大人は判ってくれないのではなく子供は判っていないわけで、大事なことはその判るべきものは何であるかと認識することではなかろうか。つまり結局は大人もあまり判っていない。この映画で判るひとつのことは、信頼のおける友人は大事だということ。あの友人が社会人としていいわけはないが、バルザックの盗写疑惑での一連の行動は男らしかった。 【ぷりんぐるしゅ】さん 5点(2004-11-01 11:59:11) |
《改行表示》 23.家庭環境というのは人格形成に大きく影響するよなあ。というのは大人にならないと判らないものですが、判ってない大人も多いですね。 <追記>18年ぶりに再見。少年期にありがちなある種の「鬱屈さ」は感じられるし、全体的な雰囲気も悪くはない。が、強く響くものがあるかというとそうでもない。見るタイミングが悪いのかもしれないが、もはや大人になってしまった自分には「判らない」のかもしれない。 |
《改行表示》 22.邦題はわかりやすいですよね。原題は何?クワトロサンクープ?400、クープって何? ちょっと後半はダルさがありました。終わり方がどうもしっくりきません。でも、全体的におもしろかったです。あそこまでの非行にはしったことはないですけど、わかりますよね。気持ちは。 【ようすけ】さん 6点(2004-10-25 02:19:33) |
21.人形劇を見る子供達の表情が素晴らしい。演技ではなく、子供が劇を見ている実際の映像である。この子達も成長するにつれ、大人が作った管理社会に、素直に溶け込んでいく子と、主人公のようにはみ出していく子に分かれていく。個を大切にしたほうである、フランスでもこんな感じだったのか。最後の海へ向かって走る映像が胸にしみる。すんなりと溶け込んでいった者には退屈な作品なのだろうが、少しでも、挫折を覚えた者にとっては、切ないくらい理解できる感覚だ。 【パセリセージ】さん 8点(2004-10-24 21:57:13) (良:3票) |
20.子どもと大人をめぐるリアリティは、とてもよく描けているが、これを鑑る時代背景によっても見方が変わるように思う。 【みんな嫌い】さん [DVD(字幕)] 6点(2004-10-24 18:07:13) |
19.過去の自分を見ているようだった。状況は違えども誰しもああいう経験は持っているはず。何だか懐かしかったな~。 【ゆきむら】さん 6点(2004-10-24 12:42:31) |
18.子供の頃を思い出した。あんな時期あったなー。 |
17.美しい映像やソフトな演出にまかれたけど・・・これはけっこう痛い。走る場面や最後の映像に絶対的なもの(絶望や悲惨ではない、気高いけれど厳しいもの)を感じました。センスに唸る! 【ジマイマ】さん 7点(2004-10-19 14:31:55) |
16.ヌーベルバーグというと、『死刑台のエレベーター』や『勝手にしやがれ』のイメージがありました。すなわち、自暴自棄な男女のノワールであるとか、モダンジャズがやかましく鳴っているとか、意図的に妙な撮り方をするとか。しかしトリュフォーの本作は、これ見よがしな技巧に凝ることもなく、孤独感を募らせる少年を追い続けていきます。新しさはわかりませんが、特別肩肘を張って観る必要もないわけです。本作でヌーベルバーグの印象がだいぶ変わりました。こういうのもあるんだなと。 【円盤人】さん 5点(2004-09-14 01:30:58) |
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15.大人は判ってくれないものだと判ってはいても、ほんの少しだけ望みを抱かせてくれたなら、彼も「こんなものさ」と諦めて成長していけたのに.....ね。両親と映画に行った時の表情が心底幸せそうだっただけに、少年院に向かう時の絶望の涙がたまらなく胸に沁みて、せつなくなってしまった。せめて二十年前に見れば良かったな。 【showrio】さん 8点(2004-07-28 21:23:14) |
14.主人公アントワーヌの気持ちが凄くよく解った。いや、逆に今でも彼と同じ気持ちや感情は持ち続けている。そのせいか、彼の気持ちがあまりにわかり過ぎて、新鮮味が感じられず、古さも感じた。残念だ・・・この映画を面白いと感じられなくて・・・大人になってからもう一度観たい。 【ボビー】さん 6点(2004-06-18 21:53:14) |
13.ちょっと期待して観たからか、かなり微妙な映画やった。つまらなくないんやけど、トリュフォー、すげーよってほどでもなかった。所々、おもしろいとことか共感できる部分はあるんやけど、全体的に普通。なんでやろー。ドキュメンタリーな感じも、最近よくあるし。多分、トリュフォーとか 時代背景とか、当時の面影とか、フランスとか、ヌーヴェル・ヴァーグとか、そーいう事に関心があれば、この映画にはまれると思う。終わり方は好き。 【なにわ君】さん 5点(2004-05-11 16:05:39) |
12.擬似父・トリュフォーの撮るジャン・ピエール・レオー成長記の第一章。しかしこの監督は人が走っているのを撮るのがうまい。終盤、ドワネルが走り続けるシーンは本当にフィルムが生きている。 【藤村】さん 8点(2004-02-13 12:56:07) |
11.子供が主人公の映画は、その舞台となっている町をより身近なものとして描き出してくれる。わたしにとりもっともパリっぽさを感じさせてくれたのが本作品だ。懐かしさすらなぜか感じさせるあのパリの街の真ん中で生活できた主人公たちに羨ましさすら感じる。じつに勝手な想像にすぎないことはわかっているのだが。なぜか町の印象が強く残った作品。それだけでも十分貴重である。 【バッテリ】さん 8点(2004-01-22 22:14:05) |
10.大人は判ってくれない..あるある。こういうことの繰り返しで良くも悪くも子供は成長していくんですよね。判ってくれないことばかりじゃなくて家族との楽しいひとときもちゃんと描いているのがリアルでいい。この映画の場合は身勝手な大人と、さらに貧乏が輪をかけていって一見悲しい方にいっちゃいますけど、決して悲劇にはしていない。最後の少年の表情は大人の顔に見えました。 【R&A】さん 8点(2003-12-16 10:23:59) |
9.欲求を満たす手段が子供らしくてとてもいいです。。ラストの少年は何だか天使みたいでした。 |
8.最後のアントワーヌの表情が忘れられません。子供の気持ちがそのまま伝わってくる見事な作品。 【たましろ】さん 9点(2003-11-15 21:11:15) |
7.トリュフォーはどうも苦手。良さが判ってあげられない。残念。 【STYX21】さん 4点(2003-11-13 22:08:35) |
6.僕はトリュフォーの映画はこれしか見ていません。たった一作しか見ていない監督の作品にコメントを書く事の無謀さはよくわかっていますが、それでもこの作品に関しては何か一言せずにはいられません。僕が育った環境はもちろんアントワーヌのそれとは違いますが、それでも彼の感じている孤独が、他人事と思えないのです。 【マーチェンカ】さん 10点(2003-10-18 01:46:22) |