5.苦難の末のラストはエデンの園なのだろうか?見る側にすべてを預けるアンゲロプロスの作風は、深く重く静かに心に響く。 【mimi】さん 9点(2004-02-08 20:13:32) |
4.抽象画のような映像に思い切り酔ってしまいます。少し生々しいところが気になって-1です。痛々しいだけで生々しくしなくても、いいのにと思ってしまいました。 【omut】さん 9点(2003-06-03 03:29:20) |
3.テオ・アンゲロプロス監督が、これほどまでに万人(?)に愛される映画を撮ったことに、公開当時ガクゼンとしたことを覚えています。ああ、ぼくだけのものでいてほしかったのにぃ~! って…。主人公の姉弟のうち、幼い弟の手紙がときどきナレーションとして挿入されるんだけど、そのナイーヴで詩的な野にも、心震えっぱなし。翻訳した池澤夏樹にも感謝の花束を。とにかく、本当に美しい、まさに詩のような逸品だとぼくも思います。 【やましんの巻】さん 10点(2003-05-21 19:06:08) |
2.路面の、窓の、線路の、海の、湿った冷たい灰色が忘れられない。こんなに美しく痛ましい映画は他にはない。あの幼い姉弟の可憐さはどうだろうか! にび色のギリシア。雪・霧・闇。忘れられない風景だ。 【弓木暁火】さん 10点(2003-04-22 01:14:02) |
1.冒頭の汽車を待つ姉弟、雪が降るシーンで時間が止まったように、動かない人達など多数の印象深いシーンがある。また、手の石像をヘリコプターで引き上げるシーンは話の展開上なんら意味を持たないが、なぜか悲しく、とても必要なシーンに思えてくる。そこら辺が映像美学の奥深さだろう。それでも監督が映像に込めたメッセージをすべて理解することは到底出来ない。だが、この映像に触れれば、何かしらの感動を憶え、いにしえぬ力を肌に感じることだろう。悲しくも残酷な運命をたどった姉弟は、映像が心の言葉を代弁しているように語りかけている。 【ゆたKING】さん 10点(2003-02-24 19:58:00) |