4. 題材を考えると、面白いというコメントは不謹慎かもしれません。が、見る人をひきつける良い作品だと思います。こういう映画のことを考えると、CGであるとか、3Dであるとか、そういう最新の技術などは、些細なことだということがよくわかります。 【海牛大夫】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2011-08-10 20:44:01) |
3.考えさせられる3時間だった。この映画の中で語られる事は立場は違っていても重いものばかり。さらに1961年なら当時を生きた人もかなりの数健在だったと思うから尚更重い。直接関係はないが、ロルフ弁護士を演じたマクシミリアン・シェルがオスカーを受賞したのも良い。なにせアメリカや他の戦勝国にとっては触れられたくないであろう部分をズバッと突く役だったわけだから。 【リーム555】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2010-08-02 20:06:49) |
2.この歴史的事件を映画化するにふさわしく、重厚かつ丁寧な作りです。多くは法廷での弁論や尋問のシーンなのですが、シェルとウィドマークは鬼神のごとき迫力で(しかも大袈裟でない演技で)ぶつかり合い、トレイシーはそれを一言でずしりとコントロールする。バート・ランカスターは黙って座っているだけなのに、目の動きだけですべてを語り尽くしている。この緊張感だけで3時間お腹いっぱいです。長台詞の場面でも、それが必然性をもって迫ってきます。さらに、証人や関係者役の人たちも、ここぞというところで主役級の存在感を見せ、作品の重みを増しています。また、当然のことながら法廷という狭い限定空間でのシーンが多い中で、何とか工夫を凝らしていたカメラワークも、必死の努力が窺えて印象的でした。 【Olias】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-03-28 03:46:40) |
1. ナチスの巨頭の一人だったヘルマン・ゲーリングを裁く法廷モノと勘違いして観たら、バート・ランカスター扮する前司法大臣だったヤニングを巡る裁判劇だった。ランカスターが体力勝負のブルーカラー役者から180度イメチェンして初老のインテリぽい役を演じ始めたキッカケの1作で、この後「終身犯」「山猫」と初老の紳士役が連続しまくり。マクシミリアン・シェルが彼を必死で弁護する元教え子の弁護士役を熱演してオスカー(助演男優賞)受賞。他にもヘイウッド裁判長役のスペンサー・トレーシー、検事役のリチャード・ウィドマーク、証人役のモンゴメリー・クリフト&ジュディ・ガーランド、裁判長の寄宿先の未亡人役にマレーネ・ディートリヒと適材適所に豪華な顔触れで退屈はしない。バッドエンド的なラストの判決も安直さを回避しており良し。194分を長いと思うかどうかで各人の評価も二分されるかと…。個人的にはズッシリと見応えがあったので8点。シェルやランカスターも良いが、S・トレーシーが何と言っても最高に渋い、シブ過ぎる!!最近じゃこんな味のある役者もめっきりいなくなったよナァ…。 【へちょちょ】さん 8点(2003-04-03 08:13:02) |