7.「羊たちの沈黙」パート3というよりは、舞台が過去にさかのぼっていることもあり番外編というニュアンスが強い今作であるが、クオリティは極めて高かったと思う。何よりも今作における主役であるレイフ・ファインズの演技が物凄い。緻密に大胆に役作りをこなした彼の様は、まさにレクターを演じたアンソニー・ホプキンスに匹敵するものだと言って過言ではない。それにエドワード・ノートンの安定した巧さが加わることで、非常に濃厚な競演が楽しめる。前二作の戦慄のサスペンステイストから一転してレッド・ドラゴンの人物像を掘り下げた人間ドラマ的な要素が強いことも良かった。まさに大抜擢となったブレット・ラトナー監督は重圧を跳ね除ける良い仕事をしたと思う。 【鉄腕麗人】さん 8点(2004-01-30 15:36:46) (良:2票) |
6.レクター博士を中心に見たい方には期待はずれかも知れないが、わたしは3作の中ではこれが一番いいと思う。まず登場人物達の背景、人間がよく書き込まれている。猟奇犯のR・ファインズは早々と登場して、その生い立ちから現在の彼に至る過程まで分かり、ワルの悲しみにも多少の感情移入する。彼が唯一大切に思う盲目の同僚、E・ワトソンはさすがの演技力でピカいち。彼女の存在が彼に人間らしい感情の一部を失わせずにすんだのだと納得させる。E・ノートンの捜査官、A・ホプキンスのレクターの役作りもいい。犯人がレクターを尊敬していて、意外な接触をはかるとかノートンの家族まで狙われるとか、脚本がとてもよく練られている。ラストも1作の羊・・につなぐシーンになっている。主な演技陣はノートン以外はイギリス俳優である。上手に見せた要因の一つかと思う。 【キリコ】さん 8点(2003-06-01 17:00:44) (良:2票) |
5.あちゃあ~ またさ、ジョディ・フォスターにジュリアン・ムーアが見たくなってきたあ~ またさ、エドワードが見たくなってきたあ~ 一体、何処で区切りゃええんだ? キリがないな~ とかげのシッポやなあ~^^ 【3737】さん 8点(2004-07-28 23:57:11) (笑:1票) |
4.やはり『羊たちの沈黙(沈没じゃないョ)』の成功、ってのが背景にあるんでしょうね。あの映画はベストセラーを忠実に映画化して第一級のサスペンスに仕上げた事で、原作ファンも映画ファンも見事に喜ばせてくれました。その影響か、コレも驚く程、原作に忠実。しかしまあ、第2,3作が映画化された後で第1作に遡る事自体、何だか見え透いた企画である上、も一つ難しいのは、この原作、ラストはさておき、中盤は、犯人ダラハイドの生い立ち、内面を掘り下げる事で、一種のメロドラマでもあるんですよね、その点では『羊~』を凌駕してるのかもしれませんが、映画化の際のバランスが難しい。結局本作も、ダラハイド幼少期の描写は割愛せざるを得なかった訳で、それでも(or それ故?)中盤の展開はやや妙なフンイキになってしまった感が。ま、しかしですね、ラストだけはアレンジして来たせいだか何だか知らんけど、結構興奮してしまい、観終わって、アレ意外と面白かったなあ、と思えてしまったのでした。途中を抑え気味にしたのが良かったのでしょう。ただコレだけは言いたい。全体的に音楽はちょいと下品ではないか?大したシーンでも無いのに、音量で人を驚かせているだけではないかね。 【鱗歌】さん 8点(2004-01-24 00:42:24) (良:1票) |
3.羊~を超えてしまったら、そりゃもう歴史的な事です(いや人それぞれでしょうけど)。このくらいでちょうど良いのでは。レクターがあまり出て来ないとは言え、共にレクターに魅了されてしまったグレアムとDの対決がメイン。レクターは神にでもなったつもりで彼らを遠隔操作している。だが彼らにはそれぞれに女神の存在があった。すると当然心の葛藤が生じる。vsクラリスの時とは違った人間関係や狂人関係が新しかったと思う。ラストのセリフのサービスはちょっとイヤだった。ニヤリとしてしまった事は否定しないが(笑)。 【ちゃか】さん 8点(2003-12-18 15:25:45) (良:1票) |
2.この映画の見所はなんといってもレイフ・ファインズの濃厚で繊細な異常ぶりだ。アンソニー・ホプキンスやエドワード・ノートンも持ち前の演技力を見せてくれるが、ファインズの役に対する徹底ぶりには脱帽だったに違いない。俳優陣の高い演技力だけでも充分見応えはあるが、ブレット・ラトナー監督は作品に対するイメージと期待を壊すことなく非常に上質なサスペンスに仕上げ、映画の価値を高めることに成功している。 【スマイル・ペコ】さん 8点(2003-06-09 14:04:03) (良:1票) |
1.楽しめました。「羊たちの沈黙」に及ばぬまでも、怪獣映画となってしまった「ハンニバル」よりはよく出来た作品。プロファイリングもきちっと復活。解決に犯人自身の自滅的行動が絡んできてしまうのが少々残念。平然としてる犯人の意見を論破し、懲らしめる展開の方が私好みでした。レクターも死なないけど、エドワードノートンも死なないなぁ。 【チューン】さん 8点(2003-03-25 12:58:03) (良:1票) |