5.ドキュメンタリーとして、この作品は非常に引き込まれる作りをしていると思います。しかし、扱ってる内容については、正直に、個人的にちょいと共感しかねる部分がありました。アメリカ人てのは真の馬鹿野郎共ですね。殺人に使われたから銃が悪いとか言いたいだけ言っておいて、人間の改善を全然行おうともしない。確かに銃は殺人を引き起こす。しかし、それは単に“道具”として“使われる”だけであって、実際に殺人を行うのは使用者である“人間”。銃を使うか使わないかの選択は使用者に委ねられてるのであって、その使用方法、「銃さえあれば安心」「どんなゴタゴタでも銃さえあれば全て解決」という考え、そして、そのような考えを引き起こす「自分以外は皆敵である」という国民の潜在的な考えを改めない限り、いくら銃や弾薬の規制を行っても全くの無駄です。現に、劇中でも描かれているように、お隣の国のカナダは人口の殆どが銃を所持しているのに対し、銃による殺人は米国よりも遥かに低く殆ど無きに等しく、これは使用者がしかるべき知識や考えを持った人間であるからだということがいえます。それに対し、米国は先ほど挙げたような考えが国民の心の根底に根付いている国であるから、マンソンや「銃は死んでも渡さない!」という発言をしたヘストンもなんら間違った事は言ってません。今の銃反対派の人々がなんと言おうが元々本質的にアメリカってのは“そういう国柄”なんですから。国(国民の潜在的考え)が変わらない限りそういう意見が出てくるのは至極当然ってものです。なので、この作品で僕がいえる事はたった一つ、銃どうのこうのではなく、銃を使う“人間”が問題だ、ということです。 |
4.物語映画としてみる映画では、なく ドキュメンタリー映画に徹してみる映画だと思った。アメリカの抱える問題の深さをうかがえたきがした。 【sangen】さん 5点(2003-11-29 19:02:38) |
3.こういうのを映画で訴えかけるのはどうも… 【のりまき】さん 5点(2003-11-04 17:26:24) |
2.ドキュメンタリー映画と言うジャンルにあまり触れたことかないせいか、大した感慨もなかったです。そりゃ、銃は目に見えて人を殺すけど、自動車だってタバコだって年に何万人も殺すじゃん、なんて思ったりもしました。軽薄でしょうかね?なんせ銃犯罪の実感がないもんで。 【ガーデンノーム】さん 5点(2003-10-30 11:43:43) |
1.ドキュメンタリーとは、様々な立場からの意見をバランスよく紹介し、客観的な視点から描かれていなければ良作とはいえない。つまり、当作品はドキュメンタリーとしては、米左派のプロパガンダにすぎない駄作である。当作品の致命的な欠点は、監督の主観的、観念的な視点からでのみ論理が展開し、客観的な分析と定量的なデータが皆無なことである。たとえば、あのカナダではどの家も鍵をかけないというくだりだが、適切なデータをとらなければ、たまたま取材した数人が鍵をかけてなかっただけとも受け取れるし、恣意的に治安の良い場所だけをピックアップして取材してんじゃないかという疑問もわき、全く説得力を持たない。銃規制を訴えるドキュメンタリーであれば、銃の入手しやすさと犯罪発生率の相関性くらいは統計をとって分析してもらわないと話にならないだろう。一応私も銃規制には賛成であるものの、当作品の情緒的な展開は受け入れがたい。しかし、当作品は映画としてみれば愉快な作品である。正義のヒーロー、マイケルムーアが、悪の帝国アメリカをこてんぱんにやっつける分かりやすい勧善懲悪の痛快作であり、良質の社会派エンターテイメントとして楽しめる。よって、本作品はドキュメンタリーとしては2点、映画としては8点ということで、平均を取って5点としたい。最後に、当作品は意図的にアメリカという国の暗部のみを抽出して取り上げているため、ここに描かれていることがアメリカの全てではないことを、若い世代の方やアメリカの知識が少ない方は、特に注意をして観る必要があるだろう。 【ホセ】さん 5点(2003-06-28 22:13:24) |