《改行表示》 9.《ネタバレ》 「きっと変な映画だー」という先入観をものの見事にひっくり返されるほど、真剣に撮られた作品でした。 いや、変な映画ではあるんですけどね。なんか出演者のみなさんがもの凄く大真面目なので、もう映画に見入ってしまって、犬がかけまわり始めた頃にはもうすっかりこの映画の虜でした。 お梅さんたちは、いったいいつになったら正体をあらわすのだろうと思っていましたら、正真正銘、人類だったようで、それが一番ビックリですよ。 お梅さんたち一行の登場シーンで、「ようよう、こりゃあキレイな姫さんじゃねーかぁ。一杯つきあえよ。」みたいな感じで登場する3人組は、目のつけどころが尋常じゃないと思いました。 ラスト、いきなりSFみたいな世界観をつきつけられて、急に映画の世界からはじきとばされるような感覚を味わいましたが、良い意味でたんぱくにすっきりまとめてくれて良かったです。 夢でうなされそうだったので、変な余韻残して欲しくなかったんですよね。 【たきたて】さん [DVD(邦画)] 8点(2013-06-04 00:04:28) (良:1票)(笑:1票) |
8.はいスミマセン、タイトル見ただけで、この作品避けてました。「一粒で2度美味しい」というか、それとも「一粒で2度不味い」というべきか、片や夏の定番、片や冬の定番、まさに2大定番ともいうべき企画を強引に混ぜ合わせて複雑極まりない化学反応を起こさせる。「盆と正月が同時にやってきた」という表現がこれ以上マッチする作品って、無いんですけどね。何かしっくりこない(笑)----「ヌードも厭いません、必然性があれば」ってな事を言ってる新進女優の皆さんに訊いてみたいのは、「この『忠臣蔵外伝 四谷怪談』で脱ぐのって、アリ?」。観たところ、高岡早紀のデカパイを「こんなにデカイんです」と見せたかっただけのような気もするのですが。騙されて変な薬飲まされちゃう高岡お岩さん、堕胎したり顔がただれたりするだけじゃなくって、いっそ自慢のボインがドカン!と爆発したら、さぞかし迫力があったのではないかと。----蟹江敬三が美剣士に(笑)。素晴しいキャスティング、驚くべき発想力。深作映画における蟹江敬三と言えば、何と言っても『蒲田行進曲』の監督さんですよね。あの監督さんを思い浮かべつつ、本作の蟹江敬三を見てると、「さらに」笑いがこみ上げてしまう。----冒頭、松竹映画の富士山に、何故かあのお馴染みの「♪(ダァン)O Fortuna~」という合唱が流れてきて、さらにまさかの「松竹創業百年記念作品」の文字が。そういうこと、なんだそうです。これはもう、松竹を象徴する作品、と呼んでもよい(んですよね?)。いや、どっちかというとノリは角川映画なんですけどね。春樹氏は前年に逮捕されていたのであった。----どうもこの作品の伊右衛門を見てると、昔話の「うらしまたろう」をちょっと思い出してしまうのですが、それはともかく、本作、悪趣味なまでの奇抜な作風の中に、忠臣蔵というお祭りからドロップアウトした異端者の哀しみのようなものがにじみ出ていて、でもあくまで感傷的にならずにオドロオドロしたまま突っ走る。ユニークで(意外に)芯の通った作品でした。 【鱗歌】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2013-09-21 02:08:20) (良:1票) |
7.《ネタバレ》 いつになったらお皿を数えるのかと楽しみに待っていたのですが、そのシーンは最後まで現れませんでした。。。 【いっちぃ】さん [地上波(邦画)] 3点(2013-09-17 21:29:05) (笑:1票) |
《改行表示》 6.《ネタバレ》 「東海道四谷怪談」がもともと「仮名手本忠臣蔵」のサイドストーリー的な設定だったというのは前に聞いたことがあり、江戸時代には2つの劇を同時進行の形で上演したこともあったようだが、現代の映画でそれを再現するというのは面白い趣向で、退屈せずに見られた。白塗りの面々が出るのはおバカな印象もあるが、忠臣蔵の方のストーリーが極めて真面目なので安心して見ていられる。また討入りの場面でゆうれいが吉良邸内をウロウロするのはどうかとは思うものの、ラストはちゃんと話が収斂していたのでまあ満足だった。赤穂浪士は今に伝わる名誉の死だが、脱落者もいわば恋女房との道行きなら不足はないだろう。 ところで以前、90年代頃にTVか何かでこれを見たとき、高岡早紀が着物を脱いでいる場面で唖然とした憶えがあり、今回はその感動を再びという不純な動機で見たのだが、改めて見るとその場面はもちろん、お岩さまが可愛く美しいので感心する。それから荻野目慶子の演技に圧倒されるのは多くの人も同じだろうが、個人的には渡辺えり子氏の首が飛ぶという思いがけない展開に大笑いしてしまった。そういうわけで、とにかく面白く見られる映画だったと思う。 【かっぱ堰】さん [DVD(邦画)] 6点(2012-05-09 23:16:03) (良:1票) |
《改行表示》 5.《ネタバレ》 想像したのよりはずっと面白かったし、忠臣蔵と四谷怪談を上手く合わせてると思う。全体的な印象度では荻野目慶子、高岡早紀、渡辺えり子辺りが凄かった。荻野目慶子の嬉々と舞う姿、高岡早紀の乳w、渡辺えり子のメイクw 不満はお岩さんが死ぬ辺りはコントっぽいし、吉良の屋敷のあれは完全にSFしてる辺りがちょっと…。もうちょっと物語に重さが欲しかったかなと。 【バカ王子】さん [ビデオ(邦画)] 7点(2006-05-19 00:05:59) (良:1票) |
4.《ネタバレ》 高岡早紀のたわわな胸乳もよい。白塗り石橋蓮司さん、キ印荻野目慶子さんも良い。虚無漂う佐藤浩市さんもよい。んがぁ、何と申しましても津川雅彦さんの大石内蔵助がすん晴らしい。女郎と無理心中をした若い浪士が、死ぬ直前に廓に居続けている内蔵助のところに金を借りに来て断られていたことを知り大石をなじりに来た浪士に向かって、「可哀想なことをした。生活のための金か遊興のための金かと尋ねたら『生活のため』と答えたので、『遊ぶための金ならくれてもやるが生活のための金は貸すことはできない』と申した。遊ぶ金なら貸した方も借りた方も重荷にならず笑って忘れることも出来るが、生活のための金はお互いが惨めになり、重荷になり、やがては(討入の)仲間でいることが苦しくなる。だから貸せぬと申した。」と淡々と述べるところや、佐藤・民谷が刺客として訪れたときの炬燵で応対するところなど渋くて渋くてしびれます。同時期公開の「四十七人の刺客」での高倉内蔵助と比べると、「これぞ昼行灯の凄み」という趣があります。終盤の逃げ回るゴースト民谷と暴れ回るキャリーお岩も取って付け足したような感もありますが、余韻が残るきれいなラストには満足でございます。 【ぶくぶく】さん 8点(2005-03-17 15:35:28) (良:1票) |
3.深作時代劇の特徴でもあるファンタジーな部分が、忠臣蔵と四谷怪談とう相反する2つの物語を上手くくっつけていて、かなり面白い作品に仕上がった。でも惜しいかな、佐藤浩一が主役にしては弱い!!正直言って真田広之と配役を逆にして欲しかったなぁ、と思う。高岡早紀の可愛さ&体当たりの演技と荻野目慶子の狂女ぶりに、完全に食われちゃってた。あとは演出面で、もっとバリバリのアクションを見せて欲しかった反面、お岩の妖術は逆にやり過ぎだと思った。発想は良かったけれど、最終的には中途半端な印象のまま終ってしまった。 【なおてぃー】さん 5点(2004-03-01 00:50:33) (良:1票) |
2.中学生ぐらいの女の子たちが妙なところで笑い声上げるんで閉口してたら高岡早紀のヌードシーンがきてようやく大人しくなった。圧倒されたんだろうね、見事なおっぱいに。ウチ帰って牛乳ガブ飲みしてたりして。 【じゅんのすけ】さん 5点(2003-06-28 05:53:37) (笑:1票) |
1.「忠臣蔵」と「四谷怪談」という、あまりにも有名な物語を強引にミックスさせ、自由奔放かつ大胆に創作した、深作欣二監督の野心作。そのメリハリの効いた劇的構造と躍動感溢れる描写で、ひとつの新しい物語として十分納得できうる作品となっている。伊右衛門という偽善に満ちたひとりの武士の、悲劇的で複雑な人間像をシニカルに演じる佐藤浩市。死して尚、恨みより彼との愛を貫こうとする武士の犠牲となったお岩役の高岡早紀。ともに存在感溢れる好演で、この作品には無くてはならないキャラクターだ。化け猫メイクの荻野目慶子演ずる狂女・お梅が伊右衛門の弾く琵琶に舞う妖しいシーンと、毒を盛られたお岩とがカットバックされるシーンは本編中最も強烈で、作品のイメージを雄弁に物語っている。これら個性的な役者が揃ったことで、初めて成し得た作品だったと思う。 【ドラえもん】さん 8点(2003-04-17 17:13:07) (良:1票) |