第七の封印の投票された口コミです。

第七の封印

[ダイナナノフウイン]
The Seventh Seal
(Det Sjunde inseglet)
1956年スウェーデン上映時間:97分
平均点:6.58 / 10(Review 33人) (点数分布表示)
公開開始日(1963-11-09)
ドラマファンタジーモノクロ映画戯曲(舞台劇)の映画化
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タイトル情報更新(2007-12-27)【+】さん
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監督イングマール・ベルイマン
キャストマックス・フォン・シドー(男優)騎士 アントニウス
グンナール・ビョルンストランド(男優)従者 ヨンス
ビビ・アンデショーン(女優)ヨフの妻 ミア
グンネル・リンドブロム(女優)少女
オーケ・フリーデル(男優)鍛冶屋
脚本イングマール・ベルイマン
音楽エリク・ノルドグレン
撮影グンナール・フィッシェル
製作アラン・エーケルンド
美術P・A・ラングレンプロダクションデザイン
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【口コミ・感想】

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1
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6.十字軍の騎士が、「お迎え」にやってきた死神に対し、ちょっと待ってくれとばかり、チェスの試合を申し込む。この死神が、登場した瞬間こそ不気味ですが、どうも凄みが無いというか、茶目っ気すら感じちゃう(笑)。コレ、ひとつには、命がけでチェスをやってるハズの騎士が、さほど一生懸命にやっていないというか、どこか斜に構えたようなところがあるもんで。妙な余裕がある。 つまり、「死にたくない」という生への執着から、チェスをやってる訳じゃないんですね。 映画も、このチェスの試合の場面は思い出したように時々挿入される程度で、戦況もよくわからない(何となく、中盤以降は騎士がポカばかりやってるような気もしてくる・・・?)。むしろ、騎士とその従者が出会う様々な人々の模様が描かれる。「生と死」を描く作品なんでしょうが、ウェイトとしては「生」の方が中心、中には狂言自殺という形で「死」を茶化すヤツまで出てくる。心配ご無用、いくら後回しにしたって、「死」は必ず誰にでも訪れるのだから。伝染病の蔓延は、さらに「死」をありふれたものにする。誰もがいずれは経験するという意味では身近な「死」、だけど、先に経験した人はいないという意味では最も不可解な「死」。ただ言えるのは、「生」は多様、しかし「死」んでしまえば、みな同じ。 「生」の多様さを確認すること。それが、「死」の到来までに騎士が(そして我々が)得る最大の収穫、といったところでしょうか。
鱗歌さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2016-02-28 08:01:49)(良:1票)
5.《ネタバレ》 世評高いこの映画を恥ずかしながらこの歳になって初めて観ましたが、何と言っても衝撃を受けたのが冒頭の死神の登場シーンでした。黒ずくめの装束に能面のように白い異相、そして空には雲が渦巻き背景は海で波が打ち寄せている。これほど完璧に硬質なショットは滅多に拝めるものじゃありません、もう身震いしちゃいました。観るまではこの映画は死神と騎士がチェスをしながら神学論争をするお話しだと勝手に想像してましたが、予想外にも2・3手指すたびにチェスは中断してしまい、その間は騎士と従者が旅芸人たちと居城を目指すロード・ムービーのような展開で有ります。この旅芸人夫婦たちのエピソードがけっこう面白くて、中でも座長はウディ・アレンに演じさせたらピッタリだろうなという可笑しさでした。そう言えばアレンは、『愛と死』で本作のラストの“死の舞踏”をきっちりパロって再現していますが、オリジナルの方だってシュールではあるがなんか笑いを誘うところもあり、改めてアレンのベルイマン解釈の深さに感心しました。 難解で暗い映画だという評判もありますが、私には思った以上にユーモアと生への希望が感じられました。
S&Sさん [CS・衛星(字幕)] 9点(2013-10-22 21:18:54)(良:1票)
4.死神と自分の死をかけてチェスをする騎士。そしてチェスに勝つヒントを見つけるべく、道中色んな人たちと出会っていくという話。とてもストーリーはシャープなテンポでとてもイイです。主人公が道中、いろんな経験をして成長していき、最後死神に勝てば、とても分かりやすい面白いロードムービーだったと思います。でもそうはならないのが、神についての考察を深めていったベルイマン風のようです。最後の列をつくって死の行進をしているシーンもそうですが、センスあるシーンが多く、とても映画的だと思います。ただ十字軍や疫病の多かったころのヨーロッパの知識があれば、もっと理解が深められたのかなとも思いました。浅学非才の自分にはこの映画に高得点を与えるのはちょっと恥ずかしかったので、この点数で。
トントさん [ビデオ(字幕)] 6点(2011-08-05 20:24:50)(良:1票)
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3.《ネタバレ》 第七の封印とは?神学論争ですら割れている難解なこの黙示録を読み解くことなど、神学者や敬虔なクリスチャンでもない私には不可能なことだ。そのために見る側によって、様々なイマジネーションが創出されるのかもしれないと思う。 私の場合、ベルイマンは敢えてこのタイトルを用いて、宗教への疑念や不信を表明していると思う(後の「ファニーとアレクサンドル」でも、継承されている部分でもあるが)。 まずは映画の冒頭、十字軍から帰還した話で始まるところから、人間が創り上げた都合の良い宗教の矛盾を提示してくる。すなわち聖都奪還の目的がイスラム諸国からの略奪へと変質してしまい、神とは人間の都合の良いように『侵略行為』の名目に利用されてしまったものだということ。 途中で登場する堕落してしまった聖職者たち、火あぶりで魔女裁判(魔女は火で炙っても死なない)、自虐的に自分の身体を茨で打ち続ける殉教団などなど、混沌とした中世の世界観というより、不遜にも神の名を語り、人間が人間を自分の都合の良いように裁いていく不条理な情景を次々に提示してくる。 一方、死神という死の影は容赦なく迫りくる。その追っ手から逃れるためには、信仰など何の救済にも役立ちはしない。むしろ主役たち一行の死という犠牲があって、最後に旅芸人たちが生き残る(救済される)と言う複雑な思い。 私には強烈なメッセージを放つ作品であった。
さるさるさるさん [DVD(字幕)] 9点(2010-12-27 03:17:18)(良:1票)
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2.《ネタバレ》 演劇風の映画ばっかり撮ってるベルイマンですが、この作品のエンディングみたいに強烈な映画的ロングショットが入ったりするともう最高。というかこの、ほぼ全キャラが「死の舞踏」を踊りつつ死神に引っ張られていく風景は圧倒的でした。それまで際立っていたみんなの個性もなくなり、まさに地獄に落ちた亡者のように没個性的な描かれ方をしてますね。本作はテーマとして「死」しか扱ってないと思うんですが、そのために非常に歯ごたえのある(ある意味、消化しきれないほどの)作品に仕上がっていると思います。 …あのマヌケ面の死神がいい味出してるような、やっぱマヌケなような、ちょっと微妙なとこはありますが…あんなとこでノコギリ使うなよ! オイラ笑っちゃうから!
エスねこさん [映画館(字幕)] 7点(2006-04-20 03:46:46)(良:1票)
1.ベルイマンを初めて観てみたんやけど、この映画、なんか雰囲気が舞台演劇っぽいね。死神が普通に人として出てくるチープな演出とか、観た後に考えさせるテーマの持って生き方とか、悲惨やのになんかコミカルなとことか。特に嫁に逃げられたおっさんと従者の台詞の掛け合いなんてモロに舞台演劇。当時の演劇がどんな感じかわからんから、今の演劇がこーゆうのをマネしてるのかもしれんけど、普通のリアルな映画運びじゃないと思った。舞台劇っぽく作ったロードムービーかな。後、生と死や神の存在について、監督が悩んでて、映画を作りながらその回答探してる感じもした。俺は舞台演劇(特に小演劇)が好きやし、自分でやったりもしてるのでこーゆう感じの映画は好き。ちょっと物足りひんかったけど。あ、それと、この映画に出てくる女性の人ってほとんど綺麗で魅力的やね。狙ってるのかな。
なにわ君さん 7点(2004-06-07 16:26:16)(良:1票)
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【点数情報】

Review人数 33人
平均点数 6.58点
000.00%
100.00%
200.00%
326.06%
439.09%
5618.18%
6618.18%
7515.15%
839.09%
9618.18%
1026.06%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 9.00点 Review2人
2 ストーリー評価 8.33点 Review3人
3 鑑賞後の後味 8.66点 Review3人
4 音楽評価 7.50点 Review2人
5 感泣評価 7.50点 Review2人

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