5.オープニングのゲロンパのリアルさにはさすがに参りましたが、ハッピーエンドなラブストーリーも悪くは無いと原点回帰させて頂きました。意外と伏線めいたものが散りばめられておりラストの展開は「あっ」とさせられる。偶然からくる必然の面白さ、主人公二人のおかしなドラマに、切ないストーリーも絡め盛りだくさん。タイトルロールを演じた彼女、「イルマーレ」では主役にも関わらず存在感は薄かったですが、今回はクルクル変わる表情(ブサイク顔も含む)にのびのびした演技でよかったです。物語の間に挿入されるちゃちなドラマ(劇中劇)や臭いセリフはそのまますぎてこっ恥ずかしかったですが、全体的には嫌味なく見れました。またまた韓国映画の株が上がりました。ラストの制服姿でのストップモーションも良かったです。”前半戦”では二人の出会いから盛り上がりまで、”後半戦”では二人の苦悩、そして”延長戦”でその後の彼らのストーリーという3部構成の展開も中々。又随所随所でちょっとしたトリックがあって(”延長戦”で思い出の木に来た”彼女”が出会った老人が待ちつづけて老け込んでしまったキョヌと思わせようとしたり、”前半戦”のゲロ事件の現場に居合わせた老人がその木の老人だったり)心憎い演出でした。 【さかQ】さん 7点(2003-04-01 22:53:17) (良:3票) |
4.うちの旦那、これを見て「あー、スパイダーパニックの巨大ハエトリグモになって、あのおいしそうなぴちぴちした体にしゃぶりついて、エキスを吸い尽くしてー」とか訳解らないことを言っていました。確かに映画の中のチョンジヒョンは猟奇的なようで美しいシンメトリーを強調したような服をいつも着ていますよね。頭のネジが外れた倒錯趣味の変態野郎のための映画であって、旦那の反応からしてそういう意味では成功した映画だと思うから8点なんだけど、私だって負けていないという嫉妬の意味も込めてマイナス1。 【はち-ご=】さん [DVD(吹替)] 7点(2009-01-22 04:35:38) (笑:1票) |
3.《ネタバレ》 前半部分、ヒロインなのに名前のない“彼女”(『レベッカ』の J・フォンテーンと同じですね)の横暴かつ暴力的な行動でキョヌを痛めつけたり、困らせたりするところを見せつけられたとき、この映画を観てしまった自分を後悔しました……。恥ずかしながら“彼女”の気持ちがまーーーったく解らなかったんですよねぇ。はっきり言って“彼女”の無茶苦茶な行動に付いてくる男性というのは情けないっていう感じで観てしまったんです。また、えらくドタバタドタバタしていましたしね(苦笑)。でも、ホテルのラウンジだったかな、喫茶店あたりでキョヌが“彼女”の婚約者に会ったときに婚約者に話す「彼女とつきあう10箇条」を聞いたときくらいから、なんか涙が出てきましたね。“彼女”は私とは全く違って、理解することなんかはできないけれど、キョヌと“彼女”の関係というのは成り立っていて、お互いに必要な存在なんだというのが感じられたのです。ただやっぱり物語に入り込んでいくことができなくて、あの婚約者キョヌの言ったことを“彼女”に話したら、“彼女”がキョヌを追いかけるってわからなかったのだろうか? バカな男だとかなんとか思いながら観ていましたが……。それ以降のエピソードも、「ああなんてバカなの」と思うことが多々ありましたが、それでも“彼女”とキョヌの二人には通らざるをいけなかった回り道のような気がしてくるから不思議です。やっぱりラストシーンにダマされてしまったのでしょうね(照)。 そうそう、書き忘れるところだったけれど、韓国人の礼儀作法なんか勉強になりました。さすが儒教の国というか年齢を気にする場面とか、目上の人からお酒をいただくと横を向いて飲むとか、ちょっとビックリですね。 【元みかん】さん 7点(2004-02-29 18:02:00) (良:1票) |
2.《ネタバレ》 かなりインパクト強いね。恐怖のゲロ女って感じでね。ロマンテックなおいらとすれば、2年後にまたこの場所で、しかも手紙を読むなんて・・・・・おいらも小学校の時に、将来の夢を託した手紙を実家の庭に埋めていたことを思い出し、掘り出してしまいました。そこには「ジャッキー・チェンになる」と書かれていました。以上 【ばかうけの旦那】さん 7点(2003-10-25 17:13:52) (笑:1票) |
1.良く出来たストーリーと威勢のいい会話。そしてなによりそれらに応えた主人公ふたりのコンビネーション(コントラストと言い換えてもいい)の絶妙さが、この作品の支持された最も大きな理由だと思う。韓国映画らしいある種の生々しさは本作でも不変だが、小高い丘の上での如何にも青春映画としてのメルヘンチックなシーンを、シンボリックに描出しているあたり、この監督サン、なかなか若者の琴線をくすぐるのが巧い人のようだ。ただ、他の方々も指摘しているように、このテの作品にしては少々長いのと、駅のホームで出逢ったふたりならば、やはりホームでの再会とするべきではなかったか。駅員室のTVモニターで発見すると言う作劇に個人的には不満が残ってしまった。 【ドラえもん】さん 7点(2003-06-09 00:13:49) (良:1票) |