4.《ネタバレ》 建設労働者たちの悪口の言い合いとジョークとが、生き生きとした言葉の渦を作っていくところが魅力(ヒロインとの恋愛はあんまり面白くない)。そういったユーモア的な場面が、一転「深刻」に傾くところが怖く、感電する電気ドリルを抗議してあっさりクビになったりする。哄笑と罵倒が混ざったようなヒステリックな雰囲気への傾斜。現場監督の携帯電話で故郷のお袋に電話しちゃうユーモアも一転して、暴行逮捕にころげ、アフリカの夢は転落事故に傾く。そしてラストの放火が導かれる。管理人の犬が管理人に噛みついて放火の二人を逃がすあたりで、もう話は象徴の世界にドドッとなだれ込んだ。英国ドキュメンタリーの伝統を感じさせるタッチだったのが、この映画全体の「傾斜」を生かしている。ヒロインは「人生を複雑にしたくないの」と最初言ったな。主人公は「欝は中産階級の病気さ」と言う。労働者たちは、単純に笑うか怒るかしろ、っていう希望を言ってるのか。欝に沈むな、って。 【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 7点(2011-03-23 10:24:43) |
《改行表示》 3.《ネタバレ》 ノー・フューチャーというか閉塞感に満ち溢れている作品でしたね・・・・。何というか、将来日本でもこうなってしまうような気がして不安になってしまいました。 ただ、イギリスの建設現場の様子なんて滅多に見る機会はないので興味深かったですけど。(まあ、凄い現場ではありましたが・・・・日本では考えられません) あと、スーザンの歌う「Always On My Mind」「 With a Little Help from My Friends」が下手なんだけど、凄く良かったです。 【TM】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2006-12-09 20:57:09) |
2.《ネタバレ》 バーでヒロインが歌っていたビートルズの曲のカバーが何故か心に残りました。ケン・ローチ監督の作品のテーマのスポットはどれも日常で決して当てられないような部分に強烈に当てられていて、そういった部分もあって僕は好きです。彼の映画に対する信念、素晴らしいと思います。 |
1.ロバート・カーライルが若ーい!現場で働く人みなそれぞれに夢や事情があって、そのために頑張っている姿が印象的でした。しかし厳しい労働環境に目を覆いたくなりました。 【もみじプリン】さん 7点(2003-02-21 11:07:08) |