4.第二次世界大戦中にも関わらず、凄い映画作ったもんだなぁ。ナチスの恐怖を最初から最後まで衰えることなく表現し、最初と最後に出てくるヒトラーの肖像画からすさまじい権力の力を感じた。フリッツ・ラングのナチスに対する考えっていうのが如何なく発揮されてモノクロが怖い。ゲシュタポに振り回されまくり、ゲシュタポの力によって全てのを握られてる行動が後半に繋がってくんでしょうねぇ。The End前の衝撃の報告には身ぶるをしてしまった。あぁ、これもやっぱり仕組まれてなんだなぁ・・。 |
3.すげい映画を観てしまった。ナチスがヨーロッパで猛威を振るっていた頃のプロパガンダ映画であるにもかかわらず、ちゃんと勧善懲悪の形を取り、優れたエンタテインメントとして成立していながら(つまり、普通の意味ですっげー面白い、ということ)、人間の闇、そして「このような極限下においては抑圧・弾圧される側も“鬼”にならなければならない」という冷徹な事実を突きつけられる。それにしても、よく政治的な作品(マイケル・ムーアのとかね)が「プロパガンダ映画だ」と批判されることがあるけど、例えプロパガンダ映画として作られても、優れた作品はその枠をぶち壊すようなエネルギーを発するものなのだな、と思った。日本で戦前・戦中に作られた国策映画と呼ばれる作品の中にも優れた作品があるそうだし、やっぱ映画って深いのだ。 【ぐるぐる】さん 9点(2004-11-26 18:09:37) (良:2票) |
2.ラスト『NOT The End』のクレジットがニクすぎ。 【戦慄の右クロス】さん 9点(2003-12-02 18:36:20) |
1.はじめてみたときは白黒映像がこんなにも美しいことに驚きました。陰影の強調が見事です。表現は極めてクールでありながら、緊迫感に満ちています。ただ今日見返して見るとキャラクターはあまりにティピカルに過ぎ、反ナチプロパガンダ的な部分が多少気になります。良くも悪くも手塚漫画の実写版を見るようです。 【すか】さん 9点(2003-03-01 01:52:21) |