4.守ってあげたい女性NO.1 リリアン・ギッシュ。彼女なくしてこの作品は成り立ちません。 【藤村】さん 9点(2004-02-19 09:24:05) (良:2票) |
3.どう見ても中国人ではない主人公など、突っ込みどころ満載だが、この映画の素晴らしさを持ってすれば大したことではないように思えてくる。青年の純粋で綺麗な愛に触れ、人間らしさ、笑みを取り戻してゆく少女、しかし、人間として生きる希望が出来かかった直後の悲壮な死、悲しすぎる物語ではあるが、これほどシンプルに生きることの大切さを訴えかけた映画はなかなかないように思えた。主人公の青年もまた、少女を愛することで忘れかけていた人を敬う心を取り戻していくわけだが、ここでも、ストレートに人を愛する意味の重要さを教えられた気がした。CG全盛の今の時代、こういうシンプルで、魂に訴えかけてくる素晴らしい映画を観ることで、忘れていた何かを取り戻さなくてはならない、そういうふうに感じる映画であった。 リリアン・ギッシュが最後に魅せたあの表情がなんとも忘れられない、心に響き渡ってくる素晴らしい作品である。 【たましろ】さん 10点(2004-02-14 22:56:24) (良:1票) |
2.なんとも切ない物語ですね。父親に虐げられた不幸な少女がつかの間の幸せに触れたと思ったら、またも父親に虐げられて花のような美しい少女は散ってしまう…。胸が締め付けられる感じがしました。私はリリアン・ギッシュの大ファンなので、彼女の素晴らしい美しさや表情にも見惚れてしまいました。特にチェンから人形をもらったルーシーが、その人形の手や足を動かして遊ぶシーンでは、リリアンはまるで天使のように可愛らしくて愛らしくて、ため息が出るようでした。グリフィスが言った様に、まさに「天上的な類い稀な美しさの持ち主」ですね。余談ですが、リリアンの自伝によれば、この映画でチェン役を演じるリチャード・バーセルメスは中国の帽子の下にきついゴムバンドをはめて頭皮を引っ張り、特別なメーキャップなしであの目の釣りあがった東洋的な顔を作り上げたそうです。たいへんでしたね(笑) 【Letter】さん 10点(2003-06-20 21:54:21) (良:1票) |
1.アメリカ前半期に、有名だったD.W.グリフィス監督の最も愛すべく作品。若き日のリリアン・ギッシュの魅力を、余す所なく活かした素晴らしい映画。元プロボクサーである義父の、娘・ルーシーへの絶えまない虐待と暴力。どうしても笑う事の出来ない彼女が、口元に指を当て頬を上げて哀しい微笑みをつくる名シーン…。彼女を見守るうちに、芽生えた切ない想いにかられる中国商人・チェンハン(リチャード・バーセルメス)。どうようもない想いと交差するように物語は進み、やがては悲劇的なラストを迎える。白人による中国人の表現は、やや奇妙に見える所が難点(しかもロリコン)だが、全体的な評価は◎。ちなみに、グリフィス監督がリリアン・ギッシュのあまりの美しさから、カメラを寄せていく手法を偶然使った事から、クローズ・アップが生まれた…なんて以前新聞で読みましたが、そんな監督の少女愛のようなものがこの映画で垣間見られます。まだ観ていない人は一見の価値有り! 【_】さん 10点(2003-05-29 22:23:08) (良:1票) |