4.学生時代、火事になる前のフィルムセンターで見たのが初見です。素敵な映画ですね。リリアン・ハーヴェイが実に魅力的です。何度みても「ただ一度だけ」のシーンでは何故だか涙があふれます。驚異の長回しもさることながら、沿道の人たちが心から嬉しそうに手を振る姿とメロディの楽しさがあまりにも感動的です。決して明るい時代ではなかったと思うのですが、よくこんなにも美しく楽しく明るい映画を作ってくれたものです。 【ダダ】さん [映画館(字幕)] 9点(2009-02-22 00:45:09) (良:1票) |
3.《ネタバレ》 お恥かしながら私の青春の思い出の映画です。ホントにこのロシア皇帝にはぞっこん惚れ込み何度教育テレビを録画したそのビデオ鑑賞したか知れません。そして「ただ一度だけ」のドイツ語歌詞が某ドイツビアレストランでゲットできたときの喜びときたら!本当に嬉しく、会社からの残業の帰り道、または自転車に乗りながら、何度も何度もひとり歌ったものでした。~♪Denn jeder Frühling hat nur einen Mai~・・・ほんとだよ、クリステルあんたの歌うとおりさ、「逝く春」は誰にもとめられないんだよね・・・そしてその「人生にただ一度だけ起こること」がラストに終わりに告げる。ああ70年以上前の映画とは思えない初々しい感情を私たちに伝えてくれるこのドラマ、時代考証とかいろいろ突っ込みどころは満載だけど・・・それでも大好きです!! 【ぞふぃ】さん [地上波(字幕)] 10点(2007-10-18 17:31:34) (良:1票) |
2. 米にミュージカルあれば、欧にオペレッタありき。十九世紀初頭のヨーロッパ再編を討議せんと開かれた1814年(受験生当時、”祝い夜までウィーン会議”なんて語呂合わせで暗記したっけナァ…)のウィーン会議を背景に展開する何とも洒脱な映画である。各国の思惑が錯綜し紛糾、連夜の舞踏会でお茶を濁すオーMYガッ!な状況にプロイセン代表ハルデンベルクが漏らした一言「会議は踊る、されど進まず…」が本作のタイトルの由来。最大の見所は既にどなたも触れている「ただ一度だけ」のメロディに乗っての長い長い馬車の移動撮影(名手カール・ホフマンによる驚異のワンカット!)だが、個人的には狡知に長けたオーストリア宰相メッテルニヒを絶妙に演じたコンラート・ファイトの名演も推したい。史実のメッテルニヒもかくや、と思わしめる説得力は流石!ウィリー・フリッチュ演じる露皇帝アレクサンドル1世の粋なダンディズムも今時のアクターにはチョット出せまい。ま、こちらは史実の姿と違い過ぎるのが御愛敬だけど。初監督でコノ名作を生んだエリック・シャレルの鮮やかな手並みと可憐な歌姫リリアン・ハーヴェイに敬意を表して…9点。戦前のドイツ映画は秀作揃いですなぁ…!! 【へちょちょ】さん 9点(2003-07-21 07:53:15) (良:1票) |
1.「ただ一度だけ」(他にも幾つかの邦題がありますが)が流れる驚異の移動撮影シーンは、映画史上最高と言っていい名場面。映画的感動で身震いしてしまいます。LDの解説に記された「これ1曲、このシーン1つでドイツ映画はハリウッド映画に立派に立ち打ちできたのです」との評価はまさにその通り。ラストシーンの優しいほろ苦さも絶品。 【れお】さん 10点(2003-05-28 00:26:38) (良:1票) |