4.精神障害者が封印されていた記憶の断片を思い出しながら繋ぎとめていくうちに、その裏にあった真実も浮かび上がる。って書くと面白そうなんだけど、レイフ・ファインズの演技と同じくゆったりした展開なので盛り上がりに欠けます。サスペンスというよりは回顧録ですね。 【tantan】さん 5点(2003-08-21 22:47:48) |
3.子供の頃の“ある出来事”がトラウマとなって精神障害を起こした主人公が辿る迷宮の世界。薄汚れたコートの下に何枚ものシャツを重ね着して登場する彼の姿に象徴されるように、全編を通してジメジメとした肌寒さを感じる創りとなっている。このジメジメ感が蜘蛛のイメージと重なるのかも知れないが、所詮、大した意味はなさそうだ。結局、謎解きや演出力を楽しむというよりは、この孤独と狂気といった繊細な役柄を巧みに表現した、R・ファインズの演技力を堪能するべき作品ではないだろうか。決してお奨めしませんが・・・。 【ドラえもん】さん 6点(2003-06-02 00:12:02) |
2.はっきり言って誰にでもおすすめ出来るという作品ではありません。が、狂気に侵され、その狂気の罠に捕らえられた者の孤独と絶望を、ここまで冷ややかに凝視した映画もないでしょう。一切の感情移入を拒みながら、人格崩壊の手前でふんばるかのように過去の再現に向かう主人公の姿は、やはり悲しく、痛ましい。その上で、やっぱりおぞましい…。クローネンバーグ、恐るべし。 【やましんの巻】さん 10点(2003-05-26 16:38:00) |
1.主人公のおっさんの歩くスピードと同じようにゆったーりと進んでいき、なんだか眠くなってきます。画は暗く、内容も暗いですが、いつものクローネンバーグらしいグロテスク描写ははっきりいって皆無です。衝撃のラストと釘撃ってあるわりには、そのラストは弱いです。なんでクモの糸はってんのかなー、と思ってたら、ただガス栓開けるためかいな!そんで終わりかいな!と思ってしまいました。 【あろえりーな】さん 5点(2003-03-08 01:56:07) |