5.ロバート・ワイズが、時代の流れに対応して揺れ動く国家の意思と、それに巻き込まれ苦悩する個人の感情や行動を通して、戦争の空しさを描いています。激動の時代の中国に大国の利権を確保するため派遣されている砲艦。しかし、実態は戦闘もなく中国人を雇い無意味に日々を過ごしているだけ。こうした中、国家の思惑とは関係なく、兵士達は人間として価値を見出し、愛する人をみつけ、日々を生活していきます。やがて、時代は動きだし、個人の感情、愛、思いは全て無視されるように流されていきます。スティーブ・マックイーンの唯一オスカーにノミネートされた名演が光る大作です。かなり重い、ずしりと胸に響く、名作です。 【パセリセージ】さん 8点(2004-04-04 17:20:23) (良:1票) |
4.マックイーンは本当に存在感のある俳優だ。たとえ台詞が少なくても持ち前の演技力で自分をアピールするし、台詞1つ1つにも深みがある。中国が荒れに荒れていた1920年代に、人情を貫き通そうとした主人公がとにかく印象的。 |
3.重たい映画だったが、凄く良かった。マックィーンはやっぱりかっこいい。若いマコ(岩松信)は萩原聖人に少し似てた(笑) 【アキラ】さん 8点(2003-11-11 14:55:18) |
2.悲しい映画だ。でも何故か好きになる作品だ。ずっしりとくる、重みのある作品。 【ケンジ】さん 9点(2003-10-19 19:39:52) |
1.軽快な身のこなし、アクションが取り上げられることの多いマックィーンですが名門アクタースクール出身の演技力を前面に出した名作です。生い立ちがまなざしに表われていると言われる彼ですが、それは彼の感性がなせる演技力だと思います。ラスト、仲間がいるふりをしながら生きるために孤独な突進をする姿。撃たれた現実を理解できない一瞬の表情に公開当時、小学生の私は胸が熱くなりました。常に自分に責任を持っているようなストイックな生き方は他の作品にも観ることができますが、この作品では与えられた自分の人生をまっすぐに生きる不器用なほどの男らしさと渋さを感じます。階段の手すりを使って滑り降りる何気ない身のこなし、やっぱりかっこいいなあ。 【天地 司】さん 7点(2003-06-06 19:05:36) |