《改行表示》 7.《ネタバレ》 ラストシーンに似た様な経験を、音楽を通じてした事があります。 彼女と別れたその日、仕事場で触れた音楽が素晴らしく、 微笑む事が出来たのですよ これって、芸術や娯楽の素晴らしさの中の一つ、ですよね。 また、「その場面」がアステアのダンスと歌、というのも素晴らしい、です。 【tj】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2005-11-01 05:07:42) (良:2票) |
《改行表示》 6.ミアがスクリーンから出てきた映画の出演者と本物の俳優のどちらかを選べ、と言われて現実の俳優を選ぶ。 これで幸せでない現実から抜け出せるかとときめいたのもつかの間、やはり現実は変わらず夢に終わる。 面白くもない辛い日常から抜け出せるのはスクリーンに没頭するひと時だけ、この時だけは夢の世界で幸せを感じていられる。 こうしてひと時の夢を見た後がっかりした彼女はまた新たな映画に夢を見る、、、 他の方もいわれてますが、虚構である映画で夢を見る楽しさや喜びを実に分かり易く描いて見せて素晴らしいです。 【キリコ】さん 9点(2004-06-06 18:25:40) (良:2票) |
《改行表示》 5.《ネタバレ》 こういう作品のことを「映画」と呼ぶんだと思います。また本作はきちんとスクリーンで見れば楽しさ10倍増しなのは間違いありません。(自宅100インチ2.1チャンネル、スクリーン鑑賞) セシリア(ミア・ファロー)はあまり好きな女優ではありませんが、本作でも良い仕事をしています。私が好きじゃないだけで、彼女が素晴らしい役者なのは誰もが認めるところでしょう。本作の彼女はやたらとおっとりしていますが、このおっとりした雰囲気がより映画をメルヘンチックで素晴らしいものに昇華してくれていると思います。この映画が素敵になったのは彼女のおかげといっても過言ではないでしょう。 もちろんトム・バクスター/ギル・シェパード(ジェフ・ダニエルズ)も非常に素晴らしい演技をしてくれていて、飛行機で飛んできた本物とスクリーンから出てきた分身とで明らかに違う人物であるのが一目で判ります。さりげなく微妙に違う人間性をきちんと使い分けていて本当に素晴らしい。個人的には特に娼館で女性陣と語らうシーンが最高でした。ほほ愛の核心を突くのがスクリーンから飛び出してきた分身というのがお笑いポイントですが、不覚にも非常に感動的で涙が出そうになるレクチャーとなっています。 ウディ・アレンの良さは”間”の取り方にあると思います。本作ラストでもセシリアのシーンがあと2秒、長くても短くてもダメで、この絶妙な時間間隔で観客を飽きさせることなくしっかりと余韻に浸らせてくれます。この絶妙な間は本当に素晴らしいとしかいいようがありません。今はもう少なくなったクラシックな監督のなせる業です。 余談ですが、何気に同年公開のバック・トゥ・ザ・フューチャーと比べ本作のほうが合成映像に違和感がなかったのが地味に凄いですね。。また美しいラストの「トップ・ハット(Top Hat)」でアステアが躍るシーンは「グリーンマイル」でも使われています。私は映画が大好きですが、映画ファンを語るならぜひとも一度は鑑賞しておくべき映画でしょう。私も早く見なきゃ・・ 【アラジン2014】さん [インターネット(字幕)] 9点(2024-10-22 17:49:19) (良:1票) |
《改行表示》 4.《ネタバレ》 映画ファンでファンタジー作品大好き、でもでもいつもは現実的な私です。 身の程を知り、自分をわきまえている主人公に感情移入したのは、言うまでもありません。 そんな私には、途中のロマンスのシーンは面白かったです。 こんな事が起こったらいいなぁ(うっとり) ウッディ・アレン監督さすがだなと感心しました。 そして話題のラストシーンに、ううむと唸らされました。 もしハッピーエンドだったならば、とてもつまらない作品になったことでしょう。 それでも映画が好きだし、アステアさんとロジャースさんに見とれる主人公に希望を感じた私です。 これからも映画をずっと観ていこうと思わせてくれた作品です。 【たんぽぽ】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2012-02-19 15:29:09) (良:1票) |
《改行表示》 3.《ネタバレ》 W・アレンの映画によくある『グッド・オールドファッションド(かっこつけてカタカナにしました)』感覚に古くささを感じてしまう自分だけど、これは狡いくらいに映画ファンの心を鷲づかみにしちゃう一本だと思う。現実とスクリーンに映る夢は違うものと認識させられたヒロインと自分達観客。だけど最後に映る「トップ・ハット(Heaven~♪I'm in Heaven~♪)」で希望を与えられる、というラスト、はっきり言って卑怯だろう。でもいいんだ。そういった雰囲気作りのうまさ(役者ファローの全盛期!)にうならされる一本。 【Nbu2】さん [映画館(字幕)] 9点(2011-03-27 21:11:47) (良:1票) |
2.《ネタバレ》 好きな映画。映画館で見たかった作品とも言える。ユーモアとペーソスを巧みに織り交ぜながら展開する語り口も巧みですが、観客が思い描くラストを裏切って、あのラストに着地する。それでいて不満足には陥らない。その匙加減の上手さが、アレンが天才といわれる所以だと思います。個人的には、ラストのミアの表情は、現実逃避するしか能がない女から、映画を愛してはいるけれど現実は知っている、強くしなやかな女性に成長したハッピーエンドだろうと思っています。きっと彼女は、もう暴力亭主の元に戻ることはないでしょう。だからこそ、切ないながらも爽やかな希望が残る映画だともいえます。 【Nujabest】さん [DVD(字幕)] 9点(2009-10-22 23:45:23) (良:1票) |
1.Heaven~♪I’m In Heaven~♪で始まるオープニングからラストまでまさに夢見心地。ウディ・アレンの作品では一番好きです。「映画みたいな恋したい」とか、「映画の登場人物に恋をする」という事は映画ファンなら誰にでもあることですよね。でも現実は映画のようには行かない。だからまた映画館に足を運ぶ。そしてまた元気をもらって映画館を後にする。ミア・ファローが演じるセシリアのように。 【とらや】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2008-11-20 10:44:55) (良:1票) |